主レンズ【しゅれんず】


●文字の大きさをレンズで決定

 写真植字は光学的な過程を経て印字するため、レンズによって印字する文字の大きさや形状を変化させることができます。
 文字の大きさ(Q数)を変化させるには、「主レンズ」を変える必要があります。
 主レンズは、光源から見て文字盤のすぐ後にあり、ターレット(回転式の交換装置)に複数本のレンズが装備されています。ターレットを回転させて所定のQ数のレンズを選択します。
 選択できるQ数(主レンズの本数)は機種によって異なりますが、最小が7Q(1.75mm)、最大が100Q(25mm)です。手動機では11.5Qや30Qなどは原則として印字できません(例外としてリョービの「レオンマックスズーム1」はズームレンズにより中間Q数を印字可能だが、詳細不明)。
 主レンズは7〜16Qは1Q刻み、以降2、4、6、8、10Q刻みというように間隔が大きくなっていきます。ある主レンズのQ数はその前のレンズのQ数のおおよそ1割増しと概ね等比数列的であり、人間の知覚的には充分網羅されていると言えます。限られた搭載本数の中で工夫され、Q数が厳選されているのです。

●主レンズギャラリー

PAVO-KYの主レンズ
PAVO-KY
SPICA-QDの主レンズ
SPICA-QD
PAVO-JVの主レンズ
PAVO-JV(PAVO-KYと同じ形状)
SPICA-AHの主レンズ
SPICA-AH

●主レンズの搭載状況

※SK型以前の全機種、SPICA型全機種、PAVO-8、-9は手動選択です。

24本
(7,8,9,10,11,12,13,14,15,
16,18,20,24,28,32,38,44,
50,56,62,70,80,90,100Q)
PAVO型全機種
20本
(7,8,9,10,11,12,13,14,15,
16,18,20,24,28,32,38,44,
50,56,62Q)
SPICA-A、-AP、-AH
20本
(7,8,9,10,11,12,13,14,15,
16,18,20,24,28,32,38,44,
50,62,80Q)
※56, 70, 90, 100Qは拡大レンズ併用
SK-3RY
19本
(7,8,9,10,11,12,13,14,15,
16,18,20,24,28,32,38,44,
50,62Q)
※56, 70, 90, 100Qは拡大レンズ併用
SK-2、-3、-3R
18本
(7,8,9,10,11,12,13,14,15,
16,18,20,24,28,32,38,44,
50Q)
※56、62Qは拡大レンズ併用
SK-4、-4E(いずれも後期型)
18本
(7,8,9,10,11,12,13,14,15,
16,18,20,24,28,32,38,44,
50Q)
石井式写真植字機(A型)
17本
(8,9,10,11,12,13,14,15,
16,18,20,24,28,32,38,44,
50Qから5本選択して固定+
1本差替可)
SPICA-L、-Q、-QD
13本
(8,9,10,11,12,13,14,15,
16,18,20Q)
から5本選択して固定+
1本差替可)
SPICA-S
10本
SK-4、-4E(いずれも前期型)
10本
(1番:4.5pt相当〜10番:31pt相当)
実用機
8本
タイトル専用機
6本(7〜44Q)
SK-T1
6本
試作第2号機
4本
試作第1号機
3本(2, 2.5, 4Q)
SK-16TV
不明
MC型、SK-1(石井式二六〇四年型)

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