亮月だより

●過去だより325〜350

2007.2.1(木) 22:57  350 おかげさま

 忙しい毎日です

 今の私は
 ここを見てくださっている方たちと
 家に帰ると必ずいる家族と
 休みになったら会える友達と
 きれいな景色と
 湯川潮音さんにささえられています

 どうもありがとう


2007.1.28(日) 20:58  349 よく見ると……

 今年になって貼られた駅貼りのポスターで目にとまるものがありました。

「みんなでつくる気持ちいい車内。」
※画像をクリックすると拡大します

 JR東海の「乗車マナーアップ」キャンペーンのポスターで、かわいい絵柄だなと思って見ていたのですが、よく見ると見出しの書体が初めて見るものだったのでカメラを持って行った時に撮影しました。
 手書きに近い丸ゴシック系の書体が使われていて絵柄の雰囲気にとけ込んでいますし、啓発ポスターという堅いイメージのものを身近な視点までうまく下げているように思います。
 書体名は調べてもちょっと分からなかったのですが、これからはこういう“ゆるい”字面の書体がよく使われるようになるのでは、とひそかに思っています。2000年代に入って「丸明オールド」「ZENオールド明朝」などの輪郭が鋭くない明朝系書体が生まれ、その後手書き風フォントが流行したように、やわらかい文字が求められているのではないでしょうか……なんてエラそうなことは言えませんが(笑)。

追伸:
 湯川潮音さんがテレビやラジオにものすごく出演するようでとても嬉しいのですが、チェックするのが大変だー!(→湯川潮音公式サイト/ニュース


2007.1.25(木) 23:14  348 さよならの物語

 長らく相棒だったMacが引退しました。

 大学入学の直前(1999年3月)に買った中古の PowerMac5500/225 で、初めて全額自腹で買ったMacでした。それまで使っていたのは父と共同で買った(←「Macはいいぞお〜」と洗脳され意味も分からず資金を提供した)Macintosh Performa630 というクロック周波数33MHzの“68K Mac”だったので、PowerMac になって処理がずっと速くなり、「新しいMacは何でもできる!」と喜んだものでした。
 学生時代は絵を描いたり曲を作ったりこのサイトのデータを作ったり、授業のレポートを作ったり、ビデオ入力機能でテレビモニターとして使ったりと殆ど毎日お世話になり、夕方から夜までは毎晩Macが点きっぱなしでした。苦楽を共にするさながら同居人のようでした。……社会人になってから iBook を買い、大半の役割をそちらに渡したのですが、テレビは相変わらず持っていなかったので必要な存在でした。
 ところが去年12月にハードディスクが故障し(No.339参照)、これを機に存廃について考えたのですが、重くて場所をとる(ブラウン管モニター一体型)割に使わないので引退ということになりました。買ったばかりの頃はこんなに長く使うことになるとは思っていなかったのですが、今月まで8年もがんばってくれました。
 そして今日、再利用業者のもとへ引き取られていきました。思わず「ありがとう」と小さく声をかけました。きのうより広い亮月製作所(自室)はすこし寂しく、すこし清々しいです。
(BGM:湯川潮音『紫陽花の庭』)


2007.1.20(土) 11:24  347 驚きと落胆と

 この前東急ハンズに立ち寄った時に見かけた定規に一目惚れしてしまいました。

バンコL定規全景

 バンコ社の「L型定規」です。525円也。製図で文字を綺麗に書くためのテンプレートなのですが、その書体が何と「石井細丸ゴシック体」なのです。これには驚きました。

バンコL定規拡大

 上の写真のように、定規に従えば誰でも石井細丸ゴシックが書けるという貴重な(?)道具で、写植ファンたる管理人、衝動買いしてしまいました(笑)。
 実際に書いてみると実際の書体にかなり忠実な文字が得られて感動しました。筆記具は極細の水性ボールペン(シグノやハイテックなど)がお薦めです……って、誰に薦めてるんだ私は。
 製図はやらないので特定の使い道がある訳ではないですが、去年買った活字と同じように作品づくりに活かしていけたらと思っています。

 アニメ版『のだめカンタービレ』の第1話を観ました。主観的に感じたことを。
 原作の漫画にかなり忠実な作画と話の流れで、ドラマの時に(独自の演出や流れがあって)戸惑った私としては安心して観られました。あと、YAMAHAが提供ということもあり演奏シーンはかなり気を遣って作っているようで、演奏する実写をCG処理して絵にしているような滑らかさでした(ほんとにCGかも)。大切なところが丁寧に押さえてある……と思いきや!【以降、かなり辛口です】
 キャラの声にすごく違和感を持ったのは私だけでしょうか。千秋のオレ様感が薄くて軽い印象を持ったのがまず。それはまあ許容範囲として、のだめの声が可愛らしすぎる(いわゆる“アニメ声”)のはなんとも受け入れにくいものでした。原作だけ知ってた時ののだめ像とドラマの“樹里のだめ”の印象がおおよそ一致しているからか、ふにゃふにゃ一辺倒で「ぎゃぼー!」とかの奇声すら抑揚が少ないアニメ版ののだめは元気がなくて別人のようでした。映像(汚い部屋とか)は充分気持ち悪いのに声だけ“変態度”が足りないような感じ。樹里っぺ(※上野樹里さんのことらしい)のように弾けてほしい。あと、全体にドラマ版の俳優の方が演技が上手いと思います。それ言っちゃダメか。
 キツいことを書きましたが、久々にビデオを標準モードで録画していこうかと思うほど楽しみにしてるんです。納得できないのは声だけなのでそのうち慣れるでしょうし、『ハチクロ』のスタッフによる丁寧な作りに期待しています。


