線長補正【せんちょうほせい】
●面倒な罫線処理を自動化
罫線を引くにあたり難しい処理に角丸やシフト罫があります。
スポット罫線を引くには記憶機能を活用し、始点と終点の位置によって長さを決定するのですが、上記の処理をする場合は印字する罫線の長さを短く補正する必要があります。
この補正を自動的に行うのが「線長補正」機能です。LC1、LC2、LC3の3種類があります。
●LC1(始点または終点を1H短くする)
シフト罫を印字する時に用います。
シフト罫とは、表組みなどの時に太い罫線が隣接する細い罫線に対して見かけ上はみ出して見えないようにするため、太い罫線をセルの内側へ僅かにずらした状態で印字する罫線のことです。
従来のスポット罫線機能を搭載した写植機では、このセルの内側にずらした罫線を引くために罫線の本来の座標を示す記憶とは別の記憶を設定しておく必要がありましたが、LC1とシフト罫用文字盤「BB-LB」を使用すると面倒な計算なしでシフト罫を引くことができます。
●LC2(始点または終点を8H短くする)
囲み罫の角に角丸を使用する際に用います。
角丸用の文字盤「BB-R(1〜5)」または「BB-RB(1〜8)」を用い、角の部分のみシャッター印字、あとはスポット罫線で縦横線を引きます。
LC2は角丸の半径が1.0〜1.75ミリの場合に使用します。
●LC3(始点または終点を14H短くする)
基本はLC2と同じです。
LC3は角丸の半径が2.0〜3.5ミリの場合に使用します。
●本機能の搭載状況
LC1〜LC3 |
PAVO-K3、-KL、KVB、-KY、-B2、-BL |
非搭載(不明含む) |
上記以外の機種 |
→写真植字機機能総覧
→写植とは
→メインページ
|