斜体のライン揃え・水平組
【しゃたいのラインぞろえ・すいへいぐみ】
●斜体の形状に文字の並びを沿わせて組む
写植に於ける「斜体」は、対角線が潰されたような平行四辺形(または菱形)の形状になり、印字すると行のラインに対して字面が斜めの角度を持っています。
1979年に発表されたPAVO-KLでは、斜体の新しい組み方として、斜体の形状に文字の並びを沿わせた「斜体のライン揃え」の機能を初めて搭載しました。従来の機種でこれを行うには、三角関数(または換算表)を使って送り歯数を出す必要がありましたが、本機ではボタン操作のみでベタ組みと同じようにできるようになりました。
斜めに変形した文字が斜体の形状に沿って並ぶことで勢いを感じさせ、いち表現方法として定着しました。
PAVO-KVBでは斜体のライン揃えの発展形として、水平な線に沿って斜体を揃えることができるようになりました(水平組)。
本機では補助線を画面に一旦表示させてそれに沿うよう手動で斜体文字の傾き(像回転)を調整していましたが、PAVO-KYでは水平組スイッチを入れて斜体を印字すれば自動的に斜体の水平組みができるよう送り量や傾きが調整されます。
なお、斜体の垂直組みも出来ます。
●本機能の搭載状況
斜体のライン揃え
+水平組 |
PAVO-KV、-KVB、-KY |
斜体のライン揃え |
PAVO-JV、KL、-BL |
非搭載(不明含む) |
上記以外の機種 |
→写真植字機機能総覧
→写植とは
→メインページ
|