亮月だより

●過去だより351〜375

2007.5.26(土) 22:43  375 8周年

 今日で亮月製作所のサイトも8周年を迎えました。
 何とも、早いもので……。ようやく「長くやってきたんだな」という実感が湧き始めています。
 色々なことがありましたが、後半4年間はたいへん濃かったように思います。
 この世の中には写植を好きな人がまだまだ多くいること、そしてこのサイトのお陰で写植だけでなく文字好きの人に直接会えたこと、会えるであろうこと。8年前にサイトを設立しようと思ったまだ十代だった自分と、そして出会えた人達に深く感謝。

 そういえば、自分の生後日数を計算してみたら4月22日で10000日を迎えていました。“5000日記念”で買ってもらった腕時計を今も使っているので、そろそろ10000日だろうと思っていたのですが。この時計が人生の半分を共に味わってきたのだと思うと、生きることはあっという間でしかしとても長いことだということを、時を計るもの自身が教えてくれているようにも感じます。
 10000日記念で何か残るものを買ってみるのもいいかもしれません。

 図らずも亮月製作所サイト8周年記念になった明日の「100%写植展」、とても楽しみです。
(BGM:湯川潮音『湯川潮音』)


2007.5.25(金) 22:10  374 デジタル手動写植機?

 多重露光のできる高画素のデジタル一眼レフカメラと、マクロレンズと、ライトテーブルと、精密工作の腕があれば、バラ打ち程度ならできる“デジタル手動写植機”が作れるのでは……。文字盤を光越しに撮影していてそんなことを思いました。(※ただし、そうして印字したものは業務には使用できません。)
 昨今活版印刷が注目され、葉書大が刷れる小型の印刷機も存在しているので、簡易であっても手動写植機用の文字盤を使える装置ができ、金属活字と同じように細く永く生き残っていってほしいです。

「100%写植展」、27日(日曜日)に行くのですが、展示されている手動写植機「スピカ」は実際に動かすことができるそうです。写植機を触れるのは知り合いの写植店のPAVO-KY以来4年振りです。きっと我を忘れることでしょう……。(2年前、印刷博物館に展示されている写植機を観たときも同行の友人を尻目に喜びすぎ、あとで恥ずかしい思いをしました・笑)


2007.5.24(木) 23:20  373 名古屋飛ばし

 歌手で唯一加入しているTさんのファンクラブからお知らせが届きました。
「ワンマンライブ決定! サマーカクテル2007『今晩は。』」……東京・大阪にて。しかもどちらも平日(水曜日)だ!
 これがいわゆる“名古屋飛ばし”なのね。金土日なら東京大阪どっちかに行けるのに、週のど真ん中なんて……。デー!(←泣いている。)
 ワンマンじゃないけど、7月15日の「京都大作戦〜(略)」行こうかどうか。Tさんの他にも割と知っとるグループが出とるし。でもなー。京都暑そうやなあ。

 湯川潮音嬢は結構名古屋近辺を大事にしてくれてるようで嬉しいです。3月の三本の木ツアー、先々週のRORと。ラジオ出演も多かったし、インタヴューが4月25日付の中日新聞に載ってた
 新聞や雑誌に載る写真の彼女と、東野翠れんさんが撮った(公式サイトやCDジャケット等の)彼女と、ライヴで実際に観た彼女の姿が一致せず面白い(興味深い)です。
 写真は真を写すものでもあり撮影者の心を写すものでもある。そうなれば写真として写るものは全く別のものにもなりうるのではないだろうか。そして人それぞれの“湯川潮音像”が心の中にあるに違いない。それが姿の一致しない写真となって現れている(見え方・感じ方の範囲が広い)のかも知れない、とふと思いました。
 これからの潮音嬢は沖縄(伊江島)に行ったり“フジロック”(新潟県湯沢町)に出たりと岐阜から行くのはかなり厳しいですが、8月24日の「Slow Music Slow LIVE in池上本門寺’07前夜祭」は東京の金曜夜開催ということで出来れば行きたいです。
 と書いてみるとTさんのワンマンライヴも行けそうな気がするのですが、その辺は気にしないでください……。


2007.5.22(火) 20:13  372 解放

地域の行事の練習が平日の19時から零時までという日々も
20日の本番の大会で終わり、3週間振りの解放感に溢れています

この一週間は携帯電話に全く出られないぐらい時間がありませんでした
何度も電話くださった方、すみません

行事の練習は、始めは嫌で嫌で仕方がなかった
無理矢理出させられている気がしていた
それが日を追うごとに別の気持ちへと変わっていった
全然知らなかった人達とも仲良くなり、楽しくなっていき
最後の一週間は高校の部活のように誰もが燃えていた
そして優勝 完全燃焼でした

とてもとても久し振りの感覚。
こうして戻ってくるなんて思ってもいませんでした
はじめ嫌だったのに参加したのは
心のどこかでこの瞬間を欲していたからなのかも知れません
薄荷のようにすっとした よき日々になりました

時間がたくさん戻ってきたので
早速暑中見舞づくりに励もうと思います
楽しい初夏の日々をお過ごしくださいー

(※注:管理人は解放感に酔いしれています。
 普段の桂光亮月ではない文体、お許しください)


2007.5.16(水) 18:30  371 100%写植展

文字道」御中から、写植限定の展覧会を開催されるというお知らせを急遽頂いたのでお知らせします!

 題目:『moji moji Party Vol. 2』100%写植展

 会期:5月22日(火)〜27日(日)12時〜20時(最終日は19時まで)
 会場:Gallery華音留Japan 渋谷区神宮前4-15-13 FROM RED 1階

 写植文字、写植文字盤と写植機(スピカ)や部品(パボ)等を展示・販売されるそうです。

 写植好きの方は是非観に行ってみてください。私は26日か27日に行きます!


2007.5.13(日) 18:54  370 初夏の祭典!!

