![メイン2サブ10](ab_m2s10.gif) ![変形レンズ4](ab_h4.gif) ![JQレンズ1〜3](ab_jq.gif) ![±99H送り](ab_okuri_nini.gif) ![Q数連動ベタ送り](ab_qrendou.gif) ![欧文自動送り](ab_oubun.gif) ![インチ送り](ab_inch_n.gif) ![1/32em単位送り](ab_32em.gif) ![字づら検出](ab_jidura.gif) ![送り1・2キー](ab_key12.gif) ![1/16em送りキー](ab_key116.gif) ![1/4歯送りキー](ab_key14_n.gif) ![割付計算](ab_waritsuke_n.gif) ![空1〜3](ab_kara12.gif) ![座標記憶](ab_zahyou.gif) ![欧文ベースライン自動調整](ab_oubunbl.gif) ![くり返し印字](ab_kuri.gif) ![折り返し印字](ab_ori.gif) ![水平組](ab_suihei_line.gif) ![円組・斜組](ab_engumi_n.gif) ![像回転](ab_zou_n.gif) ![スポット罫線](ab_spot.gif) ![線長補正](ab_senchou_n.gif) ![斜線・円・楕円](ab_shasen_n.gif) ![5型CRT](ab_crt5.gif) ![点示板なし](ab_tenjiban.gif) ![LED表示なし](ab_led.gif) ![印字キー](ab_key.gif)
●写植オペレータの悲願達成
写真植字機の発明以来最大の問題点となっていたのが「印字中に仕上がり状態が確認できない」ことでした。
感材を感光させるという原理上、印字は暗箱の中で行われるため、活版印刷のように組む文字を直接見ることはできません。
印字位置を確認する点示板は発明当初から搭載されていましたが、印字したものの書体、形状、文字種は見ることができず、現像してみるまでどのように仕上がるかは分かりませんでした。そのため試し打ちを行うなどの時間的・経済的なロスは避けられないものでした。
この問題点を解消すべく誕生したのが「PAVO-JV」です。
点示板の下に5型のCRTグリーンディスプレイを備え、印字した文字やこれから印字する文字を実書体・実際の位置関係で映し出すことができるようになったのです。
このため、送りの微調整が必要なつめ組みや複雑な組版に於いても画面を見ながら一発で印字でき、印字作業が正確に効率よく行えるようになりました。
![PAVO-JVの5型ディスプレイ](ab_display_jv.jpg)
PAVO-JVの5型ディスプレイ
また、「JQレンズ」を初搭載しました。
これは主レンズによるQ数から更に5・10・15%(JQ1〜3)拡大する補助レンズです。
このJQレンズと「空II」(空印字2。これもPAVO-JVが初搭載)機能によって、指定された行長の中に文字列が収まる最も適正な文字の大きさを選択することができるようになり、「こういうつめ具合のタイトルをこの行長で」といった指定に重宝しました。
●その他の機能、仕様
PAVO-JLの機能をすべて搭載。
寸法 |
幅1200×奥行800×高さ1370mm |
質量 |
330kg |
所要床面積 |
幅1950×奥行1300mm |
機械内容 |
主レンズ |
主レンズ24本(7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、18、20、24、28、32、38、44、50、56、62、70、80、90、100級)×JQレンズ(3種) |
変形レンズ |
4種(No.1〜4)×12形状 合計48形状 |
文字枠収容文字盤 |
メインプレート2枚、サブプレート10枚 |
収容感材寸法 |
305×305mm
(印字範囲は300×300mmで、感材のセットは縦・横自由) |
ファインダー |
全級数(7〜100級)、全形状(正体、平体、長体、斜体)投影可能 |
点示板 |
ガラス板裏点示式 |
文字ディスプレイ |
ブラウン管 5インチ 黒地に緑文字 |
電源、光源 |
AC100V±10% 50または60Hz 消費電力800VA 白熱電灯 |
環境条件 |
動作温度範囲5〜35℃ 動作湿度範囲20〜80% |
価格 |
480万円(1988年、写研『写真植字機価格表』) |
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