SPICA-AH 1979年

●LEDパネルによる送り量表示や字づら検出も搭載。
 万能機に迫る高機能のSPICA型最終機種。

SPICA-AH写真

メイン2サブ10変形レンズ4JQレンズ1〜3ルビ±99H送りエスケープ送りQ数連動ベタ送り欧文自動送りインチ送り1/32em単位送り字づら検出1H送り送り1キー1/16em送りキー1/4歯送りキー割付計算空1〜3座標記憶欧文ベースライン自動調整くり返し印字自動復改連続印字折り返し印字水平組円組・斜組像回転スポット罫線線長補正斜線・円・楕円点示板なしLED表示なし印字キーキー入力カウンター
「I・II」は送り I キーのみ搭載

●SPICAでも詰め組みを可能に

 SPICA-AP(1975年)で電子制御化を果たし、さらに機能を拡張させたSPICA型最後の機種です。PAVO型と比べても遜色のない機能を備えています。
 操作部はPAVO型を彷彿とさせるデザインで、印字位置等を示す7セグメントデジタル数字のLEDパネルがSPICA型で初めて搭載されました。記憶は4箇所に拡充、PAVO型でも限られた機種にしか搭載されていない空印字機能(空 I)も備えています。
 そしてSPICA型としては待望だった字づら検出機能が搭載されました。中央手前の1枚ではあるもののE欧文やつめ組み用文字盤は字幅に応じた歯数が自動的に送られるので、和欧混植や広告・見出しの詰め印字が楽になりました。
 点示板(筒)も改良され、文字は点、罫線は線で表示されるようになりました(光源がフラッシュランプのためスポット罫線は引けないので、文字と罫線を区別する仕組みは不明)。
 本文専用機から始まったSPICA型でしたが、単能型から万能型、機械式から電子式への変遷によって最後にはPAVO型と同等の機能・性能に到達しました。

●その他の機能、仕様

寸法 幅1400×奥行600×高さ1100mm
質量 160kg(本体は95kg)
所要床面積 1850×1100mm
機械内容 主レンズ 主レンズ24本(7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、18、20、24、28、32、38、44、50、56、62Q)
変形レンズ 3種(No.1〜3)×8形状 合計24形状
文字枠収容文字盤 メインプレート2枚、サブプレート3枚
収容感材寸法 254×305mm
ファインダー なし
点示板 白色フィルムによる点示筒
電源、光源 AC100V±10% 50または60Hz 消費電力250VA ストロボフラッシュ
環境条件 動作温度範囲5〜35℃ 動作湿度範囲20〜80%
価格 240万円(1988年、写研『写真植字機価格表』)

→SPICA型
→写真植字機総覧〈写研編〉目次

→写植とは
→メインページ