亮月だより

2018.4.15(日) 1063 半分、青空の日曜日。 

 雨降りの日曜日。少し遠出をして買い物。昼食を済ませると晴れてきたので、急遽、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』の舞台になっている恵那市岩村町へ行ってきました。

 岩村振興事務所に車を止め、商店街に入りました。
 が、番組のような賑やかな飾り付けはなく、観光客も取り立てて多くはありません。普段通りの岩村です。と思っていたら。

恵那市岩村町 土佐屋
Canon PowerShot N(以下同じ)※画像によりプログラムAE・トイカメラモード併用

 藍染めの商家だった「土佐屋」の2階軒下にポスターが!

恵那市岩村町

 岩村では、まだ桜が何とか花を保ってくれていました。

恵那市岩村町 半分、青い。展

 近くの「勝川家」では番組展を開催中。登場人物のスタンドポップ(?)が置いてあり、我々も一緒に記念撮影しました。建物の奥には巨大なメインヴィジュアルが掲示してあったので、こちらでも記念撮影を。しかし浮かれ過ぎてそれ単独では撮ってないという(笑)。

恵那市岩村町(ふくろう商店街)

「案外ロケ地色は少ないんやなぁ」と思いながら商店街を西に進んでいくと、見覚えのある風景が。「ふくろう商店街」は下町桝形の西側でした。商店街の飾り付けは作中ほどではないものの、それと分かるように残してあって雰囲気を味わえました。殆どのお店がほぼそのまま(看板や什器を変えるなどはして)番組中に登場します。撮影に使われた建物にはロケ中の写真が貼られていて、現実の風景と見比べることができました。

ふくろう商店街の写真

 休憩所に掲げてあった「ふくろう商店街」の写真。実際の風景よりも広くて、大きくて、鮮やかで、賑やか。それでも「確かにこの場所で撮ったんや!」と感慨深かったです。

恵那市岩村町(ふくろう商店街)

 撮影に使われた建物には、手作りのふくろうが提げられています。

恵那市岩村町(ふくろう商店街)あしざわや

 店名も作中にそのまま登場する「あしざわや」さん。店頭に『半分、青い。』マグカップ(お菓子付き500円)があり、記念に購入しました。
 店主のおばさんが話しかけてくださいました。「ほんでよぉ」(それでね)「するらー?」(するでしょ?)「食べりぃ」(食べなさい)などなど、番組では使われていない本来の東濃東部の言葉でした。おばさん、親切にありがとうございました。

恵那市岩村町 カステラcafeカメヤ

 ロケ地巡りをたっぷり楽しみ、近くの「カステラ cafe カメヤ」でひと休み。

恵那市岩村町 カステラcafeカメヤ

 座敷には真っ赤なお膳が据えられていて、美しい器に入った珈琲とカステラ、乾燥いちじくと小さなこんぺいとうを頂きました。

 帰り道の青空に包まれた国道257号の爽やかさ。夕日を追いかけながら走る国道19号。岩村まで足を伸ばして本当によかったです。

半分、青い。マグカップとガイドブック

 本日の戦利品。恵那の書店でガイドブックも買ってしまいました。

半分、青い。マグカップ

 マグカップにはうさぎの形をした可愛いチョコレートと桜の落雁、米菓子が入っていました。 「あしざわや」のおばさんの心遣いです。

 番組が始まった今でも、普段とあまり変わらなかった岩村。変に色が付いたりせず、元々持っていた魅力を保っていたのが嬉しかったです。


2018.3.31(土) 1062 春爛漫の渥美旅 

 3月最後の土曜日、渥美半島まで行ってきました。
 田原市の公園「サンテパルクたはら」で催されているチューリップフェアと、同市赤羽根町の「渥美半島菜の花まつり」です。

Nikon NewFM2・富士フイルムスペリアプレミアム400・Ai ニッコール 35mm F2S(○印)/Ai ズームニッコール 80〜200mm F4.5(●印)・マニュアル露出

