ダイヤルインジケータ〈dial indicator〉
●印字位置を歯数単位で表示 印字位置を表示する点示板は写真植字機の発明当初から搭載されていましたが、1954年に発表されたSK-2からは歯数単位でその位置を把握するために本装置も搭載されました。 ダイヤルインジケータは同心円状に並んだ次の部品からなります(SK-3RYの場合。参考:『写研28』1972年発行)。 ●目盛板 ダイヤルインジケータの一番外側に固定されていて、0〜25歯の目盛が刻まれています。 ●リング 目盛版の内側にあるリング状の板です。下記インジケータとともに回転しますが、インジケータを時計方向(順方向)に回すとリングは固定したままで動かないので、全長指定(行の長さを数値で指定すること)の行頭位置や行末位置のセットに利用できます。役割としては記憶機能に近いです。 ●インジケータ リングの内側にある0〜200歯まで1歯ずつ読み取れる目盛がインジケータです。ラチェットホイール(送り用の歯車)が回転するとリングとともに回転します。相対的な位置関係を把握したり、行末の残余歯数を見たり、組版のための歯数の加減算などに使用したりします。役割としてはLED表示やコメント機能に近いです。 印字する行の全長が判っていれば、印字する文字のQ数×文字数分空送りするとインジケータによって残余歯数が判るので、中心揃え・行末揃え・欧文組版に使うスペースの歯数を簡単に導き出すことができます。 ●本機能の搭載状況
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