SK-4E 1958年

●欧文自動字幅規定装置を初搭載。
 美しい和欧混植を可能にした小型万能機。

SK-4E写真

スタンダード28変形レンズ4JQレンズ1〜3ルビ±99H送りQ数連動ベタ送り欧文自動送りインチ送り1/32em単位送り字づら検出1H送り送り1・2キー1/16em送りキー1/4歯送りキー割付計算座標記憶欧文ベースライン自動調整くり返し印字折り返し印字水平組円組・斜組像回転スポット罫線線長補正斜線・円・楕円点示筒ダイヤルインジケータLED表示なし印字キーキー入力

●外国語組版に本格対応

 SK-4を基に、写研の写真植字機として初めて「欧文字幅規定装置」を搭載した機種です。
 アルファベットは文字ごとに固有の字幅を持っており、それらを美しく組むためには送りを字幅に合わせて変化させる必要があります。本機では専用の欧文文字盤(E欧文)を用いることでそれを実現し、さらに「級数比例装置」によって指定のQ数に相応しい(相対的な)送り量が与えられるため、どのQ数でも不自然にパラついたり詰まったりすることのない綺麗な文字組が自動的にできるようになりました。
 ダイヤルインジケータを使用しての簡易なジャスティフィケーションもできるため、和欧混植の本文組版には特に重宝しました。
 本機は写研機で唯一欧文組版が可能な機種であったため、後継となるPAVO-J(1969年)が発表されるまで生産されました。
 日本国内で使用されたSK-4E(SK-4ES)に対し、アジア諸国の文字を印字するために字幅規定装置を取り替えて輸出されたSK-4EA4EBという機種もありました(詳細不明)。

●その他の機能、仕様

寸法 幅1300×奥行785×高さ1270mm
質量 335kg
所要床面積 幅1650×奥行1350mm
機械内容 主レンズ 初期型10本
後期型18本(7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、18、20、24、28、32、38、44、50Q)※56、62Qは拡大レンズ併用
変形レンズ 3種(No.1〜3)
文字枠収容文字盤 中枠交換方式
スタンダード文字盤 28枚
収容感材寸法 230×280mm(印字範囲は最大220×260mm)
ファインダー
点示筒
電源、光源 タングステンランプ
環境条件  
価格  

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