2007.1.9(火)23:13  346 オリオン

オリオン座の写真
NIKON D80・AFニッコール18-70mm・
絞りF3.5・バルブ(約15.3秒)・ISO1600

 仕事から帰る頃には夜空がとても綺麗だったので、少しだけおすそ分けします。
 2階自室からの手持ち撮影でぶれてますが、オリオン座が大星雲つきで撮れました♪


2007.1.7(日)18:25  345 謹賀新年

 あけましておめでとうございます。
 2007年の亮月製作所は今日から活動しようと思います。本年もご贔屓の程を。

 2006年は何事にも気力が湧かず殆ど何もなく過ごしてしまい、とても勿体ないことをしたように思います。前進はしなかったような気がする。それがあまりにも悔しいので、自分の弱さに負けないよう時間を大切にして、目的に対し努力を惜しまないよう生きていきたいです。不満が出るときは大抵努力不足なのだ、と去年を振り返って思います。

 前回の投函以降、仕事納めの夜から元日までは年賀状制作に没頭しました。(年賀状を送ってくださった方、こちらからの発送がとても遅れてすみませんでした。)
 去年の年賀状は自作を始めてからの11年間で一番消化不良の出来だったので、自分を取り戻すつもりで描きました。実は2006年には3枚しか絵を描いていなかったのでどうなることかと思っていましたが、ほぼ思い通りの仕上がりになりました。その代わり3Dソフトのようにすごく計算して描いています(これが苦痛だった)。カラーイラストは1年ぶりで、コピックによる彩色だけで1日かかってしまいました……。文字周りは充分手をかけられなかったのですが、書体を統一してある程度うまくまとまったように思います。(※今年の年賀状は後日「イラスト制作部」に掲載します)
 何はともあれ、年賀状は自分の代わりにご挨拶差し上げるためのものですから、きちんとしたものが作れてよかったです。

 2007年がよい年になりますように。いや、よい年にしましょう。

 新春から文字の話題というのもなんですが……
 去年あたりからすごく気になっている約物の使い方があります。下図をご覧ください。

引用符の使い方・正誤
縦組み時の引用符 ※正誤とも作字しています

 各文2行目の引用符を見ていただきたいのですが、右側のように横組み専用の引用符(“と”)を無理矢理縦組みで使っているのを見かけるようになりました。頻出はテレビ番組の大きなフリップ等でしょうか。商業印刷でも見たときはぞっとしました。ルールも知らずにお金を貰ってるのか、と。
 “”は欧文組版に由来し、横に流れる視線を遮るような形をしていることからも縦組みで使うのが不適切なのは明らかだと思うのですが……。
 ちなみに左が縦組みで通常使われるもの(いわゆる「ノノかぎ」)です。活版や写植では問題なく使える記号ですが、パソコンでは横組みでしか使えず、縦組み用は特定のアプリケーションでないと使用できません。それが原因で起こっている現象とも言えると思います。
 文字に関わる人、特にそれを生業にしている人は文字組についてよく考えてほしいと思うとともに、装置やソフトを作る側もよりよい文字組を実現するために努力を惜しまないでほしいと思います。
 ただ、一番の問題は文字組について教えてくれる人や機会が乏しいことだと思います。活版時代は職人による技術の伝承があり、写植時代には写植スクールがありました。このDTPの時代にも一応専門学校のようなものはありますが、入らなくても仕事はできますし、生み出された文字組はこの有り様です。義務教育でもパソコンを使うようになったのですから、情報を円滑にやり取りするためのルールという意味でも最低限の組版ルール(約物の使い方とか)ぐらいは授業で教えてほしいと思います。

→より詳しく:参考サイト「遠近法ノート」


2006.12.26(火)21:25  344 念願の買い物

 23〜24日は仲間内の忘年会で名古屋に行っていました。
 そのついでという訳ではないですが、欲しかったものも買うことができました。

●湯川潮音さんのCDも大きな店鋪を幾つか廻って8枚中4枚を揃えられました。店巡りをしてまで買い揃えたいと思ったのはつじあやのさん以来かも。
 一気に全て聴いてしまうと有難味が分からないので、1枚1週間ぐらいのペースで曲を覚えるぐらい聴き込もうと思っています。お金の殆どなかった学生時代は買うCDを厳選して毎日飽きるほど(実際には飽きないけど)聴いていたことを思うと、次々とCDを買っているこのごろの自分は贅沢になってしまったんだなあ。その戒めのためにも大切に聴いていこうということで。
 今週は彼女のアルバム『紫陽花の庭』を聴いていますが、合唱に近い歌声やほぼ生楽器で構成された曲が爽やかで、1970年代の曲によく使われたコード進行が隠し味になっています。歌詞も励まされる、かといって聴き疲れしないすばらしいもの(私のツボをよく心得ている!? 特に『朝の賛歌』がよい)です。収録曲はどれも心地よいのですが、『ツバメの唄』が特に好きです(公式サイトにあるPVも曲にシンクロしてて可愛らしい)。
 そういうわけで久し振りに好みの直球が来てしまい、「大好きだー!」と叫ばんばかりの勢いなのですが、1曲1曲を大切にして少しずつ時間をかけて聴き込んでいこうと思います。
 湯川さんは2007年1月31日に新しいアルバムを発売し、3月には“三本の木ツアー”と題して名古屋でもライブを開催するということで、心待ちにしております。

