字づら検出【じづらけんしゅつ】
●サブプレートの情報をプリセット
欧文のプロポーショナル送りや仮名の詰め組みには「自動字幅規定装置」とE欧文サブプレート・つめ組み用文字盤を用います。
さらに、後期の多機能な手動写植機には「字づら検出」という機能が搭載されました。
これはサブプレートの文字枠ごとに文字盤の種類(欧文書体、つめ組み用仮名書体など)やベースラインシフト量を登録しておき、自動的に字送りやベースラインシフトを適用することができる機能です(機種により適用できる項目は異なる)。
この機能によって美しいプロポーショナル組みだけでなく、行のラインが揃った和欧混植を簡単にできるようになりました。
PAVO-KV、-KVB、-KYのようなディスプレイ装置を備えた写植機では、それぞれのサブプレート枠にどのような指示がされているかを映し出すことができ、(1)文字枠No.、(2)文字盤の種類、(3)ベースライン下げ量をテンキーでセットすることができます。
(1)文字枠No.
左から右へNo.1〜7、中央から上へNo.8〜10
(2)文字盤の種類
1 E欧文文字盤(2/16〜14/16em、13段階)
2 E欧文文字盤(4/16〜16/16em、13段階)
3 詰め組み用かな文字盤(8/16〜16/16em、9段階)
(3)ベースライン下げ量
1/32em単位で指定(マイナスは不可)
PAVO-KYでは更に(4)採字マスク自動選択、(5)光量降下量も設定できます。メインプレートに対しても設定可能です。
●字づら検出可能なサブプレートの文字枠
全ての位置
(自動検出) |
PAVO-JL、-JV、-KS、-KL、-KV、-KVB、-KY、-BL |
左側3枚
(コード板) |
PAVO-10、-JP、-K2、-K3、-K6、-B2 |
中央下段1枚
(コード板) |
SPICA-AH |
非搭載 |
上記以外 |
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