亮月ごちっくができるまで
題字:亮月ごちっく、亮月ごちっくDB


1「原字」をつくる


 どんな書体であっても人間がつくるものですから、まずは書体のもとになる「原字」を紙やコンピュータ上で制作します。亮月製作所では、上質紙に30mm 四方のますを描き、F の濃さの鉛筆と HB の濃さのシャープペンシルで文字をデザインしています。


「り」の原字を制作中。シャープペンシルで輪郭を描き、
納得いくまで消しゴムで修正します。
小回りが利くペン型のものを使っています。
できたと思ったら、鉛筆で中身を塗りつぶします。
一文字あたり、文字にもよりますが約10〜30分を費やします。
ひっじょ〜に(非常に)集中力を消耗しますι
原字を描いた晩はよく眠れます。ほんとに。



「亮月ごちっく」の原字用紙と愛用の筆記具。
なかなか制作に時間が割けないので、一日に3〜4文字が限界なのです。
ここまで描くのに1年以上かかっています(サボり含む)。




この筆記用具たちで原字をつくっています。
シャープペンシルはパイロットの「Dr. Grip」、
鉛筆はトンボ鉛筆の「MONO R」を使っています。
2003年までは青色の Dr. Grip(1996年製)を使っていたのですが、
仕事から日記までのすべてを担っていたので調子が悪くなり
下の銀色のものに交代しました。青色のはだましだまし使っています。
消しゴムは三菱のペン型のもの。細かく消せるのがよいです☆
ちなみに、定規はます目を描く以外には全く使っていません。



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2004.6.8

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