【※とても長文です。興奮さめやらぬ状態で書いてますので乱文お許しください】

 昨日は愛知県吉良町で開催された野外フェス「Rock on the Rock」へ。
 無人駅から歩いて20分。天気は快晴で、道から見える海が絶景だった。
 歩いていると砂浜が見えてきて、その反対側の断崖を背にした広場との両方が会場という異様さに驚く。崖側の会場は50×100m位で思っていたより小さく、客層は90%が20〜30代と思わしき人達。出店も学園祭のような雰囲気でアットホームな感じ。でもこういうイベントに行くのは初めてだったのでただただ圧倒されて居場所を見付けるのに時間がかかった。

 名前を知っている人が出演している時間帯だけいたが、曽我部恵一BAND→湯川潮音→クラムボン→せいかつサーカス→元ちとせ→オオヤユウスケ と聴けた。曲を知らなくても、いい音楽というものは自然に自分の中に入ってきて気持ちよく聴けるものだ。曽我部恵一の力強さ。クラムボンのお洒落なリズム感。せいかつサーカスのパフォーマンスがとても笑えて、初めて観た元ちとせの歌の上手さ・綺麗さ(踊りも)に身震いした。そして湯川潮音の初レコーディングに参加し、曲(『かたち』)も提供しているというオオヤユウスケのやさしい音楽で若干余韻を残しつつ帰った。

 で、肝心の湯川潮音嬢なのですが。
 入れ替え時間に早目に行って、前から3列目の右寄り中央というとてもいい場所を取れた。ステージと客席との距離がないのでマイクから3mも離れていない。が、後ろを振り返ると立ち見席は後ろの3分の2が空いていた……。他のバンドの時は満席だったことを考えるとやっぱりマイナーなのか?
 始めはサウンドチェックがしばらく続いた。木製の椅子と小さな花の柄が付いた白い肩掛けベルトのギターが登場し、あれに座って弾くのか〜と期待が深まる。
 そして潮音嬢登場。髪型は焦茶色のストレートを胸の辺りまで、前髪を眉毛の下で真っ直ぐに揃えている。左耳の周りに白っぽい耳飾りが見えた。朱赤色の膝丈ワンピースに白いサンダルを履いている(語彙が少ないのでこれ以上は文字にできない)。客席の女の子から「かわいー!」という声が次々飛んでいた。(全くその通りだが思うに留めた。)睡眠不足・日差し・食料不足と相俟って、演奏が始まる前から脈が上がって気絶しそうだった。思わず往年のグループサウンズの“失神バンド”を連想した。
 今回のセットリスト(曲目リスト)を。

1 知らない顔
2 朝の賛歌
3 ツバメの唄
4 鏡の中の絵描き
5 かたち
6 緑のアーチ
7 “そびえる山を駆け抜ける素足の少女が歌い出す”(曲名不明・メンバー紹介)
8 裸の王様

という約40分。バックバンドはドラムス兼パーカッション、ギター兼バンジョー、エレキチェロ(っていうのか?)というシンプルな編成だった。
 彼女が歌っているとき、太陽が眩しかったのか何度か辛そうな表情をすることがあって気になった。右膝からも白い包帯がちらりと見えたし。でも曲が終わったときちょっと照れ笑いしたり、『鏡の中の絵描き』では間奏で取っ手付きの鈴を振りながら小さく踊ったり(何故かこれがとても好き)、メンバー紹介は威勢がいいのに裏声だったりと相変わらず目と耳が離せなかった。なんか健気なんですよね。曲にすごくのって歌っているようには見えないけど、落ち着いて真っ直ぐ声を飛ばすように歌っている所がよい。
 今回は曲間のゆるいトークがあまりなく残念。「湯川潮音といいます。今日はいい天気。この日の為にビールをしばらく我慢して、このあとたっぷり楽しみたいと思います」というようなことを言っていてあたたかい笑いを貰っていた(笑)。
 好きな歌手を間近で観て生の歌を聴くことができるのはとても贅沢なことでこの上ない至福のひとときだった。終演後、飲むつもりはなかったのにビールを買って飲んだ。なんか、“初夏だ一番! 湯川潮音まつり”(←ドラえもんかい!)という気分だった。

 潮音嬢のライヴ中、一列前にいた自分より若そうな人が肩からMF一眼の名機「ニコンF」(ニコンの初代一眼レフ・1959〜1974)をぶら下げていて驚いた。その隣には自分と同じ機種の「NewFM2」を持ってる人が。会場ではどういうわけかフィルムのMF一眼レフを持っている人がデジカメの人と同じぐらいいて、黒いFM2使いが見ただけで4人もいた(男女同数)。F3やFM10の人もいた……。自分がニコン使いだからそう見えたかも知れないが、ニコンの比率が高かったような気がする。メーカーを問わず、1960〜70年代の古いカメラを持っている人も。何でこの時代に普通の若い人がフィルムカメラを使うの? と思ったが、音楽が好きな人ってそういうもんなのでしょうか? 名古屋の街中ではMF一眼レフを持ってる人なんて見かけないのに。
 自分も会場ではNewFM2を肩から掛けて移動していたからか、FM10使いの人にライヴを聴いている姿を撮影された。被写体になるのは全く苦じゃないので気付かない振りをして差し上げた。その人は会場の様子をバシバシ撮っていた。よっぽど写真が好きなんだろうな。
 帰りの電車で偶然その人と同じ車輌に乗り合わせ、FM10にブロアーをかけ、布で丁寧に手入れしている様子を見た。カメラ本体も付属するズームレンズもとても安いものなのに、道具を大切に使っているという姿がとても好印象だった。話しかけてみればよかったな。

 ……というわけで、とても充実した思い出深い一日になりました。今回は一人で行ったのですが、やっぱりあの空間を共有できる人がいるともっと楽しそうでした。来年も(湯川潮音さんが来れば)行くつもりですので、もし一緒に行ってくださる方がいましたらご連絡ください。


2007.5.9(水) 23:28  369 はずした!?