●あと、念願だったデジタル一眼レフカメラも買うことができました。カタログ、ネット上の評判、撮影画像を見比べ、実機を店頭で使ってみて納得するまで比較検討してみた結果、ニコンのD80という機種に決めました。(他の候補にはソニーのα100、キヤノンのEOS KISS DIGITAL X、ペンタックスのK10Dがありました)
 他社の機種が搭載しているような目新しい機能(手ぶれ補正とか)はついていないし、レビューを読むと「特徴がなく地味なカメラ」と書かれていることが多かったのですが、そんな機種を敢えて選んだのは「カメラ(道具)として使いやすいと思ったから」です。ファインダーが広く明るくてピントが合わせやすく、シャッターボタンの押し込み具合やシャッター音、持った感じも一番しっくりきました。高い買い物ゆえ長い年数使っていてもストレスが溜まらないものが良いと思っていたのですが、D80が相棒として信頼できそうだと判断したのです。
 撮影画像は他社に比べて鮮やかめとされていますが、実際使ってみた印象は特に気にする程のものでもなく、高感度撮影で細かい部分が潰れる現象も画面にピクセル等倍で表示させない限り判らない程度です。画像を印刷してみると、デジカメにありがちなビデオくささは殆どなく、銀塩カメラと同じような雰囲気に仕上がり、デジカメの進化ぶりに感動しました。買うのをここまで待ってよかったです。
 銀塩カメラと違って何度でもやり直しができるので、露出・絞りや構図等の写真の撮り方を覚えて、いつかは絵のように美しい写真が撮れるようになりたいです(絵を描くのにも役立つと思う)。
(BGM:湯川潮音『紫陽花の庭』)


2006.12.19(火)23:20  343 ほったらかし復活祭(?)

 湯川潮音さんのCD、仕事帰りに探してみたんですけど地元のCD店には売ってませんでした……残念無念。週末に名古屋へ行くので大きな店を回ってみたいと思います。それまでは試聴音声データをMDに録音し、繰り返し聴いて我慢します。

 半年前に作り始めた歌が途中でほったらかしになっていたので出来た所までアップします。Aメロとサビしか出来てなくて、それを無理矢理繋いでいます。アレンジはお遊びで作った仮のものです。一応、♪「梅雨が明け 暑いだけの真夏が来たねと 君は言うけど/ありがとう 僕の大切な人 君に逢えて いつか見た青空」という詞がついています。
 いつ完成するのか全くわかりませんが、お蔵入りさせるのは勿体ないので「作りかけてます」という姿勢だけは見せておきます(笑)。

MIDI『梅雨明け(仮題)』(※音量注意・唐突に始まり唐突に終わります)


2006.12.19(火)0:10  342 雪のワルツ

 車を運転中、澄んだ声で懐かしい感じの曲調の歌がラジオから流れてきた。とても好きな感じだったので、目的地に着いてからもしばらく車の中で聴き入った。
 湯川潮音(ゆかわ・しおね)さんという人だった。『雪のワルツ』という幻の三木鶏郎作品を歌っていて、それが流れていた。
 今も公式サイトで試聴をしているところだけれど、つじあやのの再来かと思うほどどきどきしてしまった(作風は違うが)。これからファンになるかはわからないけど、今の自分には一番心地いい音楽だと思った。

湯川潮音公式サイト http://yukawashione.com/


2006.12.12(火)22:45  341 一陣の風

●日曜日は名古屋へ行き、最近欲しくなってきたデジタル一眼レフカメラを見に行ったり、CDを買ったりしました。
 大きくなくて、1000万画素超で、できれば手ぶれ補正機能付きで……と条件はある程度絞っているので候補は3つぐらいなのですが、値段が値段なのでカタログだけ貰ってじっくり(買うかどうかも含めて)検討することにしました。
 後者のCDは、
・のだめオーケストラLIVE!(2006.11.15)
・みとせのりこ『ヨルオトヒョウホン』(2005.3.6)
・霜月はるか+Revo『霧の向こうに繋がる世界』(2006.6.14)
の3枚です。
 1枚目の『のだめ』は説明不要として、2枚目はAmazonが長いこと薦めていたので(みとせさんの所属ユニット「kirche」のアルバムを持ってることもあり)挑戦してみました。予備知識があって狙い撃ちしただけあり気持ちよく聴ける良盤でした。みとせさんの澄んだ声と幻想的な……というか“それ系”としか言いようがない曲調がいいんですよね。
 3枚目は中古屋で流れていた時にいいなあと思って携帯にメモっておいて買い求めたものです。作詞作曲に携わっているRevo氏は“Sound Horizon”という音楽ユニットの主催者で、ラジオでたまに流れてくる作品を聴いていると好みな感じなのでCDを買おうか悩んでいるところです。
 このCDもみとせさんのアルバムの雰囲気に通じるものがあるのですが、それを更に凝縮したような仕上がりで震えるように感動しました。3曲目『霧の向こうに繋がる世界』を聴いているうちに思わず反応するような歌詞が織り込まれていて驚きました。歌詞カードには♪「一陣の風に乗って...箱庭に届くだろう…」(約物原文ママ)とあるのですが漢字通りではなく「ガストに乗って アトリエに届くだろう」と歌っているのが嬉しかったです。ものすごくはまったゲーム『マリーのアトリエ』『エリーのアトリエ』等を発売してきたゲーム会社が「ガスト」で、公式サイトのバナーには「一陣の風」とあるんですよね。……ってことはアトリエシリーズに関係する曲なんでしょうか?

