●コンピュータ時代に対応するために
1960年代から次第に需要が高まってきたビジネスフォーム(コンピュータ入出力用用紙)用の写植機です。
ビジネスフォームの大半はインチ単位の寸法を持ち、従来の写植機を用いての版下作成では送り単位が合わず、どうしても手作業が避けられませんでした。
このPAVO-Bはビジネスフォームの作成に対応するために開発され、インチ送り機能を初搭載、48箇所の記憶機能、スポット罫線機能も搭載しています。感材サイズは大全紙(508mm×610mm=20インチ×24インチ)まで使用できるので大判の帳票作成が可能になりました。
また、PAVO-K(1973年)の機能を全て内蔵しているため、ビジネスフォームだけでなく一般印刷用にも使用できます(歯単位の送りも可能)。
先述のように大判の感材に対応しているため、点示板ではなく点示筒が搭載されています。写植機本体から点示筒とマガジンが大きくはみ出すように設置されています。
●その他の機能、仕様
寸法 |
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質量 |
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所要床面積 |
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機械内容 |
主レンズ |
主レンズ24本(7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、18、20、24、28、32、38、44、50、56、62、70、80、90、100級)×補助レンズ(3種) |
変形レンズ |
3種(No.1〜3)×12形状 合計36形状 |
文字枠収容文字盤 |
メインプレート2枚、サブプレート6枚 |
収容感材寸法 |
最大508mm×610mm |
ファインダー |
全級数(7〜100級)、全形状(正体、平体、長体、斜体)投影可能 |
点示板 |
白色円筒、青色点示式 |
電源、光源 |
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環境条件 |
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価格 |
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