 連休が明けた途端、真夏日になるような暑さが続いている上に、今週と来週の平日は帰宅後殆ど自分の時間がない(地域の行事の練習がある)という、これからもしんどそうな日々です。
♪三度を重ねここに響かせてっ!(『Allegro Cantabile』)と叫びたくなります。
……というわけで、4連休に買ったCDを、自分が忘れないように書いておきます。

石田耀子『Sugar Baby Love』(2001)※中古
富田麻帆『M』(2007.1.26)※中古未開封
YUKI『ふがいないや』(2006)
スピッツ『魔法のコトバ』(2006)
SUEMITSU & THE SUEMITH『Allegro Cantabile』(2007.2.21)
堀江由衣『Days』(2007.5.2)

 買うタイミングを失ったものばかりですが、アニソン関係ばっかやん、というのはナシで……。
 2枚目の富田麻帆さんは『晴れのちハレ!』(爽やかな個人的名曲)を歌っていたこともあってアルバムにはとても期待していたのですが、アルバムのジャケット写真(学校の教室)や『晴れのち〜』からは想像もつかないような激しい作風の歌が結構収録されていて、最近聴いたCDの中では珍しく「はずした!?」と思ってしまいました。前所有者が2枚買ったのかは判りませんが、未開封で売ったのも何だか頷けます。でもこのまま処分するのは悔しいので、もう何度か聴き込んでみようと思います。


2007.5.6(日) 22:12  368 凝縮

久屋大通から西を望む。
※クリックすると拡大します

名古屋市・桜通久屋
Nikon NewFM2・Ai ニッコール35mm F2S・フジクロームプロビア100F

 4連休は友人と遊んだり、食事会を開いたりしていました。
 名古屋駅近くに建った「ミッドランドスクエア」の展望階とその下にある某日本料理店はすばらしかった。東海人ならずとも是非一度は行っていただきたい所です。あと地下食品売場(じゃないと思う)も楽しかった♪ “ラプサンスーチョン事件”・“ツインタワー事件”(No.233・242参照)の「フォートナムアンドメイソン」も出店していました。
 他には料理好きの友人の手伝いで深夜に材料を仕込んだり、炎天下の中自転車でボウリングとカラオケに行って燃え尽きたり、何だか青春という感じでした(笑)。

 写真は連休初日に撮ったリバーサルフィルム(ポジフィルム。いわゆるポジ)で、ネガとは違って反転しない見たままの色で現像されるフィルムです。学校のスライドや父が仕事で使っているのを見たことはあったのですが、撮るのは初めてでした。
 プロ用だとか露出が難しいとか敷居が高そうな印象があったのですが、一度撮ってみたかったので挑戦。結果、初心者がカメラの露出計を頼りにして撮ってもとても綺麗に写りました。
 ルーペで覗くと、カメラのファインダーから見えた世界がフィルム上に凝縮されて実在しているかのような不思議な錯覚に陥り、フィルムの連続したコマが映画のようで、自分の記憶が走馬灯のように……いや、どんな写真でも何かを語っているように思えて面白い。そして記録が目に見える物として残ることの良さを噛みしめました。
 ポジフィルムは1本数百円するのが辛いけど、撮るのも撮った後も楽しいのでやみつきになりそうです。デジカメもバンバン使うけど、「ずっと残したい」日はポジで撮っていこうと思います。

 (余談ですが、このポジを撮った日、地下鉄の階段(石製)で思いきり転び、すごい音を立てて鞄に入れていたカメラも3メートルぐらい飛んでいったのですが、レンズキャップが壊れ、レンズフィルターに傷がついただけで本体とレンズは無事でした。「ニコンは頑丈だ」という評判を体感したのですが、本当にアニキ(前所有者)には申し訳ない……。そのあと撮った写真が上の画像なのです。)


2007.5.1(火) 23:49  367 突然やってくる!

♪『私のともだち』(クリックすると曲が流れます。音量にご注意/約15秒)

入浴中に突然曲が思い浮かんできました。
そうなると気もそぞろになるので、もう作るしかないです。
メロディーを頭の中で繰り返しながら編曲も組み立てながら、
30分でMIDIまで完成した曲です。
入浴前は“懐かしのCM”を調べていたからか、
そんなような曲調になってしまいました……。

♪私のー、ともだちー、おっちょこちょいでー、
 だけど憎めないやつ−、だいすきさー。

などとてきとーに歌詞をつけてみたり(笑)。


2007.4.29(日) 23:59  366 連休に思う

 三連休も二日が終わったけど、なんにもしてない。でもちょっと写真は撮った。
 先週は何かと忙しかったので心身共休ませたいなあ、とは思っていたからちょうどよかったけど。

 すごく贅沢な時間だなあ、と思う。
 平日は「あれやって、これやって、」と思うんだけど、いざ休みが沢山あるとなんにもしない。できない。なぜだろう?
 本当は絵だって楽器だって写真だって書体づくりだってしたいしもっと(人に見せても恥ずかしくないぐらいに)上手くなりたいと思っているけど、なんとか身になったのは子供の時やってた書道ぐらいなわけで。

『ハチクロ』の9巻で、はぐちゃんが「開けたい箱がとても沢山あるのに、全部開けるには人生は短すぎる」というようなことを言っていた。そんな気持ち。私に彼女のような才能はないが。
 何でもしてみたい。でも、周りを見渡すと、一つのことに優れた才能を発揮している人が沢山いる。自由ですごく楽しそう。そしてその事に対して羨ましく思い、なぜか悔しくて凹んでしまう自分がいる。
 以前友人に「一つのことだけしか好きにならなかったらどんなによかっただろう」と言ったら、「一つのことに絞ることはないし、逆に何でもやっている人を羨ましいと思う」と言われた。何人かそういうことを言う人がいたから、きっとそうなのだろうと思って随分気が楽になったのを覚えている。