●昨日は数年前(2001年頃)のMDを聴き直していました。5年前にラジオから録音したアニソンばかり入ったMDが懐かしかったです。とても元気を貰いました。ここ数年歌謡曲のCDやレコードを聴きまくったからか曲を聴けば発売された年代が大体分かるようになってしまったので、1960年代のアニメ主題歌はグループサウンズ風だったり、1970年代のものなら当時のソウルやディスコの影響を大きく受けていたりすることが分かって音楽的にも楽しめました(特に『魔女っ子チックル』の主題歌がソウルフルで格好いい……いやホントの話・笑)。
 昔の歌だけでなく2001年当時の歌も沢山入っていました。岡崎律子さんが『ラブひな』アニメ版に提供した『祝福』という歌の「人生は時に厳しく/それにもましてすばらしい/やめられないほどすばらしい」という歌詞に不覚にも励まされてしまいました。
 
今の状態は一時のものにすぎなくて、必ず新しい道は開けるものであるから、自ずと生きられる。だったらもがいてみようじゃないですか。そういう気持ちを思い出させてくれました。……岡崎さんの歌はただやさしいだけじゃなくて、背筋をしゃんと伸ばして、背中をそっと押してくれるような強さがあるから好きです。


2006.12.7(木)21:05  340 ハッピーサルベージ

 前回の投函で書いた旧メインマシンのハードディスク故障ですが、MacOSのCD-ROMから起動すると辛うじて動いたので、生きているパーテイションにOSをインストールして、今使っているiBookとEthernetで繋いでデータを取り出しました。
 今日はそこから救出されたデータの中からお届けします。(画像をクリックすると拡大します)

はなまるマーケットのマルチ画面
 これはTBSの『はなまるマーケット』で使われていたマルチ画面のアップを取り込んだものだと思うのですが、写研の書体(ゴナとナール)が表示されています。よく見るとマルチ画面上部に青い筋が見えて、右上には最大化・最小化・閉じるボタンがついています。なんと(?)Windows上で写研書体が表示されているのです。写研のシステムにはWindowsNT上で動作するものがあると聞いたことがあるので、その証拠として思わず動画を取り込んだのだと思います。

某歌手のライヴ番組
 こちらは某歌手のライヴ番組からなのですが、歌詞の字幕に「MS UIゴシック」が使われています。テレビ画面上で初めてこの書体を見たのでとても衝撃的でした。2002年のことだったと思います。

 ……あとは3年ぐらい前で時間の止まったような状態で写真や文字、つじあやのさんに関する色々なデータが見付かって懐かしかったです。無くしたら辛いようなものは殆どなかったのですが、取り敢えず救出できてよかったです。


2006.12.5(火)21:10  339 亮月フォント大賞2006

 年の瀬が押し迫ってくると、今年起こったことを色々と振り返るのが人情ですが、亮月製作所では今年一番印象に残った書体を「亮月フォント大賞」として振り返ることにしています……嘘です、今年からはじめました(笑)。

 ちょっとここで去年以前の分も書いておきたいと思います。(括弧内は私見)
2005年 DFP優雅宋(『ハチミツとクローバー』だけでなく、広告や店先にも)
     丸明オールド(新聞やポスターにこれでもかと使われていた)
2004年 ZENオールド明朝体R(一時期、新聞広告のコピーがこればっかに)
2003年 ことり文字ふぉんと(書籍に、テロップに…思い出深い手書きフォント)
     DFP金文体(ビッグサイトの“夏の祭典”を思い出す)

 2002年以前は書体が使われている様子を積極的に観察していなかったと思うので何とも言えませんが、書体の良し悪し・好き嫌いに関係なく、見ると特定の時期を思い出す書体が(音楽のように)あります。
 新書体はじわじわと使われ始め、飽きるほど爆発的に使われてやがて落ち着いて定番になっていくのが定石だと思うのですが、上で挙げた書体は(ことり文字は配布が終わりましたが)それぞれ居場所を見つけたような感があります。

 それじゃあ今年はどの書体が……ということになるのですが、私としては『解ゴシック』タイポグラフィックス解御中)を「亮月フォント大賞2006」に挙げたいです。チラシではない広告関係で多く見たような印象がありますが、あっさりした撥ねや写植のようなやわらかい字面が目を惹き、書体名を知らなかった頃は一番気になる書体でした。名前を知ってからは、職場で配られたチラシに使われているのを見て先輩に「これ、今年出た書体なんですよ!」と興奮気味に語ってしまうほどでした……。
 ここ1、2年はゴシック系の新書体の使用が目立つような気がします。中でも名前も分からない可愛らしい字面のゴシック体が気になっています。逆にMSゴシックや平成角ゴシックを無神経に使う例も増えていていよいよ二極分化もはっきりしてきたように思います。
 2007年はどのような書体が引っ張っていくのでしょうか。また「あの広告に使われている書体は何ていう名前なんだ!?」という新鮮な感動を与えてくれる新書体に巡り会えることを楽しみにしています。

追伸:学生時代から約7年間使ってきた旧メインマシン・PowerMac5500/225のハードディスクが壊れました。データ移動が十分に行われていなかっただけに残念ですが仕方がありません。合掌。


2006.12.1(金)0:40  338 思い出したように

 つじさんのファンクラブ会報『うららか通』が届き、12月6日に新曲『さよなら愛してる』が発売されることを知りました。おそらくネット上では大分前に発表されていたのでしょうけど、訳あって最近あまりネットに繋いでいないので知るのがぎりぎりになってしまいました。もう「(つじさんに限らず)情報をいち早く知りたい」と思わなくなってしまったのかもしれません。手遅れにならなければそれでいいような気がする。
 9月発売のアルバム『はじまりの時』で歌の世界が突然変わり(「あなた」と「私」の幸せな世界になっている)、「つじさんもうそろそろ結婚するんやろうなあ……」などと邪推しているのですが、今回の『うららか通』の編集後記に「ここ最近あやのちゃんは女性らしさがアップしているような気が・・・。お楽しみに♪」(約物原文ママ)なんて思わせぶりなことが書いてあるのでその思いを強くしているところです。つじさんが結婚したからってファンを辞めるわけでもないですし(アイドルじゃあるまいに)、結婚後のつじさんがどんなうたを歌うのかも楽しみなのですが。
 今回の新作はウクレレメイン・根岸孝旨プロデュース・ウクレレ楽譜付き!! の復活で、私にとってのつじあやのの原点のようなシングルということでとても楽しみです。