サンテパルクたはらのチューリップ

サンテパルクたはら

サンテパルクたはらのチューリップ

サンテパルクたはらのチューリップ

サンテパルクたはらのチューリップ

渥美半島菜の花まつり

渥美半島菜の花まつり

渥美半島菜の花まつり

 この冬から春先は寒さがかなり厳しく、また所用も多くなかなか出掛けられませんでしたが、ようやく春を満喫できました。


2018.3.24(土) 1061 最近見掛けた写植書体 

 たいへんご無沙汰しておりました。
 亮月/非亮月問わず多くの案件を進めているため、ここへの書き込みが疎かになってしまいました。

 4月からの NHK 連続テレビ小説『半分、青い。』の舞台が、私が住む岐阜県の東濃(とうのう)地方ということで嬉しく思っています。こちら地元での盛り上がりは今ひとつですが、どの場所が画面に登場するのか、癖が強い東濃弁は再現できるのか(しかも東濃西部と東濃東部ではやや異なる)、1970年代から現代までの時代の雰囲気を描けるのかなど、とても楽しみにしております。
 本作は『東美濃市』という架空の都市が舞台になっていますが、地元の人間がこちらの地方のことを「東美濃」と呼ぶことはありません。農協のいち本店や中津川市のふれあいセンターの名前という認識です。
 それはそうと、亮月がどんな所に住んでいるのかと思いを馳せて頂けたらと思います(そんな人はおらんか)。

【写真植字】2017年からこれまでに見掛けた写植書体を記録しておきます。

 まずは地元スーパーのだしの素の袋です。マルトモの OEM でした。

マルトモかつお風味だしの素

 これは最近使われ始めたのではないと思いますが、ようやく採取できました。

マルトモかつお風味だしの素のツデイ

 なんとモリサワの「ツデイ」でした。ネオが付かない正真正銘の写植書体です。デザインを変える必要がないこのような用途の場合、写植書体が生き残っていることがあります。

 次はテレビコマーシャルです。写研書体がたっぷり登場して驚きました。

BINGO5 CM

 宝くじ「BINGO5」のコマーシャルです。2017年春頃に発見し、2018年3月現在もシリーズで放映されています。

BINGO5 CM

「♪ビンゴ〜、ビンゴビンゴ」とCMソングが始まる辺りで石井太ゴシック体のメインコピーが現れました。

BINGO5 CM

 ロゴにも、下の説明コピーにも。

BINGO5 CM

 最後は「新聞特太ゴシック体」で締め括りました。15秒間にこれだけ写研書体が使われたテレビコマーシャルを見たのは2000年代初頭以来かもしれません。

 次の使用例もとても驚きました。

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たちロゴ

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(2017年2月公開)のロゴです。他書体(DFP中太丸ゴシック体など)と見間違えたのではないかと思いましたが、ナールDでした! アニメ映画の新作ロゴに使われるなんて、感涙です。
 本作は1978年に公開された『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』をリメイクしたものということで、おそらくそのロゴのイメージを尊重したのでしょう。

さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち ロゴ
『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』ロゴ

 この使用例は、かつて使われた書体を意志を持って選び、作品のイメージ維持を達成した好例で、拍手を送りたいです。写研書体だからということではなく、表現したい印象のために特定の書体を選ぶのが本来の姿であり書体の役割だと思うからです。
 ドラマなどでは書体の時代考証は全くと行っていいほどされておらず、その時代に存在しない書体が使われてしまっているのが現状です。昔のものや印刷物を再現したとき、静かに違和感を訴えかけてくるのが書体なのです。せめてできるだけ近い書体を使ってもらいたいものです。

 最後は、本当に写研書体なのか疑問なのですが……。

『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』ゲイリー・オールドマン インタビュー映像より

 映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』の、ゲイリー・オールドマンのインタビュー映像(→YouTube)です。テレビで放映された時、ナールDが字幕に使われているように見えてとても驚きました。

『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』ゲイリー・オールドマン インタビュー映像

 全体としてはナールDそのものだと言いたいところですが、「て」「で」「ー」がナールDのそれではなく、寄り引きがおかしい文字もあります。映像の冒頭ではヒラギノ角ゴシック体と併用されていました。他社の酷似したデジタルフォントか、ナールDのアウトラインデータをフォント化したものでしょう。
 とはいえぱっと見た感じはナールなので、この映像を見る度にドキッとしてしまいます。心臓に悪いです(笑)。


2018.1.12(金) 1060 デジタルデンスケがやってきた! 