 自分ではいーかげんだと思っている性格について、私に会う人は大抵「真面目だね」と言うのでどうしても納得できなかった。人によっては「ストイックに生きている」とさえ言われた。人任せにしたり、時間に遅れたり、好きじゃないことには本能的にテキトーになったり……自分ではそういう人だと思ってるんですよ?
 ただ、人の感想(?)を沢山聞いてきて思ったのは、自分にブレーキをかけて、サイドブレーキまで引きながらアクセルを踏んでいるのではないかということだった。
 たしかに、人目や相手の反応を恐れて言動を控えてしまうことがよくある。カメラだってバンバンシャッターを切ればいいのに、「いい被写体じゃないかも……」と遠慮している。絵を描くにも「これは自分が描く絵じゃない」なんて言って構図を制限し、原稿を消してしまう。会話も、頭の中で一旦台本を作って(言葉を選んで)話していることが多い。
 ところが、お酒をある程度飲んで酔った時の私は面白いらしいのだ(自覚なし)。普段とのギャップが、というのもあるだろうけど、「オイシイ所を持って行く」らしい。そうなのかなあ? と思っていたけど、どうも「自分が解放された状態」がそれなのではないか、と朧げにわかってきた気がする。
 かけ過ぎたブレーキを離した時、新しい世界が見えてくるのではないかと思っている。

 ……なんて、そういうことを考えてる時点でアウトなのかも……。

 この4月から、TBSのテロップから写研の書体が殆ど消えていました。ニュースや生放送の番組では完全に写研のシステムが撤退しているようで、フォントワークスやモリサワの新書体(ニューロダン、カクミン)がよく使われていました。
 特にフォントワークスの書体は局を問わず、「LETS」(年契約で全書体が使える権利を買う方式)が始まった頃から急速に普及してきたのですが、(フォントワークスの新書体が好きじゃないことを別にしても)違和感を感じざるを得ません。写研の書体をかなり意識して作られているのが(自主規制)。

 写研であれパソコン用のフォントメーカーであれ個人で書体を作っている人であれ、それぞれの方針があるので使いにくく(使えなく)なってしまうのは止むを得ないことだし、書体を使う場面(この場合テロップ)が商売でやっていることならなおさら、不採算・不合理であれば新しい方法を採るのが当然だと思います。
 NHKではまだ写研書体の字幕を見ることができますが、それが過去のことになるのもそんなに遠くはないでしょう。一つの時代が終わろうとしていることを感じずにはいられません。NHKを見てとは言いませんが、今のうちにテレビ上の写研の書体をよく味わっておいてください。


2007.4.26(木) 0:19  365 念写!?

鶴舞公園・多重露出
桜の記憶(名古屋市鶴舞公園)
Nikon NewFM2・Ai AFマイクロニッコール60mm・コニカミノルタCENTURIA SUPER400

友人から譲ってもらったマニュアル一眼レフのNewFM2で
初めて撮影したネガフィルムの現像をしてきました。
驚くほど綺麗に撮れていて感動したのですが、
何枚かは不思議な世界が写っていました。

撮ることに夢中で、それとは気付かず多重露出をしてしまったようです。
(フィルムを1コマ分送らず、撮影した上からさらに何回か撮影してしまった)
本当はこのコマが一番の仕上がりになる筈だったのに
思いがけない作品(?)になってしまいました。

こうして見ると、鶴舞公園に行った時の私の記憶が念写されたような画で
何だか納得してしまいます。

現像するまで何が写っているか判らないフィルムカメラ。
撮った本人でさえ何を撮ったか忘れていたりするので
失敗でも思わぬ発見があってとても嬉しくなります。
(BGM:湯川潮音『雪のワルツ』)


2007.4.19(木) 21:55  364 楔を打つように

遠くの山と桃の木 桃の花アップ
遠くの山の桃の花。
携帯電話 DoCoMo N600i にて撮影

 湯川潮音さんの歌声をテレビでも聴くようになり、密かに嬉しく思っています。

 ♪まっしろな 夢なら見れる
  あなたのすがた思いだせるから
 (湯川潮音「カネボウ 赤い美白ブランシール」CMソング)

 という15秒。今までの潮音嬢と思うとくぐもった感じの少ない、つじあやのさんに似た明るい印象の歌声で、曲は多重録音のコーラスで『悲しくてやりきれない』(ザ・フォーク・クルセダーズ/1968)のような滑らかに上下する少し中華風のメロディーを歌っていました。
 湯川潮音の新境地(?)。親しみやすいメロディーは彼女の得意とする(理想とする)ところだと思うので、CMソングライターとしてもぜひ活躍してもらいたいです。
 CMソングといえば、「ポッカレモン100 new」とか「わいも」のような耳に残る作品が最近多くて、CMソング愛好家として嬉しいです。テレビ番組よりもコマーシャルの方が面白い……かも?

 私はというとなかなか前に進めないでいますが、一日一日楔を打つように、少しずつでも何か残していきたいです。
 はるか遠くでも、見通すことはできるはず。写真の景色に出会って、そのようなことを思いました。


2007.4.7(土) 18:23  363 巡り合わせ

※今回は結構マニアックな話題です。ご容赦のほどを。

友人から、ニコンのマニュアル一眼レフカメラ「NewFM2」をいただいた!
自分で中古を買うつもりだったけど、度重なる偶然で巡り会った。

ニコンのデジタル一眼レフを持っているとはいえ、写真を撮るにつれ
「機械に撮ってもらっている」感がしてきて、たしかに失敗は少ないけど
自力だけで写真をつくるマニュアル一眼レフも楽しそうだと思っていた。
それに、カメラらしいカメラ(角張っていて機械が動いているのを実感できるもの)が欲しかった。できれば持ち運びやすい小型で。
手持ちのニッコールが使えるニコンのカメラを最低条件として、色々な機種を調べた結果
事実上最後のニコン製純マニュアル一眼レフで修理のきく「NewFM2」を買いたいと思った。

中古屋でNewFM2の実物を見ては去る日々を繰り返し、ようやく購入を決心した日、
中古屋に出掛ける直前に家族に邪魔(?)されて出掛けられなくなり、
(今日は出掛けない方がいい日なのかも知れない)と強く感じた。
その翌日、友人から「差し上げますよ」と連絡が来た。
しかも持っているのはFM2だという。驚いた!