 相変わらず『のだめカンタービレ』を楽しんでいますが、この「のだめ」、大学時代のサークルの先輩に言動がそっくりな人がいたのでとても親近感があります。「ぎゃぼー!」「ムキャー」「うきゅ」とかの口癖も殆ど同じでした(笑)。それに九州出身で、友人や後輩にも敬語でした。さすがに変態だったりお風呂に入らなかったりする人ではなかったのですが、すごく面白い人で、今でも『のだめ』を読む度にサークルのことを懐かしく思い出します。
 全くの余談ですが、コミックスは3巻までがモリサワの手動写植、4巻からはDTPと写研の写植書体の併用のようで興味深いです。写研の書体で仮名と漢字が打ってあるのにハートだけ写研じゃないものだったり。

 そういえば『ハチミツとクローバー』の結末の感想を「汽車の中で読まなくてよかった」(No.319、2006.9.11付)としか書いていなかったので、思うところを書いておきます。【以降ネタバレあります。ご注意ください】
 10巻は展開が早くて何だか説明不足のような物足りなさを感じました。あゆは、真山はどうなったのだろう。少女漫画によくある「続きはご自由に☆」ということなのでしょうね(偏見?)。花本先生がはぐちゃんについて「ああ、大好きだよ!」と開き直っちゃう展開には「そういうオチかよ〜!」とひっくり返りそうになりましたが、なんともハチクロらしいです。その後の竹本君と森田さんがやり合う場面も、胸のわだかまりを解くようなすっきりする思いでした。
 竹本君にかなり感情移入しているので最終話では泣きました。新幹線で竹本君が旅立つ場面でもう泣きそうだったのですが、はぐちゃんの見送りが間に合って、列車のドアが閉まる辺りで堪えられなくなりました。そして彼女から貰ったものを座席で開けたところ。サンドイッチにハチミツと四つ葉のクローバーが沢山挟んであって……ぽたぽたと涙が滴る音が聞こえるぐらいになって殆ど読めませんでした。はぐちゃんは竹本君の幸せをこんなに想っていたのかと思うと、彼の想いが叶わなかったとしても充分に納得のいく終わり方でした。竹本君よく頑張ったと。
 もう少し長くこの物語を見ていたかったのですが、予想していた悲惨な結末でなくてよかったです。ありがとうハチクロ。

 最近視力が急に悪くなってしまいました。遠くの看板が読めなくなったり、月にある餅つきうさぎの模様がはっきり見えなくなったりしたことに気付きショックでした。サイトを閉鎖するつもりはありませんし、更新頻度もあまり変わらないと思いますが、3年前のようにパソコンも程々に、絵を描いたり毎日文章を書いたりのアナログ作業をメインにして、今ある視力を大切にして無理せずいきたいと思います。


2006.11.21(火)0:40  337 ばんざい!

 今年発売された「OTEdit for MacOS X」、一応購入してあるのですが、Illustrator から輪郭データを直接コピー&ペーストができないというとても厳しい仕様なので、長い間フォント制作環境にとても不自由していました(殆ど新規作成は無理な状態)。
 Macでのフォント作成は諦めるか、インテルMacを導入してWindows用の「OTEdit」(Illustrator から輪郭データを直接コピー&ペースト可。たしか)を動かすしかないだろうと思って歯痒い思いをしていましたが、今日何とか解決しました。ばんざい!
 元々あった1バイトフォント作成ソフト「Fontographer」から武蔵システム御中の「OTRollup」を介して、Mac OS X 専用フォント作成ソフト「OTEdit for MacOS X」へのデータ移行のバッチ処理の実験に成功しました。つまりは2バイトフォントの制作が再びできるようになったということです。大枚をはたく前に道が見付かって本当によかったです。
 道具が揃ったからといってすぐにフォントができるわけではありませんが、少なくともいつでもフォントが作れる状態にあるのは安心です。いつかはまた「亮月書体」の新作を発表していきたいです。
(BGM:堀下さゆり『リリーポップライフ』、守谷香『ベスト』)


2006.11.16(木)0:35  336 消えました。

 1時間かけて「好きなものの繋がり」について書いた今回の投函がMacの理不尽なフリーズで全て消えたので、あらすじだけ書きます。やっぱりパソコンは道具として半分しか信頼できん。残念。

 ドラマ版『のだめ』同様、『Dr.コトー診療所2006』も初回から欠かさず観ています。何となく観始めたのですが、そのやさしい雰囲気が気に入ってしまいました。
 自分の好きなものと繋がる人が多く関係していて、7月31日の投函(No.314)で書いた柴咲コウさん(おそらくああいう感じの髪型や眼の人が好みなのだろう)を筆頭に、『ハチクロ』映画版ではぐちゃん役だった蒼井優さん、花本先生役だった堺雅人さんが出演していて、エンディングテーマの編曲者は富田靖子さんに多く楽曲提供していた瀬尾一三さんであるなど、そういう意味でも毎回が楽しみです。
 観終わると心がほっとほぐれるのと同時に、明日も仕事に行きたくなるような、心をしゃんとさせてくれるような作品です。でも私はコトー先生のような人にはまだまだなれないな……。という話でした。

 もうひとつ、富田靖子さんの歌で一番好きな『お天気雨』の作詞作曲者である稲葉喜美子さんのアルバム『NO COMMENT』(原盤は1987年/CD-Rの受注生産)を買ってみて※1今聴いているのですが、結構私好みでした。
 購入前に下調べをしていたら、富田さんも稲葉さんも谷山浩子さんのオールナイトニッポンによくゲストで来ていた※2ようで、全く縁がないように見えて遠回りに繋がっていたのか、と思った……ということも詳しく書きたかったです。
(BGM:稲葉喜美子『NO COMMENT』)

※1後日の管理人注:『NO COMMENT』に、稲葉さん自身による『お天気雨』が収録されているということを知り、どうしても聴きたくなったのが購入の動機
※2後日の管理人注:トミヤスが谷山浩子ファンだったらしい、ということが言いたかったようだ


