欧文ベースライン下げ処理
【おうぶんベースラインさげしょり】
●和欧混植の見かけの“ガタガタ”を解消
活版印刷時代から和欧混植にある問題点として、組んだ時に欧文が和文よりも上がって見えるというものがありました。
活版で欧文のベースラインを下げて見かけ上ラインが揃うように組むのが非常に煩雑(多くの込めものが必要)であったように、手動写植機に於いても送り操作に手間がかかり実用的ではありませんでした。
写研では、この問題を解消するため「和文に合わせてベースラインが揃うような、欧文書体のリ・デザインという考えもあるにはあったが、欧文の美しさを損ね、不自然な印象を与えるという理由で、この案は放棄された。」(写研『文字に生きる』から引用)といいます。
そこで開発されたのが1979年に発売されたPAVO-JLに初めて搭載された本機能です。字づら検出を用いて欧文文字盤を写植機が検知し、欧文書体へ自動的にベースライン下げ量を適用することができるようになりました。
●本機能の搭載状況
搭載 |
PAVO-JL、-JV、-KL、-KS、-KV、-KVB、-KY、-BL、SPICA-AH |
非搭載 |
上記以外の機種 |
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