【日録】ソニーのリニアPCMレコーダー「PCM-D100」を購入しました。

PCM-D100とPCM-M10、TC-D5M
PCM-D100(右下)とPCM-M10(左下)、TC-D5M(奥)
TC-D5Mはカセットデンスケの最終形。中古で購入した。金属製の黒い本体は少しもすれがなく、いつでもひんやりと冷たい。角の白っぽい傷が歴戦を物語る。製造から30年は経過しているだろうに、今でも動作は確実で、滑らかかつ鮮明に録音してくれる。

 ポータブル録音機は子供の頃から好きで、カセットテープ(3台)、MD(1台)、Hi-MD(2台)、リニアPCM(1台)と規格が変わる度に導入してきました(→過去の導入履歴は2011.7.18の記事参照)。今回は2台目のリニアPCMレコーダーです。型番に「D」が冠された“デンスケ”モデルを、録音歴25年にして初めて新品で手に入れました!

 これまでは「PCM-M10」という機種を使ってきました。Hi-MD のディスク生産終了を受けて、代替として導入しました。メインは練習や合奏などの長時間録音・たまに友人のライヴやカセットテープ等のデジタル化などでリニアPCM録音をするためです。当時M10より高性能な「PCM-D50」も発売されていましたが、録音形式はWAVのみでMP3には対応しておらず、録音媒体がメモリースティック PRO-HG Duoのみということで、気軽な用途には大袈裟すぎ、将来性が心配ということで見送っていました。

TC-D5M、PCM-D100、PCM-M10大きさ比較
(左から)TC-D5M、PCM-D100、PCM-M10大きさ比較
D5MはB5に近いサイズ。今の感覚ではかなり大きく、D100の小ささが分かる。M10はiPodサイズ。D100をM10と比べると、本体もマイクも大きくがっしりしていて、重使用に耐えるデンスケモデルなんだなぁと思う。

 PCM-D100 の存在や高性能ぶりは2013年の発表当時から知っていましたが、かなり高価であることと、M10を既に持っていることから見て見ぬふり(我慢)をしていました。今回購入に踏み切ったきっかけは9ヶ月間集中して取り組んだ事案の無事成功の記念だったのですが、それ迄も自作CD作成や市販の音楽作品のダウンロード販売の隆盛などを通して、本機が気になり続けてはいました。私にとっては下記の長所が購入の決め手でした。

・録音再生音質が非常に良い
 私は賑やかな場所で会話を聴き分けることがとても苦手で、雑踏や電車の中、大勢がいる場所での会話などでは押し黙ってしまいます。電話もかなり集中しないと言葉を聴き取れず、電話中に横から話しかけられても何を言っているのかが分かりません。誰からかかってきたのかもあまり判りません。そういう耳のため、再生状態が悪い音楽は曖昧な部分を聴き取ろうとして疲れてしまうので、できるだけ鮮明に聴こえるようにしておく必要があり、自分が納得いく限りで高性能な機種(レコーダー・プレイヤー・ヘッドフォン)を揃えてきました。
 元々音楽の整理のために中古のiPodを検討していたのですが、記憶容量の割に価格が高く(しかも増設・交換不可!)、折角なら最高の音質で聴きたい(結局本機を買うことになる)という思いもあり、本機にとても心惹かれました。
 また、今後音楽の販売がデータ配信のみになってしまったとしても、本機で高音質に聴けるのではないかと考えました(パソコンやスマートフォンに入れてじっくり鑑賞しようという考えは元々ない)。将来を見越して導入しておこうということです。

・媒体の汎用性が高い
 ようやく普通のSDカードに対応してくれました。M10はマイクロSDHCで機種側の上限は16GB、D50のメモリースティック PRO-HG Duoでは媒体の最大容量が32GBしかなく、リニアPCM録音ではすぐに一杯になってしまうので、大容量かつどこでも購入できるSDカードを使用できるのもとても好印象でした。私は256GBのものを用意したので、自分の使い方では何年分かを録音できると思います。

・SBM(スーパービットマッピング)が可能
 SBMは大雑把に言って画像処理でいうディザのような、聴感上のダイナミックレンジ(信号の最小値と最大値の比で、階調の幅)を拡大する高音質化技術です(→ソニー公式の解説はこのぐらいしかない。波形の概略はこのページの最後にある)。私の場合、汎用性が一番高いと思われる CD-DA で音声を保存しているので、16bit/44.1kHz のフォーマットかつできるだけ音質が良い状態で残しておきたいとずっと思っていたのです。SBMはD50にも搭載されているのですが、先述の理由で見送っていました。
 SBMは高校生時代にDAT録音機のカタログで初めて知って以来憧れ続け、市販のCDでSBM録音されたものを聴いてその効果を味わっていました。SBM録音されたCDは低中域はより滑らかでノイズが少なく鮮明になる印象で、高域は音色が変わって若干ざらつく感じ(ハイハットがシャンシャン、シャラシャラ鳴る)ですが、生楽器の演奏や女性ヴォーカルをよく聴く身としてはより実物に近いと感じます。

