●写研機には珍しい機能限定モデル
初代PAVO型のPAVO-8以来12年振りの廉価版“数字シリーズ”です。
思い切ったコストダウンが為されており、主レンズは手動選択、文字枠は初期型のようにメインプレート2枚+サブプレート6枚構成、字づら検出も左側のサブプレート3枚のみとなっています。
ただし、欧文自動字幅規定装置やスポット罫線機能といった近年の手動写植機のツボは押さえており、複雑な組版を必要としない用途では費用対効果がたいへん大きい機種でした。
1987年にPAVO-KYが発売されたあとも継続して販売されていたようです(写研『手動機総合カタログ』にて確認)。
●その他の機能、仕様
寸法 |
幅1200×奥行800×高さ1370mm |
質量 |
330kg |
所要床面積 |
幅1800×奥行1300mm |
機械内容 |
主レンズ |
24本(7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、18、20、24、28、32、38、44、50、56、62、70、80、90、100級) |
変形レンズ |
4種(No.1〜4)×12形状 合計48形状 |
文字枠収容文字盤 |
メインプレート2枚、サブプレート6枚 |
収容感材寸法 |
305×305mm |
ファインダー |
全級数(7〜100級)、全形状(正体、平体、長体、斜体)投影可能 |
点示板 |
ガラス板裏点示式 |
電源、光源 |
AC100V±10% 50または60Hz 消費電力750VA 白熱電灯 |
環境条件 |
動作温度範囲5〜35℃ 動作湿度範囲20〜80% |
価格 |
330万円(1988年、写研『写真植字機価格表』) |
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