今日受け渡しに会いに行った。近況や仕事について色々話した。
FM2は、欲しいと思っていた黒モデルだった。
友人曰く、出掛けた遠い所で「どろどろになったり大雨に降られたりしたけど
カメラだけは無事だった。壊れないように守った」と。
友人にとっては戦友のようなカメラ。私にとっては憧れのカメラ。
大切に可愛がるよと何度もお礼を言って友人邸をあとにした。

帰ってから本体をよく見てみると、ストロボシンクロ発光は1/250秒(旧FM2は「X1/200」と別書きしてある)、シリアルナンバーの先頭には「N」の文字。
(無印の)FM2だと思っていたのはNewFM2だった。わー!
こ、これが欲しかったんだよ!(管理人、興奮しすぎ)
しかもシャッター幕が初期型で貴重なチタン製ハニカムパターン幕だった!
いただいてよかったのだろうか……?

早速フィルムを詰めて撮影に勤しんでいる。
雨が降ってきたのであまり撮れなかったけど、一枚一枚自分の写真が撮れた気がした。
本当に本当にありがとう! よき相棒になりそうです。

 ネットで調べてみると、こんな人似たような思いを抱いてNewFM2を買いこんなジャケットのCDまで出してしまったことが分かって面白かったです。『心のすみか』、気になってしょうがない……。


2007.4.7(土) 17:20  362 時代の空気

 商業印刷でも「平成明朝体」ファミリーを日常的に見るようになりました。
 特に2007年に入ってからは顕著で、新聞広告では依頼主が大手のものでも週に1回は見かけます。

キリンの100周年ビール広告
↑クリックするとものすごく拡大します

「キリン・ザ・ゴールド」雑誌広告

 上の写真は雑誌の表4(裏表紙)の広告で、ほぼ平成明朝体のみで組まれています。私にとって平成明朝体は、はっきり言って好きではない(デザインが下手だと思っている)ので言葉を失いました。
 しかしながら、100周年のキリンの広告であることや、よく観察するとツメ組みの文字間の空白の取り方や漢字と数字との高さが揃えてあることなどから、丁寧な仕事をしていることが判ります。そのため全体の印象としてはそれほど気持ちの悪い・安っぽいものではありません。おそらくこの書体を積極的に使ったのでしょう。

 比較のため、メインコピー「100年目の、これが新ビールだ。」をモリサワの「太明朝体A1」(A1明朝Std)で組んでみました。流れるようなやさしい曲線を持つA1は控えめなタイプの明朝体なので、「100年目だぞ!」と押し出すように主張する広告にはあまり向かないかもしれません。その点、平成明朝体の字面の大きさや荒削り具合がこの広告の伝えたいことに嵌まっているように思います。

平成明朝体W3
太明朝体A1
上段:平成明朝体W3(広告拡大)、下段:太明朝体A1(亮月製作所印字)

 今まで印刷物を観察してきたところ、平成明朝体が使われている場面では大抵文字組が疎かになっていて、見るからに安っぽくてやる気のない雰囲気を書体と共に醸し出していることが多かったのですが、このキリンの広告のように丁寧に取り扱うことによって見映えが良くなることを学びました。食材と料理人の関係に似ています。安い食材でも美味しく料理することはできるのです。平成明朝体はパソコンにはじめから搭載されていたり、安いフォントパックに入っていたりしてきたという境遇から、優れた“料理人”に恵まれなかっただけなのかも知れません。
 それに、どんなに安くて出来の悪い(※私見です)書体であってもその書体でないと表現できないものはあるし、活かせる場面がある筈なのです。私が「好きじゃない、一生使わない」と言ったとしても、それ(表現の範囲があること)だけは否定できません。
 こうして商業印刷で頻繁に使われているのを見ると、'00年代後半の空気感を反映したものがこの書体なのかも知れないと推察してしまいます(※半分皮肉です)。でもやっぱりなんだか悲しいな。平成明朝体が象徴する時代って。


2007.4.1(日) 21:07  361 はじまりの季節。


桜と小鳥
NIKON D80・AF-S DXニッコール18-70mm F3.5-4.5G
焦点距離70mm・ISO 100・絞りF4.5・1/200秒・トリミング

 ♪木漏〜れ〜び飛〜び回っている〜 (湯川潮音『木漏れび』)
と歌いたくなるような光景が亮月製作所の窓に広がっています。
3日ぐらい前から桜の花が咲き始め、鳥たちも戻ってきました。

春本番、はじまりの季節。

昨日、新しい職場の下見に行ってきました。
家から田園風景や山を抜けた所にある街の、駅に程近い所にありました。
駅前通りが住んでいる街よりずっと綺麗で活気があって一目惚れ(?)しました。
だってシャッター降りっぱなしの店が全然なくて、人がたくさん歩いてるんですよ?(←感動しすぎか。)

ちょうど友人にニコンのマニュアルフィルム一眼レフ「FM10」を借りたので、道中はたくさん写真を撮りました。
自動で撮れるカメラしか使ったことがなかったのでとても新鮮で、カメラを使うことそのものも楽しめました。
もちろんデジカメのように撮影画像は確認できないし、ピントも露出も自分でやる必要があるので、写真になるものを想像しながら一枚一枚思いを込めて撮りました。

午後に友人へカメラを返す約束だったので、フィルムのコマを撮影しきってから返しに向かいました。
フィルムを巻き戻そうとしたらハンドルの回転が渋くて、少し力を入れて回したら手応えが急に軽くなったので、巻き戻せたと思いました。
そしてカメラの裏蓋を開けたら……フィルムが巻き戻っていない状態でバラバラにちぎれていたのです。
この時点で露光してしまったので写っていたものは全部消えました。二度と戻らない景色(取り壊し寸前の趣深い建物とか)も写っていたのですごくへこみました。

先に書いたように、マニュアルのフィルムカメラを使うのは初めてだったので、フィルムの巻き戻し方を間違えてしまったようです。
これではあまりにも無念なので、中古のフィルム一眼レフを買って勉強します……。


2007.3.29(木) 0:05  360 春の香り

春の香りが街じゅうに広がっています。
桜がもうすぐ咲く頃になると漂う、甘くて(ちょっとくさい)独特な香りです。
もうすこしで本当の春がやってくる。
はじまるんだなあ、おわっちゃうんだなあ、という気持ちになります。

