円組み・斜め組み【えんぐみ・ななめぐみ】
●円や斜線に沿って組む
写植の印字は原則縦または横組みのみでしたが、レイアウトの多様化によって角度を持った縦横組み(斜め組み)や円や楕円に沿った組み方が見られるようになりました。これらの組みを印画紙の切り貼りなしで行えるよう、本機能が後期の写植機に搭載されました。
●円組み
PAVO-KV・-KVBでは円形のガイドラインを画面に表示させておき、画面を見ながらそれに沿って像回転させて印字します。
PAVO-KYでは円の中心と半径(最大500mm)を指定するだけで円組みが可能です。送り I・II の量や記憶もセットできます(ただし歯送り指定はできず度送りとなる)。また、円を等分した送り方もできます(最大1000分割、分割角度0.02°以上)。
PAVO-KYのみの機能として、円の半径方向に放射状に組む半径組みがあります。
●斜め組み
像回転との組み合わせによって行います。
PAVO-KVでは像回転の後に斜め方向の送り量を縦横それぞれに換算して送り I にセットし、画面にガイドラインを表示させておいて印字していました。
その上位機種PAVO-KVBでは送り量のセットの代わりに「斜送」ボタンを押せばよくなりました。
最終機種PAVO-KYではガイドラインの表示の必要はなく、角度(時計回りがプラス)を入力すれば像回転が連動し、送り I・II の量や記憶は通常の縦横組みと同じようにセットできます(斜め方向が縦・横と見なされる)。この状態で割付計算(シミュレーション)や空印字も出来ます。
●本機能の搭載状況
円周組み・半径組み・斜め組み |
PAVO-KY |
円周組み・斜め組み |
PAVO-KV、-KVB |
非搭載(不明含む) |
上記以外の機種 |
→写真植字機機能総覧
→写植とは
→メインページ
|