PCM-D100のウィンドジャマー
マイクにウィンドジャマーを装着した状態。微風でも録音してしまうので、付けっぱなしにしている。マイクの大きさに比べてかなりふさふさで、家人は「モコちゃん」と呼んでいる(笑)。

 実際に内蔵マイクで録音してみましたが、これまで使ってきたどの録音機材よりも鮮明で、自分の耳で聞いている音に近く、M10のような低音不足感や音の遠さもありませんでした。つまり低音から高音まで色付けなく平等に収録できているような、私好みの音でした。
 再生もおそろしく鮮明で、録音されているデータをどんなに細かく小さくても残さず忠実に音として描き出しているような、ごまかしのない音だと感じました。高性能な録音機だからこそ、録音した音をチェックするため忠実に再生する必要があり、そのような音が出るのは必然なのだと納得しました。再生機器としてその音色を一番信頼できるかもしれません。
 手持ちの機器で一番忠実だと思ってきたCDプレイヤー「CDP-XA30ES」(1997年製)も十分高音質だと思い満足していました。そちらも高解像度で艶やかなのですが、音楽として上手に聴かせるような音作りだったことが判りました。
 CDP-XA30ES と本機では音づくりの方向性が全く違うとはいえ十数年間の発売時期の隔たりはやはり大きく、PCM-D100 では今まで聞こえなかった音が本機では聞こえてきます。きちんと録音されたものはその場で演奏して音を出しているような鮮明さで、「こんなに小さな音でリズムやコード感を盛り立てていたのか」「この気持ちがいいフレーズはこうやって演奏しているのか」と新たな発見や感動がありました。反対に録音状態や演奏ミスもどこが悪いかを遠慮なしに再生し、生録音ではマニュアル録音かAGC録音かを明らかに区別でき、古い曲ではマスターテープのヒスノイズやリバーブの途切れ、FMからの録音では「サーッ」という雑音が演奏から浮いて聴こえ、MP3ではどこをごまかして圧縮しているかが判るほどでした。

TC-D5MのVUメーター

 けれども、操作を全て自分の手で行え、機械が確実に動いているのを目で見ることができるカセットデンスケもいい……。ぼんやりと光り、緩やかに動くVUメーターにうっとりとしてしまいました。いくら技術が進歩しても、人間の感覚に直接訴えかけるものに敵うものはありません。


2018.1.10(水) 1059 音楽でつづる2017年 

【日録】果てしなく続く名曲発掘の旅。
 2017年に出逢った音楽の中で、気に入ったものを記しておきます。

羊毛とおはな(2007〜2014年作品、ほぼ全てのアルバムを購入)
 出掛けた先の店頭でかかっていた穏やかで心が温まるような音楽。誰の何という曲か分からず、勇気を出して若い女性の店員さんに訊いたところ、『LIVE IN LIVING ’09』のCDジャケットを出してくださった。にわかにほんわかとした空気に包まれた管理人。存在や作風は9年前から知っていたものの(→2008.12.16の記事参照)何故かCDは購入したことがなく、満を持して巡り逢ったのだった。できればご存命の時に生でお聴きしたかった。

・夏木マリ『夏木マリIV』(1974年作品)
 2016年の夏、旅行先で借りた車を運転中にラジオで聴いた『夏のせいかしら』を忘れられず、その当時の楽曲が網羅されているこのアルバムを発掘。他の曲もパワフルで熱く、そして気怠く色っぽい。血がたぎるようで、聴いていて気持ちがいい。ジャケットのインパクトが強く、それに恥じぬ名盤だと思うのに中古でしか出回っていないのが残念。