2006.11.8(水)0:13  335 復活・亮月だより

 管理人が“仮住まい”を余儀なくされて1ヶ月が経ちました。
 臨時でCGIなどに頼らずHTMLで綴ってきましたが、旧亮月だより(掲示板形式)と比べてみれば、書き込みが自分のMacからしかできなくなった以外はとても快適で、修正や画像の扱いがとても楽になりました。他人によるデータの改竄ももちろんないので、このHTMLをもって“亮月だより”として復旧することにしました。
 新しい管理人日記の名前をどうしようか考えてはいたんですけど、旧名はある程度馴染んだ名前だしこれ以上簡潔な名前は思い浮かばなかったのでこれを引き継ぎ、投函番号(タイトルの左にある番号)も継続することにしました。
 今後とも“亮月だより”をどうぞご贔屓に(してくださる人がいたらとても嬉しいです)。

 こちらでは、この秋で初めて外の気温が10度を切りました。現在、亮月製作所内の気温は15度。厚着に靴下という格好とはいえ、そろそろストーブなしては辛くなってきました。寒いので早寝遅起きになって睡眠時間が伸びそうです。

 ゆうべ、町内で“のだめ”に遭遇して、鼻が曲がりそうだったので逃げたという夢を見ました。夢でも嗅覚が働くのか〜と感心してしまったのですが、まずはのだめが夢に出たことを心配しなければならないのかもしれません(笑)。「のだめ」のアクセントは「の」だと思っていたのですが「だめ」だったんですね。1年ぐらい『だめカンタービレ』(青緑太字がアクセント)と言ってました。どうでもいいですけど。
 ドラマ版は賛否両論の『のだめカンタービレ』、初回から観てるんですが、私はとても気に入っています。「(スウィングガールズの)上野樹里がのだめ役だからでしょ?」とどこからともなくツッコミが入りそうですが、たしかにそれも認めるとして(←認めるんかい)、何も考えずに笑えるのがよいです。違和感があるのは漫画の実写化ではある程度仕方がないので、逆に「よくぞあの漫画を何とか実写にしてくれた!」と思っています。漫画では分からなかった音楽が具体的なものになっているのがまず嬉しい。それに各キャラ濃すぎるほど濃いし、樹里っぺ(※上野樹里さんのことらしい)の壊れっぷりが好きです。元々彼女には天真爛漫で“天然”な印象があったので、こういう難しい役どころは上野樹里にしかできない! と思っていたのです。
 原作は1年前から買い始めたので大したことは言えないのですが、漫画は漫画、ドラマはドラマで良さがあると思うので今後もとても楽しみです。

 ……とはいえ、ジンクスとして私が好きになった物事は無くなっていったり、作品は近日中に終了したり、人(歌手など)は引退したりすることがよくあるので要注意です。流行をいち早く察知する人と正反対の、消えゆくものを察知するのが得意な人間だとしたらそれは寂しいなあ。流行り廃りに関係ないものは発掘できるんだけど……。


2006.11.3(金)0:51  334 活字はじめました。

 トップページの写真を新しくしました。「印刷解体」で買った金属活字の一部とその印字を使いました。実寸は写真の天地が10cm(はがきの幅)です。真っ黒の活字は実際に印刷で使われていた中古で、銀色に光っているものは一度も印刷に使われないまま役目を終える寸前だった新品のようです。
 書体は日本活字工業の「日活明朝体」。文庫本などで見た金属活字の中で一番憧れた書体です。線が繋がっている「こ」「に」が好きです。一応デジタルフォント化はされていますが、入手は非常に困難なようです。大きさは3号(約24級・6ミリ四方)で、大きくも小さくもなくはがきサイズの原稿にとても使いやすくて、観賞用にもちょうどよい大きさです。
 印刷解体で購入した活字セットは、五十音の活字と行間を埋めるためのインテルと呼ばれるものが凧糸で縛られていて文鎮状になっていたので、オブジェとして売っていたのかもしれませんが、解体して実用しちゃってます。(使った後は元通りにしています)

 さて、そういうわけで亮月製作所では限られた文字種だけではあるものの、金属活字による文字組ができるようになったので、“軽活版部”を設立(※殆ど気分の問題)して積極的に実用していこうと思っています。もちろん活版印刷機を入れたわけではなく、一文字ずつスタンプのように押しているので「軽」活版と勝手に名付けました。そういう意味では自分自身が活版印刷機です(?)。

 金属活字のいいところは、紙とインキさえあればすぐに印字できることだと思います。写植やデジタルフォントのように、使える状態にするための手続きが殆ど必要ない。組みたいと思ったらすぐに印字に取りかかれるので、面倒臭がりの私にはとても重宝しそうです。あと、自分の手が直接文字を生み出す感覚が単純に嬉しい(笑)。何も考えず、判子のようにポンポンと活字を押すだけでも楽しいのです。
 スタンプインキを使って一文字ずつ印字するときは機械に任せることができないので、レイアウト、印字の位置、角度、圧力などは完全に自分の腕次第ということになります。今回はレイアウトの下図も引かずに即興で印字したので、考えながら文字を組むことになりとても勉強になりました。
 コンピュータ上で組版のシミュレイションが幾らでもできる時代になったからこそ、どのように文字を配置し組んだら美しいか、効果的かを見につけている必要がある(想像力や感覚が大切)と思いますので、美大や専門学校などの教材として金属活字による簡単な組版があってもよいのではないでしょうか。
 私も文字組の材料にこの活字たちも新たに加えて精進していきたいです。
(BGM:小林麻美 ゴールデン☆ベスト)


2006.10.31(火)0:52  333 歌の気持ち

 昨日に引き続き、果てしなく続く名曲発掘の旅。
 原由子さんの『東京タムレ』を聴いています。1961〜1970年の歌謡曲や和製ポップスを彼女がさりげなく歌う企画もののアルバムです。