終わってしまいそうなものや無くなりそうなものに心惹かれる事がよくあります。
心の中では、ずっと続いて欲しい、無くならないで欲しいと思っていたとしても。
終わりが近付いている物事の持つ甘いような美しさに酔ってしまう。
ちょうど桜の木から匂い立つこの独特な香りのようです。
終わって・無くなって酔いから醒める。

それでも思い出したいと思うほど魅力的だった事があるから
私は日記をつけ、写真を撮り続け、録音に精を出しているのかもしれない。
そしてまた「今ここにはもうない」ことを確かめてしまうのです。
それが明日に向かって行ける原動力でもあるのだけれど。

あと3日で30キロ離れたところへ転勤になります。

(BGM:小沢健二『犬は吠えるがキャラバンは進む』)


2007.3.22(木) 21:39  359 1日1のだめ

1日1のだめ!!
▲絵をクリックするともう一枚見られます

 上の“のだめ”は、昨日友人が遊びに来た時に描いた落描きです。
 何にも考えずに描くとこんな感じの絵になります。アタリはとらず、一発描きです。
 友人に「こういう絵の方が昔の絵みたいに生き生きしてるね。意味とか考えずに、描きたいから描くっていう風でいいんじゃない?」と指摘され、はっとしました。“1日1のだめ”は、「1日1枚は絵を描こう」ということらしいです(笑)。
 じつはこういうゆるい絵柄で描く方が好きだったりします……。

 この休日にCDを買い込んでしまいました。
・『筒美京平ソロ・ワークス・コレクション ビクター編』(2006.4.26)
・白石涼子/eufonius『ソラ色のつばさ/きらきら』(2007.2.7)
・坂本真綾『30minutes night flight』(2007.3.21)
あとは中古で……
・小沢健二『犬は吠えるがキャラバンは進む』(1993)『LIFE』(1994)『球体の奏でる音楽』(1996)『dogs』(1997)
・鈴木蘭々『Bottomless Witch』(1996)
・さねよしいさ子『うてな』(1993)
・谷山浩子『しっぽのきもち』(1991)

 鈴木蘭々さんのアルバム『Bottomless Witch』は前々から評判を聞いていて、なおかつ全曲筒美作品だから買ってみたわけですが、期待が外れることもなく、カラオケで歌ったら気持ちいいだろうなーと思ういい歌ばかりでした。1970年代のソウル・ディスコ歌謡曲を、打ち込みを多用するなど1990年代的な編曲で甦らせたような作風で、筒美氏得意のキャッチーなメロディーももちろん健在です。彼女のデビュー曲『泣かないぞェ』は特にそれを感じさせてくれる一曲で、抑揚のはっきりしたメロディーラインやコード進行、ストリングスや管楽器が絡むなど非常においしいです。哀愁味と懐かしさを感じる曲の『莫大な空』も絶品。ほか、『渚のうわさ』『花とみつばち』『ハッスル・ジェット』といった1960〜70年代の筒美作品のカバーもあり、驚くほど濃厚な一枚でした。そして意外と言ったら失礼ですが、鈴木蘭々は歌が上手かったんだなあ。こういった強力な楽曲から浮くこともなくきちんと歌いこなしています。中古で250円でしたが、まぎれもない名盤です☆

 オザケンのは10年以上ぶりに歌を耳にするタイムカプセル状態。生楽器寄りの曲調が好みなので聴き込みたいけど歌詞がちょっと恥ずかしい。1990年代前半の香りがします(?)。
 あとはまだ聴いてませんが、谷山浩子さんのアルバムの歌詞カード、写研の幻の書体「ファニー」で殆ど組んであって驚きました。それと、さねよしさんのアルバムで編曲している栗原正己さん、湯川潮音さんの『紫陽花の庭』でも編曲しているのでいい曲が聴けそうです。
(BGM:鈴木蘭々『Bottomless Witch』、小沢健二『LIFE』)


2007.3.17(土) 18:23  358 紙一重

 どこまでも続く名曲発掘の旅。

 ♪“オッケーよ”なんて強がりばかりをみんな言いながら
  本当は分かっている 2度と戻らない美しい日にいると
  そして静かに心は離れてゆくと
  (小沢健二『さよならなんて云えないよ(美しさ)』・1995)

 小沢健二『刹那』(2003年)という1995年前後の作品が収録されたベストアルバムを聴いています。
 すごくなつかしい。高校の部活でオザケンがとても流行った時期があって、みんなで「オッケーよ!」なんて真似して言ってた。カラオケに行くと必ず歌う先輩がいた。でもカラオケは苦手だったな(今じゃ考えられない)。
 その頃はアニメとゲームと特定の人々にしか興味がなかったと言ってもいいぐらいだったので流行っていた音楽への思い入れは殆どないのですが、こうして小沢健二だけは強烈に印象が残っているのです。

 あれから10年以上が経ち、ある程度好きな音楽の傾向が分かってからこのアルバムを聴いてみると、音楽としての古くささは殆ど感じず、ストリングスをはじめ楽器の使い方がお洒落且つ歌謡曲的でとても好みな感じでした。筒美京平氏との合作『強い気持ち・強い愛』は言わずもがな、『夢が夢なら』のリズムセクションは今流行っている音楽を予見しているかのようでした(でも曲はかなり歌謡曲している)。あと、『それはちょっと』(これも筒美氏との合作)の最後のサビの歌詞がすごい。たった8小節の中で、結婚式を挙げて大きな黒い犬を飼って子供達を育てて金婚式でお葬式なんて……。一瞬、人生ってこんなものなのかなあと思ってしまうほど。

 部活の子たちも随分結婚してしまったな。そう言えば元部長サンは生で観た湯川潮音さんによく似ているな。アニメじゃなくて音楽にはまればよかったな、でもそうすると今絵は描けんかっただろうな。10年後こうなるなんて思わんかっただろうな……と色々思いを巡らすのでした。

 変わらず続く日々と新しい出来事と静かな別れは紙一重。
(BGM:小沢健二『刹那』)


