正体採字(光源上部方式) ●裏文字ではなく読める文字で採字可能 写真植字機は、文字の形を感材へ焼き付けるため、文字から見て手前(光源側)から奥(感材側)へ光を届ける必要があります。多くの写真植字機では、伝統的に本体下部に光源を置き、送り機構や感材を上部に設置する方式が採られてきました。しかしこの場合、光の流れが下から上となり、光源と感材との間に挿入することになる文字盤は、オペレータから見て裏文字の状態となってしまいます。 そのため、オフィス向け(SK-T1)や写植を業としない者向け(スピカテロップ)などの一部の機種では、文字盤が裏文字ではなく読める向きで採字できるものがありました。
写研の機種だけでなく、他社にも正体採字を採用した機種がありました。リョービ印刷機販売株式会社が1970年に発表した第一号機「レオン1型」は間接採字方式(文字盤そのものを見て採字するのではなく、見出し板を見ながら採字する)により正体採字を行えるようにしました。 ●正体印字(光源上部方式)の搭載状況
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