 歌謡曲好きとして、元歌を原形をとどめないまでに変えられてしまうのが常の昨今のカバーものには辟易している(表現のひとつだと分かっていても辛い気持ちになる)ので、このアルバムがカバー作品ばかりだと知ったときは(あかんかもしれん……)と、はじめからそんなに期待はしていませんでした。
 しかし1曲目『太陽は泣いている』(元歌はいしだあゆみ/1968)でいきなり震えるほど感動してしまいました。全曲通して聴いてみるとすばらしい出来で、当時の編曲を十分に咀嚼し、2000年代の楽器と感性で組み立て直したような曲調に乗せて原さんが原さんの歌い方で歌っているような印象です。元歌を知らなくても“原由子の歌”として十分楽しめます。(個人的には、当時の味わいを持つ編曲ができる才能がある人がいることもとても嬉しかった)
 歌に気持ちがあるのだとしたら彼女やこのアルバムの作家陣はそれをよく分かっているんだろうな……。

 昨日買ったCDは5枚とも中古だったのですが、原由子さんの作品は新品で買ってもよさそうな気さえしてきました。でももうしばらく古いものも中古で探ってみたいと思います。
(BGM:原由子『東京タムレ』)


2006.10.30(月)1:15  332 天の邪鬼の名曲発掘

 果てしなく続く名曲発掘の旅。
 泊りがけで遊んだ友人宅から帰ってきたのが遅くなってしまったのですが、結構いい買い物ができた気がするので書いてしまいます。……というか、帰宅して入浴して今日仕入れた音楽がどうしても聴きたかったので特別に(?)夜更かしすることにし、その時間を利用してこちらにも投函することにしました。

 買ったのは……原由子『Loving You』(1998)、同『東京タムレ』(2002)、zabadak『私は羊』(1991)、さねよしいさ子『風や空のことばかり』(1990/1st)、同『ペクレナトルホポワ』(1990/2nd)の5枚です。おお、年代が新しい!(←自分にとっては。)

 好みさえ合えば周りの人や歌手・作曲家に大きく影響されてしまい、気になればとことん掘り下げてしまうので、5枚ともそうして巡り会った作品達です。
 原由子さんは父がカセットテープを持っていて、子供の頃カーステレオから流れていたので以前から何となくいいな〜と思っていたのですが、富田靖子さんの映画の主題歌として使われていたことがあり、サントラを買い求めたところ好みな感じのいい歌だったので試しに原さんのアルバムを買ってじっくり聴いてみようと思ったのです。富田さんには筒美京平氏作曲の歌を聴いてはまったので、筒美京平→富田靖子→原由子、と2段階に辿っているわけですが。
 それで今『Loving You』を聴いているのですが、知っている歌が何曲か入っているところを見るとベストアルバムのようで、どの歌も原さんの特徴的な歌声とやさしい曲調で気持ちよく聴けています(声に特徴のある人が好き)。たまたま買ったこのアルバムがベストアルバムだったことに心から感謝しています。
 ……だからといって彼女が所属し、曲も提供しているサザンオールスターズのCDも買うかといえばそうでもなくて、最近流行っている歌とか、いい歌であっても誰でも知っているようなメジャーすぎるものは避けてしまうところがホントに天の邪鬼だなあ、と我ながら思ってしまいます(笑)。

 あとの4枚はまだ聴いていなくて、十分信頼のおける人の影響で発掘したものなので失敗はないと思うのですが、ずっとCD棚に置かれるような作品達であることを祈りつつ、楽しみにしています。
(BGM:原由子『Loving You』)


2006.10.21(土)19:39  331 敷居が高くても

 リンクを修正していて気付いたのですが、写植書体のアウトライン化サービスを行っているサイト(会社)が激減していました。残ったのはこのサービスの特許を取得している写研公認の「NET-DTP」と、手動写植での印字を受注して印画紙を届けてくれる会社のみとなり、他のサイトは軒並み閉鎖したようです。
 写研など写植専用の書体を使うための敷居が一段と高くなってしまったのはとても残念ですが、写研に無断でこういったサービスを行うことは写研書体を永久に使えなくする原因にもなりかねないし、特許がとってあるアイディアを勝手に使うのはやはりどうかと思いますので、ユーザーとしても写植ファンとしても受け入れざるを得ません。
 ただ、写植でしか使えない書体が全く使えなくなってしまったわけではないですので、私も多分「NET-DTP」の入会金を払ってでも使うと思います。


2006.10.19(木)0:30  330 あたらしい時計・ふるい時計

 8日付で書いた“新聞”のことですが、反響は良好でほっとしています。作者が照れるぐらいとことん恥ずかしさを追求したのがかえってよかったらしい。出し惜しみをしていては良いものは作れない。全力で取り組んではじめて自分の納得できるものになり、人の心を動かす力が宿るのではないだろうか。……なんて大袈裟なものではないのですが、少なくともがっかりさせるような結果でなく、きちんと誠意を持って制作できてよかったと思います。
 亮月製作所名義での依頼は年1〜2回ぐらいしかありませんが、これからも喜んでもらえるようなものを作れるよう精進していきたいです。

