ここには初めて書き込みますが、管理人さまにはいつもお世話になっております。
さて、きょうのことですが、フォントについて大きな動きが2つありました。
どちらもモリサワが絡んでいることなのですが、ひとつは「リョービ」がフォント事業全体をモリサワへ譲渡することが決まったというおはなし。 もうひとつは、タイポスでおなじみのタイプバンクがモリサワの完全子会社になるというおはなし。
フォントメーカーも乱立気味になっていて、開発競争も頭打ちになりつつあるようです。 そんな中、きつい言い方をすれば「開発能力が低く、既存書体でやりくりしているベンダー」が、力のある大手に吸収されていくのかな…なんてことを思ったりした次第です。
リョービは写植機のメーカーでもあった訳で(リョービの代表作である「ナウ」シリーズも、文字盤の時代から今まで続く定番ですし)、そういうメーカーでさえも、デジタルフォントの時代では生き残っていくことが難しいんだな…なんて考えてしまいました。
今回の話のネタとなる2つのお話はまだ「そうなりますよ」という発表がなされたに過ぎず、今後詳細な情報が伝えられることと思いますが、写研のフォント開放の試みとともに、しばらくは要注意な話題かも知れません。
ではまた機会があればお邪魔します。
No.697 DATE:2011/08/10(Wed) 16:47 |