初めて描いたイラスト
●ポポイ /『聖剣伝説2』より

本当に何も見ずにかいたポポイ

 初めて自力でイラストを描いたのは1993年12月のことでした。

 きっかけはゲーム雑誌『Theスーパーファミコン』のイラスト投稿コーナー。『聖剣伝説2』という作品がとても好きで、その作品のキャラクターが描かれた投稿を見ては(自分も絵が描けたら……)と思っていました。
 それまでも模写はよくしていましたが、何も見ずに0から描くことは全くできませんでした。図画工作や美術の成績は中より下ばかりでした。それでも「好きなキャラクターを自分の思うように動かしたい!」と強く思うようになり、これがイラストを描く一番の動機になりました。

 まずはちっこくて描きやすそうな「ポポイ」に挑戦しました。キャラクターの口は点。手が描けないので杖を持たせられない。“きをつけ”のポーズ。これが精一杯でした。(それでもレタリングに力が入っているのは私らしいというか。)
 イラストには「本当に何も見ずにかいた」と記されています。当時の自分にとってはそれだけで大きな価値があったのです。

 イラストを描くならペンネームを作ろうということで名乗ったのが「ナンパンダキング」。「ナン」は鼻偏に嚢と書き、鼻が詰まるという意味。手持ちの漢字辞典に載っていた一番画数の多い漢字を採用しました。そういう年頃だったのでしょう。


1993.12.7
鉛筆・藁半紙


→イラスト制作部・1997年以前

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