●拡大・変形・装飾機能が充実
PAVO-J を基にした PAVO-U 発表から4年、PAVO-K(1973年)の発表を受けてPAVO-Uよりも高性能な写植機として登場したのが PAVO-KU です。
新聞社向け仕様である PAVO-U 同様に送りと文字の大きさをU単位とし、変形レンズ4番(文字の幅または高さを60%に縮小)と像回転装置を搭載しています。機械式だった PAVO-U から電子制御式へと進化し、欧文自動送り機能を標準搭載しました(『写研』39号/1976年5月15日発行 p.51「機種別のつめ組み文字盤組み合わせ一覧表」より)。
PAVO-KU ではさらに13倍(104U)レンズを搭載し、14倍(112U)・15倍(120U)レンズもオプションで対応しました。変形レンズは5・6番(50%・40%に縮小)も搭載、文字多様化機能*もついており、写植による新聞組版をより強力にサポートしました。
*文字多様化機能
「新聞の見出しによく使われる縁取り処理を容易にするために、太目文字をつくる他、斜め方向に影をつけるシェード処理、さらに袋文字、地紋あみかけ文字など、多彩な見出し文字を作るための機能である。」(写研『文字に生きる』から引用)
●その他の機能、仕様
寸法 |
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質量 |
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所要床面積 |
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機械内容 |
主レンズ |
5〜104U、オプション112U、120U |
変形レンズ |
6種(No.1〜6)×12形状 合計72形状 |
文字枠収容文字盤 |
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収容感材寸法 |
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ファインダー |
全級数、全形状(正体、平体、長体、斜体)投影可能 |
点示板 |
ガラス板裏点示式 |
電源、光源 |
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環境条件 |
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価格 |
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