●写植を身近にするために
万能機が持つ機能を限定してページ物向けとして開発したSK-4(1957年)はあまり需要がなく、結局小型の万能機SK-4Eへと方向転換せざるを得なくなりました。
この失敗を受け、本文専用機としての位置づけを明確にして開発されたのが本機です。社内報等オフィスでの印刷や、タイプライターのような軽印刷の代替、万能型の補助といった用途を想定して設計されました。
オフィス用途を狙い、丸みを帯びすっきりとしたパネルに包まれた意匠で、SK型の特徴である“機械剝き出し”とは一線を画す筐体でした。
主レンズは7〜44Qの6本、文字枠に収納できる文字盤は12枚までとかなり機能を限定しました。光源を従来機とは逆の上部にしたため、採字はSK-4シリーズと同じく正体で行えるようになっています。
本機最大の目玉として電動式であることが挙げられます。文字枠固定・シャッター・送り等の動作はすべて押しボタンスイッチの操作で電気的に行われます。電動式の恩恵として、写研の写植機で初めて字詰め可変の自動復帰/改行ができるようになり、地紋等の連続印字機能も備えていました。
PAVO型の機能を先取りしたような非常に先進的な機種でしたが、依然として活版印刷の需要は衰えず、本機は初期不良が多く不安定だったこともあり20台の出荷をもって生産終了しました。
●その他の機能、仕様
寸法 |
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質量 |
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所要床面積 |
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機械内容 |
主レンズ |
6本(7〜44Q) |
変形レンズ |
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文字枠収容文字盤 |
スタンダード文字盤 12枚 |
収容感材寸法 |
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ファインダー |
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点示筒 |
有 |
電源、光源 |
タングステンランプ |
環境条件 |
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価格 |
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