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十年展も終盤にさしかかってきました。今週は、2003年の後半に描かれた作品を展示させて頂きます。 この頃に描かれた作品の特徴は、“大作指向”でした。どのくらい丹精込めて描くことができるかに挑んでいました。それは内容が伴ってのことなのですが。そのため、ひとつの作品を完成させるまでにかなりの日数をかけています。なお、2003年後半に遺された作品は全て版権もの(パンダキング名義)でした。今では、オリジナルイラストが殆どですが……。 絵に力を注ぐ毎日だったので、ネットにはあまり繋いでいませんでした。それでも十分楽しめていたわけですが、物足りなさを感じていたことは否めません。「十年展」の構想はこのころからあったのですが、実現には至りませんでした。 最初の作品は、2003年の残暑見舞から(再展示・pa97)。詳しい解説は暑中見舞特集にあります。 自分で描いたこともないポーズを描くときは、好きな漫画や画集を参考にすることがあります。全くその通り描き写すのは身になりませんので、骨組みだけを下描きに取り入れて、後は自分の描きたいものを考えながら肉付けをしていきます。この残暑見舞のイラストも参考にした絵があるのですが、空に向かって親指を突き立てるポーズは見たことがないので、自分の両手を鏡に映しながら描きました。“楽に描ける絵”があるなら、“苦労して描く絵”があってもいいと思うのです。その達成感は、自信にもなります。 次は、亮月製作所のサイトの来客9000人を記念して描いたものです(pa98)。9000番目は、相互リンクして頂いているサイト「押す!推す!椿いづみ」の管理人さんでした。そのため、再び“千愛”を描くことになりました。 私の色鉛筆での彩色は、薄い色からじっくりと重ねていくというやり方です。以前は1色だけをはじめから濃く塗っていたのですが、どうにもべったりとした深みのないものになってしまいましたので、数年かけて自分で見つけ出したものです。技法書を読めば、すぐに分かったことなのでしょうけど……ι 感謝の気持ちを絵に表したら、結果として妥協のないものになっていました。たとえば灰色は、ケーキのものとお皿のものと服のリボンのものでは変えてあるのですが、おそらく画面では再現できていないと思います。表情を大切にするのは当然として、いちごの光り具合などにも力を入れました(笑)。 大切な人には、心のこもった絵を贈りたいものです☆ 最後は、知人の同人誌に提供した作品です(pa100)。題材は何でもよかったため、正直なところ非常に困っていました。そこで、当時かなり気に入っていた『魔探偵ロキRAGNAROK』を描くことにしました。好きな作品の絵は、一度は描いてみないと気がすまないもので。特に新しいことに挑んだわけではありませんでしたが、白壁に木の柱、ツタというのは好きな背景です。 なお、亮月+パンダキング作品では100枚目のものでした。 今回もご精読ありがとうございました。次回は月初め特集を予定しています。内容は未定です。次次回は2004年冬〜春の作品を展示させて頂きます。 十年展の会期は7月31日までです。あと1ヶ月の間ではありますが、お付き合い頂けたらうれしいです。 |
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