●字幕用の35mmフィルムに直接印字
1931年、写真植字機研究所はオペレータ育成と写植需要の拡大のために印字部門を設けました。
ほどなくして、パラマウント映画社から外国映画の字幕に写植を使いたいという話が持ち込まれました。字幕をフィルムにスーパーインポーズする技術はまだ日本になく、国外でスーパーインポーズしておくか、サイドタイトル*を用いるしかありませんでした。それで写研では早速サイドタイトル用の専用機を開発して印字を引き受けることになりました。
マガジンに収められた35mmフィルムに直接印字し、主レンズは8本、横送りはマガジンの移動で行われました。
同時期、字幕のためにモダンな図案文字「字幕体」が制作されました。
*サイドタイトル
台詞用のスライド。映画を映すスクリーンの右横に字幕用の縦長スクリーンを用意しておき、そこへ台詞を映写する。
●その他の機能、仕様
寸法 |
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質量 |
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所要床面積 |
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機械内容 |
主レンズ |
8本 |
変形レンズ |
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文字枠収容文字盤 |
スタンダード文字盤 20枚 |
収容感材寸法 |
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ファインダー |
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点示板 |
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電源、光源 |
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環境条件 |
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価格 |
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