試作第2号機 1926年11月

●試作1号機の改良機。
 必要なレンズが得られず印字品質の低さは未解決。

試作第2号機

文字枠変形レンズ4JQレンズ1〜3ルビ±99H送りQ数連動ベタ送り欧文自動送りインチ送り1/32em単位送り字づら検出1H送りレバー送り1・2キー1/16em送りキー1/4歯送りキー割付計算座標記憶欧文ベースライン自動調整くり返し印字折り返し印字水平組円組・斜組像回転スポット罫線線長補正斜線・円・楕円点示板ダイヤルインジケータLED表示なし印字キーキー入力

●自作で精度向上、しかしレンズで挫折

 多くの課題を残した試作1号機(1925年)は製作を外部に依頼していたこともあり、思うようにできない部分があったため、自力で製作することになりました。
 機構や文字盤の精度向上が主な改良点でした。また、試作1号機で筒状だった点示装置を点示板へと変更し、光学系の左右移動量を規定・表示する装置を新たに取り付けました。
 6種類の主レンズを備えましたが、当時の国内には精度が高い写真用のレンズを作っているところがなく、輸入に頼っていたことから必要なレンズを得ることができず、市販の虫眼鏡用凸レンズの使用を余儀なくされたため、まだ充分な印字品質を得るには至りませんでした。

 なお、本機が完成したこの年(1926年)の11月3日、石井氏は自宅に「写真植字機研究所」の看板を掲げ、ここから写研の歴史が始まりました。

●その他の機能、仕様

寸法  
質量  
所要床面積  
機械内容 主レンズ 6本
変形レンズ
文字枠収容文字盤 1枚(約3000字収録)
収容感材寸法  
ファインダー

 

点示板
電源、光源  
環境条件  
価格  

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