2007.3.10(土) 22:07  357 リミッタ−

カセットデンスケTC-D5Mのリミッタ−
▲カセットデンスケTC-D5Mのリミッタ−。リミッタ−ONにより、大きな音が入力された時のオーバーレベル(音の歪み)を防ぐことができる。

 初めて湯川潮音さんを観た感動さめやらぬ一週間でした。頭の中で彼女の曲が流れ続ける。湯川潮音という文字を見るだけでも胸が高鳴る。なにかあの感情に似た感覚で困っています。

 久し振りに4chカセットMTR(マルチトラックレコーダー)を引っ張り出し、辛うじて弾けるリコーダーとウクレレとピアノと自分の歌で彼女の曲をカヴァーしてみようと思い立ったり、音源化してない自分のオリジナル曲のMIDIを作り始めたり、ピアノの練習時間が3倍になったりと、“湯川潮音効果”が音楽に対して前向きに現れているようです。つじあやのさんのファンになったばかりの頃によく似ています。

 ただ、このまま突っ走っていいのだろうかとリミッターをかけようとする自分もいます。

 その一環として(?)今回「つじあやの」コーナーを更新しました。私は湯川潮音ファンである前につじあやのファンなのです。おろそかにはできませぬ。去年の9月から触っていなくてディスコグラフィが不完全だったので、感想も含めて付け足しました。よろしければご覧くださいませ。

 去年何もできなかった反省を活かして極力色々なことを考えるようにしています。一つの物事人にはまり過ぎると見えるはずのものを見逃してしまったり、生産的でなくなったりするものです。(好きなものなら我慢しなくてもいいじゃない、という意見もあると思いますが……。)


2007.3.4(日) 23:47  356 三本の木

湯川潮音さんのライヴ「三本の木ツアー」に行ってきました
私にとっては初めての湯川さんのライヴ、その感動を受け止めきれないほどで
こうしてたよりにのせて綴らずにはいられません

気持ちがあとからあとから溢れてうまく言葉にできませんが
どこまでも澄んだ歌声が上質な器楽演奏に乗って包み込むように響くのです
はじめの『雪のワルツ』からもう、涙が出そうでした
『木漏れび』、『朝の賛歌』、『ツバメの唄』……胸がいっぱいでした

湯川さんは緑色の髪飾りをつけてベージュの長袖ワンピース、白いハイヒールで
くしゅくしゅっとなった長い焦茶色の髪と大きな瞳が印象的でした
曲にのせて小さく踊ったり、大きなギターをなにごともなく弾いたり
時おり笑顔を見せたり、真剣な横顔だったりして
トークもゆるやかで
(伊勢神宮、かに道楽、サンシャインの観覧車に行ったそう
「名古屋が好きです。『長者町繊維街』が好き」って)
とても魅力的な歌い手さんでした
ロック調からカントリー、昔懐かしい曲調まで
てらいのない歌と演奏は心の奥底までいっぱいに広がりました

終演後に絵葉書を買いにに行ったら、東野翠れんさん(たぶん)が売り子さんでした
帰りにタワーレコードに寄ったら、探していたインディーズ時代のアルバム『うたのかたち』があったので買ってしまいました

「三本の木ツアー」、2時間とは思えないほど充実した内容でした
今まで行ったことのあるライヴで一番よかったです
(BGM:湯川潮音『紫陽花の庭』『雪のワルツ』)


2007.3.1(木) 23:37  355 春の足音

ホトケノザ接写 オオイヌノフグリ接写
ホトケノザとオオイヌノフグリ
NIKON D80・Ai AFマイクロニッコール60mm F2.8D
ISO 400と320・絞りF5・1/80秒

 こちらにも春の足音が聞こえてきました。
 それを毎年最初に知らせてくれるのがこのふたつの花です。
 小さく控えめな姿をしていますが、こうして近付いてみるとそれぞれがそれぞれの形で新しい季節の喜びを精一杯伝えているようで、見ていても見えなかった情景に感動しました。
(BGM:ラジオから録音したアニソンテープNo.136・整理中)


2007.2.27(火) 23:10  354 いつの間にか

 音楽のネット配信の市場規模がシングルCDの生産額を上回ったというニュースを目にし、衝撃を受けました。思っていた以上にネット配信が普及していたとは……。

 太字に注意して考えてみると、同じものを比べている訳ではないと思うのですが、シングルCDは生産額を出しているということは売上はもっと少ないでしょうから実情はもっとネット配信側へ傾いているものと思われます。

 アナログ人間と言われる私でもネット配信を使ってみたいと思っているんですけど、例えば好きな歌手がいたとしてもコンピレーションアルバム(多数の歌手が一つのテーマに対し参加するアルバム?)に参加していたら別に興味がない(他の歌手の)曲も含まれる訳で、そういう時はネット配信で好きな歌手のものだけ欲しい時に便利だと思います(←反則か)。多くの人はそんなことは考えず、ちょっと気になる曲を買ってみたり、iPod等のデジタル音楽プレイヤーやパソコンで音楽を聴くのに便利だから使ったりしているのでしょうけど。

 でもシングルCDにはジャケット写真から歌詞カードの書体や文字組まで含めて、作り手の気持ちを味わうことができるという特徴があります。紙ジャケットだったり変型版だったり付録がついていたり。こういうものも含めて作り手の“世界”だと思うのです。

 音楽が溢れんばかりに楽しめるようになった今だからこそ、これからもシングルCDとネット配信は並行してやっていって欲しいです。CDには【深く楽しむ】魅力があり、ネット配信には【広く楽しむ】魅力があると思うのです。将来音楽がネット配信でしか販売されなくなったら、私には味気なくて辛いです。

 名曲発掘の旅は続く。
 ここ2週間で買ったCDはこんな感じです……(以下敬称略)

・eufonius『eufonius+』(いわゆる、同人CD・2005)
・eufonius『Σ』(同上・2007)
・霜月はるか『Maple Leaf Box』(同上・2006)
・筒美京平ソロ・ワークス・コレクション コロムビア編/東芝EMI編(2006)
・東野翠れん『ローペン』(2005)

 あと本も……
・東野翠れん+湯川潮音『風花空心』
・フォントスタイルブック2007

 同人CD3枚は、普段絶対に行かんような店に友人と行った時に偶然発見して押さえました(笑)。あとはそんなに入手困難なものではありません。でもマニアックかも。
 見事に私の好みが浮き彫りになっていますが、優れた作品を聴いたり観たりするとクヤシサと同時に「自分もやってやるぞ!」という気持ちになります。だからといって決してすごい作品ができる訳ではないですが、そういう気持ちの積み重ねで生きています。しかしそれにしても、いつの間に霜月はるかさんと東野翠れんさんのファンになっとるのだ?