・坂本スミ子 ゴールデン☆ベスト(1971〜1972年作品)
 元々『夜が明けて』のフォルクローレのような感じが、故郷に帰るような印象で好きだったので、筒美京平作品が多いということもあり購入。中でも『浮雲』『女と言う名の汽車』がすばらしい。当時のアイドル歌謡曲もどこまでも透明感があって好きだけれど、当時の大人向けのこういった音楽は本当にお洒落で酔いしれてしまう。
 年齢だけは相応しくなった今、同時代的に聴き込める大人の音楽が少ないのは本当に残念。未だに四つ打ちのダンス音楽と山へ捨てられるようなCDがチャートを支配しているなんて。音楽的に新しい試みがされた、独創的な歌詞とメロディーの曲が聴きたい! 最近興味を惹いたのは椎名林檎+トータス松本『目抜き通り』(→YouTube)ぐらいか。

Chay『ハートクチュール』(2015年作品)『chayTEA』(2017年作品)
 元々メロディー重視の作風が気になっていたので、今の音楽を聴いてみたいと思ったタイミングで購入。歌詞は若い女性の心境なのに、編曲は松田聖子風あり、尾崎紀世彦『また逢う日まで』(ほぼそのままでイントロの引用も!)ありで非常に濃厚。しかし歌謡曲の後追いに終わるのではでなく、作風も多彩で新しさがあるところもいい。デビューアルバムの『ハートクチュール』は制作費が少なかったのか打ち込みによる楽器の再現が多かったのが、『ChayTEA』は生演奏が増えて聴き応え増大。

日向美ビタースイーツ♪(2013〜2017年作品)
 友人の熱いお薦めで私の耳にも入ってきた。
 アニメやゲームの音楽を聴き込むのは3年振り。ササキトモコ氏の作品が秀逸で、言葉遊びに溢れた歌詞と、1970年代から渋谷系までを知り尽くした上で狙ったかのような作編曲に、「そうそう!」と共感してしまう。『今夜はパジャマパーティ』(→YouTube)の1980年代感が詞曲ともすばらしい! 2017年で一番脳内再生した曲かも。
 ササキ作品でないものも、『とびっきりのふわっふわ』『琥珀のくちづけ』が特に良い。好みはあるものの、音楽ゲームだけあって全体としての音楽の完成度は高いと思う。
 他のアニメやゲームのササキ作品も少し追いかけてしまった。『アイドルマスターシンデレラガールズ劇場』の2017年4月分エンディング主題歌『キラッ!満開スマイル』(→YouTube)は、1970年代アイドル歌謡曲風と思わせておいて打ち込みの音源は2000年前後の若干安っぽい音色を敢えて使い「ちょっと懐かしい」感も出しつつ(私は『おジャ魔女カーニバル!!』を思い出した)、それなのにストリングスアレンジは非常に丁寧で、サビのキメ(♪キラッ キラッ キラッ キラッ キマッタ!)は聴いたこともない斬新なフレーズで度肝を抜くという、一筋縄ではいかない曲。開き直ってここまでやってしまうとかえって新しい。

 そんな訳で、どんなに忙しくても音楽を聴くのだけはやめられませんでした。いつも未知の音楽に出逢いたいと思っています。


2018.1.8(月祝) 1058 写真でつづる2017年 

【日録】ここに書くことができなかった2017年4月から12月までの出来事を写真でお送りします。

多治見修道院の春
 2017.4.8 多治見修道院の春。

Powershot Nと桜の花びら
 2017.4.15 PowerShot N を中古で購入、早速友人と写真散歩へ。
 手の平よりも小さいのにピントも露出も外さないし画も綺麗。よくできた子だ!

