2002.7.23 設立

TC-K600


まともな写真でなくてすみません…(汗)

SONY 3ヘッドカセットデッキ 1988年製造
当時40000円前後? → 譲渡(取説付)

主な特長

今録音された音をソース(原音)と比較出来る3ヘッド方式
ドルビーB/C ノイズリダクション・HX PRO搭載
PC-OCC巻線レーザーアモルファスヘッド(再生のみ)
(↑録音はパーマロイヘッド)・バイアス調整機能
   AMS、ブランクスキップ、曲頭10秒再生サーチ機能
リニア電子カウンター・金メッキ入出力端子
FL管式24セグメントレベルメーター(-40〜+10dB)

ワウ・フラッター

0.05% W.RMS ±0.07% W.Peak(EIAJ)

周波数特性

ドルビーNRスイッチOFFにて TYPE IVカセット
20〜21,000Hz ±3dB(EIAJ・-20dB録音)
ドルビーNRスイッチOFFにて TYPE IIカセット
20〜19,000Hz ±3dB(EIAJ・-20dB録音)    
ドルビーNRスイッチOFFにて TYPE Iカセット
20〜17,000Hz ±3dB(EIAJ・-20dB録音)    

SN比

72dB(ドルビー C NR ON/TYPE IVカセット)   
54dB(EIAJ・ドルビーNR OFF/TYPE IVカセット)

ひずみ率

315Hz 3次高調波ひずみ率0.5%(EIAJ・TYPE IVカセット)

消費電力

13W

最大外形寸法・質量

430×120×350mm・5.2kg



落ち着きの入門3ヘッドデッキ

 このデッキは譲渡品です。3ヘッドである事、メーターが広レンジである事、金メッキ端子である事などの(個人的な)条件を満たし、その上外観はピカピカ、デザインも結構良かったので思わず入手してしまいました(苦笑)。1988年製の3ヘッド入門機という事でそれほど期待はせずに。

 ヘッドや回転周りの清掃後、早速録音・再生を試しました。すると……。再生音はなかなか良好で、非“ES”(=高級モデル)機としては健闘していると思いました。ただし高域は控えめで、良く言えば落ち着いた、悪く言えば抜けの悪い印象です。まあ、製造から14年も経っているので経年劣化もあるでしょうけど……。また、レベルメータが大きく振れるとFL管ディスプレイがちらつく、ボリュームに多少ガリ(回すとザラザラ音がする)がある、録音している音をテープモニターにするとレベルが小さめになる、といった不具合がありましたが、いずれも致命傷ではなかったので経年劣化であると納得しました。3ヘッドなのに録音された音とソース(音源)の音がほぼ同じにならないというのは意味がないかも知れませんが、録音感度調整つまみが省かれているので仕方ありません。

 そういった点ではコストダウンされており、ES機と比べて、「電動カセットドア」→手動、「ボタン式録音モニター切り替え」→トグルスイッチ、先述の「テープ感度調整つまみ」→なし、「極太電源コード」→普通のコード、「ドルビーHX PRO ON/OFFスイッチ」→省略(常にON)等、多くありました。“TC-K○○○”シリーズなのでラジカセやミニコンポのカセット部とは一線を画した力の入れ方と音質ですが……。それでも、ESシリーズの音に慣れてしまった私には少し物足りないというのも否めません(残念)。

 しかしながら、カセットデッキの素晴らしさを知るには十分な実力を持っていると思いますので、近々親友に譲ることにしました。ネットでも殆ど見かけない貴重なデッキなので、末永く可愛がって欲しいですね。

2代後輩にあたるTC-K222ESLについて

5代後輩にあたるTC-KA3ESについて



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