斜線・円・楕円斜線・円・楕円【しゃせん・えん・だえん】


●より自由になったスポット罫線機能

 スポット罫線機能によって版下作業の省力化が進みましたが、引ける罫線は縦横線に限られていたため、1980年代になって浸透した文字組が斜めになったレイアウトや円弧に沿って組む時などの罫引きは手作業に頼らざるを得ませんでした。

 1987年に発表された写研の手動写植機の最終機種PAVO-KYでは、斜線・円・円弧・楕円のいずれもスポット罫線で引くことができる機能を搭載し、グラフ類やラベル、印章、雑誌のアイキャッチ等の線引きを写植機で処理することができるようになりました。

●斜線

 斜め組みの機能と組み合わせます。
 組み方向への印字方法(けい線1)と記憶と記憶とを結ぶ印字方法(けい線2)があります。

●円・円弧・楕円

 円組みの機能と組み合わせます。
 円を描く(円組み+横組み+けい線1)他、円組みの半径方向へ引いたり(円組み+縦組み+けい線1)、円上の記憶を結ぶ引き方(円組み+けい線2)もできます。
 円は中心位置を指定し、印字したい円周上に画面上のカーソルを移動させて1箇所だけ記憶させれば印字可能です。円弧は中心位置を指定し、始点と終点を記憶させておけば印字可能です。楕円の場合は中心位置を指定し、長径と短径をミリ単位で入力すれば印字可能です(最大寸法は縦299mm、横304mm)。

●本機能の搭載状況
搭載 PAVO-KY
非搭載 上記以外の機種


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