國田家の芝桜
 2017.5.4 郡上市明宝、國田家の芝桜へ再び。

東京都内某所のバラ
 2017.5.13〜14 東京都内某所にて、友人知人と再会。
 お互いの状況は変われども、人そのものは変わらない。

稲沢市性海寺の紫陽花
 2017.7.2 稲沢市性海寺の紫陽花園。

写真展
 2017.8.12 所属しているサークルの写真展へ出展。

軽井沢 旧三笠ホテル
 2017.8.13〜15 偶然の出会いが多かった小布施・軽井沢・長野の旅。

岐阜城からの眺め
 2017.8.25 第二の故郷・岐阜へ。

新ゴDBの文字盤
 2017.10.31 初めて「新ゴ」の文字盤と対面。

岡山城
 2017.11.3 家族で倉敷・岡山の旅。

瑞浪90sジャンボリーフェスティバル
 2017.11.5 友人の久々のステージに胸が熱くなる(写真の人ではない)。

付知峡の紅葉
 2017.11.11 付知峡の寒さが沁みた真っ赤な紅葉。

彦根城の濡れ紅葉
 2017.11.18 彦根城の濡れ紅葉。

ガラスポット破損
 2017.12.20 家人が長年大切にしてきたガラスポット(右)を割ってしまうも、色違いの同じもの(左)を奇跡的に入手(すみませんでした)。

写真サークルカメラ引渡し
 2017.12.23 写真サークルの忘年会。オリン派多し、ニコン派は私だけ。

名古屋マリオットアソシアのクリスマス飾り
 2017.12.23 あんなに長かった一年も、こうして無事穏やかに終わる。心から感謝。


2017.12.26(火) 1057 今日の勇気は明日の希望 

【お知らせ】4月から休止していた活動ですが、本日付で復帰しました!
 復帰に当たって、「亮月写植室」の記事を多数書き下ろし、追記しましたので、ご覧いただけましたら幸いです。
 亮月だよりには9ヶ月間の空白ができてしまいましたので、徐々に記録を進めていきたいと思います。
 今後とも亮月製作所・亮月写植室をどうぞよろしくお願いいたします。

 ここからは、どういう9ヶ月間だったか、管理人の内情のお話ですので興味のある方だけお読みください……。

 今年の1月から国家資格の取得に向けて準備を進めていたのですが、無事合格し、昨日登録を受けるに至りました。
 これまでの人生の中で一番長い一年だったと思います。
 1月に思い描いた今の自分の姿は遙か遠くにあってよく見えず、「歳を取ると時間の経過が早くなる」と言われているのに反して、毎日少しずつ近付いているのかも分からないほど日々の経過が遅かったです。
 私の周りにはたまたま資格や免許の保有者がとても多く、新たに取得したという友人の報せも入ったところでした。自分にも何かできるのではないか、一生残るものを得るために頑張ろうじゃないかと奮い立ちました。
 受験を思い立った時は、国家試験の過去問を読んでみてもまるで訳が分からず、テキストだけ買って諦めるつもりでいました。過去問の点数もなかなか上がりませんでした。4月の時点では、受からない恐れが大きいと感じていました。
 しかし一度きりの人生、せっかく挑むなら必ず成功させようと思い、写植の活動ほかやりたいことを自粛して取り組むことにしたのです。来年同じことを繰り返したくないので、全力を注ぎました(「落ちても来年またやればいい」というのは時間の無駄で、自分自身の人生への冒瀆だ。未来の自分の方がもっと時間が貴重になるのだから、時間を使わせたくない)。
 毎日「試験の日まであと何日」と、なかなか減らない残り日数に苦しみながら、「いや、時間が減らないならまだまだいっぱい勉強できるじゃないか」と考え方を切り替えました。
 苦しみは大学受験の比ではなかったと思います。
 まず若さが全然違う。頭になかなか入ってくれません。これはもう何度も繰り返し問題を解き、テキストも全ページ数回丸写しして浸透させるしかありませんでした。しかも一発で合格しなければならないので、学ぶのに必要であると想定される時間(量)だけやるのではなく、その3倍の時間をかけて確実なものにすることにしました。
 そして学生のように時間が無尽蔵にある訳ではなく仕事がある訳ですから、休み時間や帰宅後などに何とか時間を捻出して細切れに確保するしかありませんでした。夜は捗らない(これも学生時代と違う)ので、起床時間を1時間前倒しして取り組みました。早起きしたら一日をかなり長く使うことができるようになりました。
 気持ちを維持するのが大変でした。その度に未来の自分の姿を思い描き、前向きな歌の歌詞を何度も思い出しました(WANIMA『やってみよう』を自分の境遇に重ねた)。何故か特撮の『科学戦隊ダイナマン』の主題歌の一節「♪今日の勇気を 明日の希望を ぼくらに教える そのために」が頭から離れず、それをもじって「今日の勇気が明日の希望」を座右の銘にして、未来の自分のために今頑張ろうと奮起しました。
 目的を達成するために必要なのは、人事を尽くすことだけなのです。誰かを羨ましく思うことでも、その人を邪魔することでも、自身の成功を祈ること(祈るだけ)でも、楽をしようとすることでもありません。地道なことの積み重ねだけです。それを自分自身にやらせるしかありません。
 それでも、何度やってもうまくいかない日々を過ごしていたのですが、学習の効果はどういう訳か徐々にではなく突然現れ、試験の2ヶ月前には「多分大丈夫」という段階に至りました。しかし凡ミスが多く失点の最大の原因だったので、自分自身が最大の敵になってしまいました。これにも悩みましたが、自分を信じないで徹底的にチェックすることで、本試験の直前に何とか克服しました。
 本試験は「周りもみんな仲間だ」と思いながら落ち着いて解くことができ、余裕を持って合格点を超えることができました。そして昨日、資格の登録に至りました。
 1年前からずっと見たかった景色が、今、目の前に広がっています。実に感慨深いです。我ながら本当によくやったと思いました。

