エスケープ高速送り機構〈escape〉
●SPICA型に搭載されたばね式の高速送り機構
機械式のSPICA型特有の送り機構です。
ばね式で、「送り量を規定する歯車に、常時送り方向の力を蓄えて爪で止めておき、レバー操作でこの爪を逃がす(エスケープ)ようにして送りを行なわせる機構。つまり引き金を引く(レバーで爪を外す)と弾が飛びだす機関銃と同じしくみ。この機構の採用によりスピカは高速印字が可能となった。」(写研『文字に生きる』から引用)といいます。
行の終わりまで印字が終わったら、巻き込みレバー(縦組の場合)や横もどしボタン(横組の場合)によって行頭復帰とともにばねを伸ばして力を蓄えます。
●本装置の搭載状況
搭載 |
SPICA-S、-L、-Q、-AD、-QD、-A |
非搭載 |
上記以外 |
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