2007.2.20(木) 21:51  353 はるか彼方

 普段買わないような雑誌を買うと、全然知らない世界を思いがけず深く知ることができて面白いです。
 買ったのは『日本カメラ』『週刊文春』『BRIO』『花時間』。1冊目は純粋にカメラを使うのが面白くなってきたから、2冊目は湯川潮音さんのインタビューが載っているから、という理由で買いました。
 残り2冊は私を購買層に含んでなさそうな雑誌ですが、写研の書体がふんだんに使われているので資料として買ってみました(笑)。……どちらもなかなか見かけない「本蘭ゴシックU」がいたるところに使われていて何だか贅沢な気分になってきます(私だけか)。
 本文を見ると『BRIO』は落ち着き感があって力強い「本蘭明朝」、『花時間』はやさしく華やかな「石井中明朝体OKL」で組んであり、雑誌のイメージづくりに貢献しています。特に『花時間』はレイアウトや組み方も綺麗なので、写研書体の組見本としてもおすすめです♪

 調子が悪くなったコンパクトデジタルカメラ「DIMARGE S304」(2002年)を修理見積もりに出したら、47100円かかると言われてしまいました。大きすぎず小さすぎず、3.3倍光学ズーム300万画素で気軽に持ち歩くには十分だったので長く使っていこうと思っていたのに、新品の値段より高い法外な修理代にがっかりしました。1万円ぐらいで直ると思ったのに……。
 モノが売れなきゃメーカーは生き残れない。だけど道具を大切に使うことを拒否されているようで悲しい気持ちになりました。値段が高くても、サポートのしっかりした会社の丈夫な高級機を買った方が長い目で見れば得だし、精神衛生上よいのではないでしょうか(あくまで私の意見です)。

 庭の花壇を見ると黄色いパンジーが鮮やかだったのでトップページの写真に選びました。せっかくマイクロニッコール(マクロレンズ)を持っているのに、順光で俯瞰という構図は花の写真としてはダメ出しをもらってしまいそうです。
 それはそうと、写真内で亮月製作所の新書体「はるかゴシック」を少しだけお見せすることができました。開発中でまだまだ完成度は低く、はるかゴシックそのものは別の書体づくりの副産物(デザイン上作る必要がある)なのでまだしばらく頒布はできないと思います。完成ははるか彼方にも見えませんが、使ってもらえる書体を目指してじっくり作っていこうと思っています。

はるかゴシック見本
▲「はるかゴシックE」(開発中)見本


2007.2.15(木) 22:20  352 雪のワルツを想い出す。

 昨日は春一番が吹き、本当に春がやって来たかのような暖かい一日だったのですが、今日の日中はあられや雪が降り、冬が一気に戻って来たような日でした。雪が降っている時は外に出ていたので大変でしたが、この冬はもう雪が観られないのかなあ……と思っていたのでひそかに嬉しかったです。
 湯川潮音さん流に言えば「雪のワルツを想い出した」といったところでしょうか。湯川さんの日記、語り口や言い回しがとても美しく、印刷・製本して手元に置いておきたくなるほどです。

「万華鏡をくるくる回しながら覗いてみると
  ちょっとの角度でも まるで別の形が現れるように
  世の中で起こるあらゆることも 少しずつ角度を変えて
  美しいかたちになっていけばいいなと 考えていました」
  (2007年2月1日付から抜粋)

 ……とても共感できるのに、私には表現することができなかった思い。さらりとこういった言葉を紡げる彼女には、私には見えないものが見えているのかもしれません。

 久し振りに隣街の家電量販店に行ったら、90〜120分の長尺ハイポジションカセットテープが置いてなくてうろたえてしまいました(CDレンタル店にはハイポジテープ自体置いてなかった……)。もしや生産終了!? と思ったのですが、調べると健在のようでほっとしました。でもそろそろ危ないかもしれない……。
 iPodなどが普及して音楽を聴くのにカセットテープを使う人はかなり少なくなったと思いますが、私にとっては一番使いやすくて信頼できる録音媒体なのです。iPodやCD-Rのようにパソコンを通さないと音楽を記録できないのは(私にとっては)面倒臭いし、Hi-MDはディスクがとても高い(600円/1Gディスク)。それにデジタル録音は突然再生できなくなる(データが飛ぶ)のが怖い。
 特に私はよく知人のライヴを生録音したりFMラジオ番組を録音したりするので、録音に失敗できないし消えたら辛い。それに120分というのは演奏(知人の場合45〜60分)や番組の長さ(30分単位)からすると整理上都合がいい。だからカセットで十分……というか、ないとかなり困るのです。ハイポジションを選ぶのは、より忠実に録音するためです(オーディオの沼から抜けられなくなった)。
 ただ、高級ハイポジテープが3月に生産を復活する(TDK)ようですので、今後の動向を注意深く見ていきたいと思います。街へ出たら取りあえず長尺のハイポジテープを探して買っておくようにするかー。


2007.2.12(月) 23:55  351 第二の故郷

長良川と金華山。
金華山と長良川
NIKON D80・Ai AFマイクロニッコール60mm F2.8D
ISO 100・絞りF5・1/400秒

 久し振りに行った第二の故郷、岐阜市。
 駅前は路面電車の軌道敷が埋められ、名鉄の駅ビルも解体されつつあり、住んでいた学生時代からは景色が随分変わってしまいましたが、会えた友人は変わらず迎えてくれ、充実した時間を過ごせました。
(BGM:湯川潮音『知らない顔』)




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