 本当に本当に長い戦いでした。それでもこうして良い結果を携えて戻ってくることができ、1年間真剣に取り組んで本当によかったと思っています。
 折に触れて応援してくれた友人、職場の方、お知り合いの皆さんに心から感謝申し上げます。そして何よりも、この苦境を共にし、時間を犠牲にしてくれた同行人さん、ここを読んでいるかは分かりませんが、本当にありがとうございました。


亮月製作所/亮月写植室 活動停滞のお知らせ
(2017.12.26復帰しました)

2017.4.1 掲載

 どうしても集中しなければならない案件が発生したため、亮月製作所および亮月写植室の活動が停滞します。

 期間 2017年4月1日から当分の間(復帰は2017年度内を目処)

 管理人日記をはじめサイトの更新頻度は著しく下がると思います。メールの閲覧はできる限り行いますが、十分なご対応ができない場合があります。完全に活動を停止する訳ではありませんので、写植機の維持は続けますし、取材や聴講等の現地活動に関しては個別に判断したいと思います。

 たいへん申し訳ありませんが、ご理解くださいますようよろしくお願いいたします。

亮月製作所/亮月写植室 管理人 桂光亮月


2017.3.31(金) 1055 お世話になりました  

【日録】今までお世話になった職場を離れることになった。
 思いの外長く居させていただき、その間に様々なことがあった。
 ここで身に付けた知識や経験は、きっと一生の財産になると思う。
 そして、自分自身にも大きな変化があり、とても思い出深い場所になった。
 今年度最後の日である今日、たまたま私が朝礼当番として話すことになった。色々な事が思い出され、少し泣いてしまいそうになった。職場の方達に餞の言葉をかけていただいた。上司が「よく頑張ったな」と労ってくださり、堪らない気持ちになった。
 この職場が入っている建物は、数年後にはもうない。古くて雑然とし、ボロボロで建物として限界を迎えているが、愛着のある場所だった。同じ場所に戻ってくることは、恐らくもうないだろう。
 帰り際に名残惜しくなって、一枚写真を撮っていただいた。「ここに居た」という証を残しておきたいと思ったのだ。 二度とないことだと全身が反応し、何かを残さずにはいられなくなってしまう。

 人生というものは本当に短いと思う。一秒一秒がとても惜しい。
 だから、明日の、そして遠い将来の自分の為に、今の自分が頑張っておこうと思うことができるし、頑張れる。今の自分を振り返る時は、すぐにやって来てしまうのだから。
 それを体現することができ、また、思い知る場でもあった。行いが結果に現れるということは、有難いことでもあるし、残酷でもある。
 新しい場所でも良い日々を送れるよう、積み重ねていきたい。


2017.3.17(金) 1054 一夜限りの夢  

【日録】10年ほど前に遠くのある街で仕事をしていた時にお世話になっていた方が定年退職されるということで、当時の有志で送別会を開いた。
 仕事を終えてその街にある会場へ。「おっ! ○○○! 久し振りやん!」かつて呼ばれていた変なあだ名で声をかけられ、一気にあの頃へと時間が戻った。
 お互いの近況や、当時の思い出話に次々と花が咲いた。私の記憶にないような細かな出来事も詳しく覚えていらっしゃった。人が注文した弁当を知らずに食べたとか、傷つけた社用車をこっそり直したとか、昼寝を寝過ごしたとか……(私ではない)。個性が強くて面白い人達が集まり、お互いにイヤミを言いながらも分かり合って結束していたような、本当に楽しい毎日だった。
 このメンバーで飲むと、飲み過ぎて帰れなくなることが多かったのに、今回は二次会もせず解散となった。皆少しずつ歳を取っていた。そして家族が増えている人が大半だった。それでもあの頃の空気がそのままここにあるような気がした。
 帰りの電車で少しずつメンバーが減っていき、最後は自分一人になった。まるで楽しい夢から醒めていくようで、また散り散りになってしまうことがとても寂しかった。当時の自分にとっては、どのようなことにも必ず終わりがあるのだということを知る場所だった。おそらく私の行動の根底にあるのは、それを惜しむ感情なのだと思う。だから毎日を大切に、一所懸命になれるのだ。


