←前頁へ * |
次頁へ→ |
|||
上は引き出しから見つかったメモ(部分)で、苗字の案が書かれている(とても汚い字で恐縮です)。「光耀亮月」(こうようりょうげつ)と「桂林亮月」(けいりんりょうげつ)。前者は仰々しすぎるし、後者は中国の地名だったような気がするのでイメージとちょっと違う。そして行き詰まってしまった。……1週間くらい悩み、再びこのメモを見た時にぱっと思い付いた。「“桂光”だ!」つまりは、二つの案の折衷だったのだが。漢和辞典にも載っていないので、自分だけの苗字だ、と喜んだ(独特なものが好きなので、なおさらです)。やはり「月が光る」という意味である(と、勝手に熟語を作ってしまったのです)。ちなみに「桂」はかつら科の落葉高木で、月に生えているという想像上の木でもある。転じて、月そのものを表すようになったらしい。 1枚目の作品(旧亮月1)は、旧桂光亮月としては最初のイラスト。描いた当時はペンネームが決まっていなかったが。なぜセーラー服(しかも母校の!)を着ているのかは、今となっては分からない。断じてそういう趣味があったわけではないが(苦笑)。……絵の内容について追求するのはこのあたりでやめておこう。シャープペンシルにノートというお馴染みの布陣だが、グラデーションが描けるようになるなど、多少は思うような絵が表現できるようになったようだ。 次の作品(旧亮月7)は、年賀状など以外で初めて描いた“言いたいことを伝えるための絵”である。一目瞭然だが、これは友人の誕生日を記念して贈ったものだ。もらってくれた友人はとても喜んでくれたので、思いを込めて人のために絵を描く喜びを知ったのであった。(それまでは自分しか見ない、自分のためだけの絵だったのです。誰に見せるわけでもなかった絵をこうして展示するから、恥ずかしいのかも知れません……。)余談だが、プレゼントの箱を持った手が描けなかったので、紙の端を利用してごまかした。 後半2枚(旧亮月13・20)も版権もののイラストである。前者の「コルネット」(出典:『ハーメルンのバイオリン弾き』)のイラストは、旧亮月時代で一番好きな作品で、当時としては一番思った通りに描けたものだ。絵に右下にあるように、一週間かけて少しずつ深夜に描いていた。それでも翌日眠くならなかったのは、やはり若かったからだろうか(ボカッ!)。
* * |
旧亮月20 |
|||
* | * | |||
←前頁へ |