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 今回は、折に触れて掲示板などに書いてきた“2000年の自分”が描いていた作品たちを展示しています。今思えば、相当バカでイタイことばかりしていたと、当時の絵たちを見ても感じます。大半のものはあまりにも見るに耐えないので展示できる作品がたいへん限られてしまいますが、もしよろしかったらご覧くださいませ。 解説は桂光亮月です。

ご注意
 今週は、ネガティブな表現や筆者の根本に迫る文章が多く掲載されております。深くは掘り下げてないものの、一応“白字”にしてありますので、読みたくない方は文章を選択なさらぬよう、お気をつけください。


 最初は、1998年以来の本来の(?)筆者の絵柄で描かれた最後の作品です(pa30)。最近、その絵柄に戻したつもりです。描かれているキャラクターは「エミリオ」です。暑中見舞特集でもこのキャラクターの絵(pa40)を展示しましたが、印象が大きく違います(と思う)。画力(の無さ)は一緒ですが。実の所、この作品が描かれた後、絵柄(特に、目)を変えてしまったのです。何の考えもなく、好きな絵柄だった人のものにそのまま……。1998年に時間をかけて辿り着いた結論は何だったのでしょうか。2000年以降も絵柄を変えなかったら、今頃は……、という気持ちもあります。
 本作は、サークルの自己紹介用の冊子に寄稿したものです。この頃のサークルは、人間関係も充実し、いちばん楽しかった覚えがあります。毎日遅くまで部室に残っていました。この絵が描かれた頃までは、悩みなんて(勉強のことぐらいしか)ありませんでした。それがずっと続くと思っていました。

 次は、部誌に掲載したイラストです(pa35)。テーマは、『もうひとりの私。』で、オリジナル作品です。“やまとなでしこ”(堀江由衣+田村ゆかり)が歌っていた同名の歌をヒントに。突っ立って手を握っているのを描くのがやっとでしたが。
 当時、とても仲が良かった友達がいたのですが、その人ととても気が合う(考えずに頷いていたからだ)、好みがほぼ同じ(正しくは、私が好みを合わせた)ということで、自分の分身のような存在(だと勝手に思っていた)のです。そして、何も“見えなく”なってしまいました。自分の価値観を見失い。
 ……私の周りには、私の考え方や好みの傾向に似た人も多いですが、それぞれが私にないものをも持っているから素敵だと思っているのです、今は。


 3枚目は、自分史上最初で最後の“同人誌”から。人間関係がまだ順調だったので、多くの人に寄稿して頂けて、とても嬉しかったものです。全54ページB5、表紙カラー。印刷はコンビニのコピー機、製本はホッチキスでの中綴じを手作業で。今でも数部遺っていますが、本当に懐かしい。バブルのような、いけいけどんどんな勢いを感じます。当時はこの絵のような服を着た女の子をよく見かけたものです(私だけか?)。絵自身に特に意味がないので、晴れて展示となりました(?)。
 今ではこんなことはできないかも知れません。絵の描ける人が集まりません。フルに活用した写植機も、今はない……。贅沢な時代でした。
 サークルでの人間関係はこの辺りにピークを迎えました。それにあぐらをかいてしまったため、自分の他人への配慮のなさ、調子に乗りっぷり、これ見よがしな態度などがあらわになり、次第に評判が落ちていったようです(と、後で友人から聞いた)。仲の良かったはずの友人とも、次第に不自然になり、相手のことを考えないたった一言で終わりを迎えてしまったのです。そしてしばらく暗い時代を歩むことになってしまいました。この頃に遺された絵は、本当にイタイです。同じ向き、同じ構図、作者の意図が見えすぎる。絵の内容も質も、悪くなっていきました。
 胃の痛む、眠れない毎日が続きました。なかなか信頼の回復はできませんでした。それは、大切なことを忘れていたからだと思います。謙虚になること、相手の気持ちを考えること、人を信じること。
 そして結局、2001年にもあとを引いてしまいました。生きた心地がしませんでした。大切な友人を失い、多くの人に迷惑をかけたような(それらだけが理由ではないのですが)、こんな自分なんていない方がいい、生きてても仕方がない、いつでも×んでいいと心底思い、いつも強い自己嫌悪に陥っていました。2000年の愚かな自分に虫酸が走り、そこから抜け出せない自分も嫌で。……とても公開できないような、当時の絵が沢山あります。


 最後は、1年後の自己紹介寄稿(pa61B)。二人が絡む(?)絵は自分への課題でした。トーンは貼り過ぎな気がしますが(笑)。パンキンにしては密度のある賑やかな絵になり、気に入っていました。同じ原画を使ってコピックで彩色したものもあります(今回は未展示)。前向きな雰囲気が爆発。自己啓発の意味も込めて。自分のことはまだまだ嫌いでしょうがなかったのですが、そこから何とか抜け出せないかと苦しみもがいていたのです。この“嫌な自分”を断ち切るため、この絵あたりからパンダキングを名乗るのをやめました。亮月製作所の管理人も、2001年7月、桂光亮月に代替わりしました。


 今週は、人の絵柄の真似で、人間関係もうまくいかなくなっていき、自己嫌悪に陥っていた頃の(お見せできる)絵を展示させて頂きました。こんな内容にもかかわらず、ご覧くださった全ての方に感謝申し上げます。


pa30
エミリオ
2000.5.2
さじペン・スクリーントーン・
漫画原稿用紙
Helvetica ExtraLight・
Garamond Condensed

pa35
もうひとりの私。
オリジナル
2000.6.14
製図ペン・スクリーントーン・
漫画原稿用紙
石井中ゴシック体

pa39
『あの空の向こう側へ』コメント
オリジナル
2000.7.29
ハイテック-C・
漫画原稿用紙

………


pa61B
Agreeable Favorites!
アーチェ+ファラ
2001.5.8
製図ペン・スクリーントーン・
漫画原稿用紙
ナールD・ゴナHかなC・
Anastasia・Futuraファミリー

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