2017.3.12(日) 1053 澄んだ青空、梅満開  

【日録】豊田市平芝梅林公園に行ってきました。

豊田市平芝梅林公園の梅
Nikon D80・AF-S ニッコール 20mm f/1.8G・絞りf/2.8・AE(以下同じ)

豊田市平芝梅林公園の梅

豊田市平芝梅林公園の梅

豊田市平芝梅林公園の梅

 天気は快晴で暖かく、絶好の花見日和でした。梅も満開でまさに見頃でした。それでも人では少なめで、人混みに気を取られることなく梅を楽しむことができました。
 今日は10年前に購入した「Nikon D80」で撮影しました。透明感があって澄んだ色の写真が撮れるので今でもよく連れ出します。カメラの性能は「D800」の方が遙かに上ですが、写真として見た時はD80で撮影したものの方が好みです。


2017.2.26(日) 1052 春はすぐそこ  

【日録】各務原市の蘇原自然公園へ行ってみると、梅が五分咲きでした。

蘇原自然公園の梅
Nikon D800・AF-S ニッコール 35mm f/1.4G・絞りf/1.4開放・AE(以下同じ)

蘇原自然公園の梅

蘇原自然公園の梅

 まだ寒さは残りますが、日差しは強くなっているのを感じます。車の窓を少し開けたくなるぐらい。しかしどうやら花粉が飛び始めているようです。何度もくしゃみをしました。

パグ犬の眼差し

 彼は何か物言いたげに、こちらにずっと眼差しを向けていました。


2017.2.19(日) 1051 打ったのに印字されてない!?  

【亮月写植室】先週、写植の自家印字に失敗してしまいました。

現像液入れ替え前の印画紙

 印字した印画紙を現像液に何分漬け込んでも文字が現れないのです。写植機が故障したのか、印画紙の表裏を間違えたのか、それとも……。
 寒くて真っ暗な現像室で15分ほど粘りましたが、文字らしい文字は確認できませんでした。それでも希望を捨てきれず、通常通りの工程で、水洗い→定着→水洗い→乾燥と進めました。

現像液入れ替え前の印画紙

 結果、うっっすらと(誤字ではない)しか文字が出ていませんでした。
 文字が一応出たということは、原因は写植機の故障でも印画紙の裏返しでもありませんでした。そうなると印画紙が古過ぎるのか、いや、現像液が疲労しきっているのか……と思い、現像液を新たに作ることにしました。
 現像液を作るのは、亮月写植室を設立してから3度目です。2年に1回の計算で、とても長いスパンのように思うかもしれませんが、個人で自家印字する程度の使用頻度ならこのぐらいなのです。
 亮月写植室で使用している現像液は富士フイルムの「パピトール」です。

パピトール袋

 近隣にはどこにも売っていないので、家電量販店の通販サイトで取り寄せました。今後入手困難になった時の備えで3袋購入。
 密閉できるポリ瓶に熱湯を入れ、A剤・B剤の粉末を順に少しずつ溶かしていき、これを所定の濃度(8倍稀釈)に薄めて出来上がり。
 早速、先週失敗した内容と同じものを印字しました。

現像液入れ替え前後の印画紙

現像液入れ替え前後の印画紙

 くっきりとした黒い文字が浮き上がりました。印画紙全体が黒っぽいのは、かぶっている(感光している)古い写植用の印画紙を使っているからです。印画紙そのものでなくデータで納品するものは、スキャンして補正後に納めるのでこうしています。それでも鮮明さやコントラストは保たれているので充分です。写植用の印画紙は製造されていないため貴重なのです。
 これまで通りに印字できるようになってほっとしました。写植に関する資材は年々手に入りにくくなっています。二度と印字できなくなったらどうしよう、とヒヤリとした一週間でした。


 




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桂光亮月
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