石井式二六〇四年型(SK-1 1943年

●石井式の難点だった横組み時の操作性を向上。

SK-1写真

スタンダード35変形レンズ4JQレンズ1〜3ルビ±99H送りQ数連動ベタ送り欧文自動送りインチ送り1/32em単位送り字づら検出1H送りレバー送り1・2キー1/16em送りキー1/4歯送りキー割付計算座標記憶欧文ベースライン自動調整くり返し印字折り返し印字水平組円組・斜組像回転スポット罫線線長補正斜線・円・楕円点示板ダイヤルインジケータLED表示なし印字キーキー入力

●縦横組みとも主レバーの操作で送りが連動

 石井式写真植字機が抱える問題点として、横組みのしにくさがありました。
 石井式写真植字機では主レバーと送りとの連動が縦組みのときのみなされ、横組みの場合は印字と送りの操作を交互に行わなければなりませんでした。
 そこでこの課題を解決すべく開発されたのが1943年に試作機が完成した本機です。
 主レバーと送りとの連動を横組みでもできるようにし、縦横の切り替えは主レバーの横にあるノブねじで行うようにしました。また、微小な送りができる装置も搭載しました。
 文字枠の固定にはマグネットを使うようになりました。
 本機は当初、「石井式二六〇四年型」*と称されましたが、1954年にSK-2が完成したのを機にSK-1と呼ぶことにしました。

 本機は1944年、戦災による焼失を免れるためにという石井いく夫人の配慮でA型機とともに解体して地下壕へ埋められました。戦後、焼け残ったこれらの写真植字機や各種資料によって製造を再開することができました。

*2604年
 皇紀2604年=昭和19年。
 神武天皇が即位したとされる紀元前660年を起点とした日本の紀年法で、戦前まではよく使用された。

●その他の機能、仕様

寸法  
質量  
所要床面積  
機械内容 主レンズ  
変形レンズ  
文字枠収容文字盤 スタンダード文字盤 35枚
収容感材寸法  
ファインダー  
点示板
電源、光源 タングステンランプ
環境条件  
価格  

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