●モリサワ機械式写植機の基礎が完成
従来の写真植字機では、印画紙をドラム(円筒状の軸)に巻き付け、光を遮るための黒い布を更に巻く必要がありました。この作業は煩雑だったため、MC-5ではドラムをマガジンと呼ばれる箱状のものに収め、これを本体にセットするように改められました。暗室への持ち運びが簡単になり、複数のマガジンを用意しておけば感材の使い分けや複数枚の印字が可能になり、作業能率が向上しました。
また、縦送り装置が改良され、歯車の伝達による誤差が少なくなりました。
「3型では縦送りラチェットからギヤによる伝達で、ドラム中心の溝にかんでいるシャフトを動かし、回転させていた。これをとりやめ、ドラムのすぐ横にラチェットをつけ、ロット(原文ママ)を介して回転させるようにした。」(馬渡力『写真植字機五十年』p.204より)とのことです。MC-5は縦・横送りともラチェットが正面にあるため、精密な印字位置の把握や送り量の設定をしやすくなりました。
●その他の機能、仕様
寸法 |
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質量 |
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所要床面積 |
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機械内容 |
主レンズ |
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変形レンズ |
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文字枠収容文字盤 |
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収容感材寸法 |
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ファインダー |
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点示板 |
点示ロール |
電源、光源 |
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環境条件 |
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価格 |
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