●15日は掛け時計を買いに名古屋へ。
 1年前に製作所(自室)の掛け時計が壊れて以来小さな目覚まし時計を見て時を知る暮らしをしていたのですがさすがに辛くなってきて、ラジオをよく聴く関係で正確な時刻が欲しいので、今度は電波時計を買おうと思い立ちました。
 2週間前にも時計店や時計売り場を巡っているのですが、これだ! という決定打を見い出すことなく帰ってきました。私の好きなシンプルなデザインのものが見付からなかったのです。電波時計でそういうものは本当に少ない(店に置いてない)か、会社にあるような純実用派のものになってしまう。高機能だとデザインがごちゃっとしてしまうのって、何ででしょうねえ。携帯電話も。飾り気のない高機能機種が欲しいぞ。
 ただ、無印良品にあった「駅の時計、公園の時計。」シリーズを見た時はその場で釘付けになり、何度かその周りを徘徊するぐらい気になりました(幸い通報はされんかった・笑)。でも電波時計ではないし、1万円(公園の時計)・15000円(駅の時計)というハードルの高さには参りました。(あと、「駅の時計」は職場の建物のあちこちに全く同じデザインの電気時計が掛かっているのでちょっと……ちなみに管理人は駅員ではない。)
 それで15日に再挑戦したわけですが、時計を買うだけでどんだけ歩くんやと自分にツッコミたいぐらい歩き回りました。
 そして見つけたのがこれです。東急ハンズ栄店にて↓

時計の写真

 セイコーのSOCiEシリーズ「XS201/W」(白)で、モノトーンでこの上なくシンプルな造形を見た瞬間に購入決定。7350円也。ネットで検索しても一切出てこないのでおそらく廃番です。
 帰宅して時計に電池(単3×2)を入れると、時分針が勝手にぐるぐる回りだし、キリのいい時刻で一旦止まり、電波を受信してから正確な時刻まで回って秒針が動き出す様子に感動。当たり前だけどラジオの時報とも完全に同調しています。
 壁に掛けると上の写真のようになり、1980年代前半の典型的な建築様式(壁がプリント合板)に最初はすごくミスマッチな気がしたのですが、背景に溶け込まないので結果として時計が見やすいです。部屋のアクセントになったということでよしとします。
 惜しむらくは国産でないことで、東南アジア製の安い時計を買っては5年も経たずに故障するのを見てきた我が家としては耐久性にいささか疑問ですが、セイコーの時計だし(?)、10年以上頑張ってくれることを期待しています。

●昨日(17日)は13年近く使ってきた腕時計の電池を交換に駅前の時計屋へ行きました。
 中学生の時に買ってもらった5000円のアナログ時計なのですが、その割にへんてこなデザインでもなくきちんと作ってあり、日付曜日付きで20気圧防水、白い文字盤が気に入っているので使い続けています。
 私の不注意で10年前に針がとれ、6年前には内側が結露したためそれぞれ修理していて、その後は異常なく動いています。
 いつも同じ店でお世話してもらっているので、店のおじいさん(最初電池の交換に行った時はまだ“おじさん”だった……)もこの時計のことをよく知っていて、結露のことを思い出したり前回3年前の電池交換の話をしたりしました。そして毎度のことながら“もち”の良さを感心されました。「大事にしやあよ。」と言われ、もうしばらくこの時計を相棒としてやっていこうと思い、店を後にしました。
 たかだか5000円の安い腕時計ですが、手入れさえしっかりすればそれに応えてくれるのです。実は電池切れを機に腕時計をソーラー電波時計に買い替えようかなどと思っていましたが、まだまだ動くものを処分するのはとても勿体ないし、時刻は製作所でいつでも合わせられるようになったので、考え直そうと思います。
(BGM:のこいのこ『のこいのこ大全』)


2006.10.14(土)12:08  329 3連休は空の色(その3・覚王山編)

 9日は名古屋の覚王山で催された「覚王山クリエイターズ秋祭」に行ってきました。ウクレレ弾きのグループ「ウ中連」のブースがあるということで以前蚤琴庵ののみぴょんさんからこのイベントのお誘いがあり、私も曲がりなりにもウクレレを弾く人間ということで参加させていただきました。

 会場に到着して一巡するとちょうどウ中連の出番が近付いていたので挨拶のあと客席へ。向学のため録音もしました。前回9月23日のつじさんの公開録音(※亮月だより未収録)のときにのみぴょんさんから頂いたSONYのステレオマイク「ECM-99」(1974年製)を録音の相棒であるカセットデンスケTC-D5Mに繋いで録音。前半はハワイアンの演奏と踊りで、暑かったこの日にちょうどよい音楽でした。
 のみぴょんさんの出番。前半はインストゥルメンタルで、ウクレレ一本での表現の多様さに感動しました。中でも以前キユーピーのパスタのコマーシャルで使われていた『シチリアーナ』は好きな曲なので、リュートのような繊細な響きに聴き惚れておりました。後半は弾き語りで、『いつも何度でも』とスピッツの『楓』、同『ヒバリのこころ』。女性の声とも違う澄んだ裏声やホーミーのような間奏など、のみぴょんさんそのものが音楽と思えるほど聴きごたえのある25分間でした。
 その後は持参したウクレレやリコーダーで合奏したのですが、リコーダーなら移調すれば大抵の知ってる曲が即興で吹けるので気持ちよかったし、ジブリ映画の主題歌を合奏した時は小さい子が一緒に歌ってくれたり拍手を貰ったりしてとても嬉しかったです。上手い下手とか関係なしで、一緒になって「楽しめた!」ひとときでした。
 録音したテープを早速聴いてみたり、近くの店でお好み焼きを食べながら話したりしてあっという間に夕方に。この日は夜からピアノの練習があったので早めに帰らなければならなかったのが残念ですが、聴き手としても弾き手としてもたっぷり楽しめた半日でした。ありがとうございました!

 帰ってからテープをMDにダビングしながら収録状況を確認しましたが、30年前のマイク+25年前のカセットレコーダーとは思えないぐらい鮮明に録音されていて、演奏が同じ感動でもう一度楽しめました。(MDは近々お送りしますね。)


2006.10.14(土)1:50  328 3連休は空の色(その2・富田靖子編)

 ※文体が常体となっております。予めご了承ください。

「印刷解体」に行った後は富田靖子さんが主演の舞台『アジアの女』を観に初台の新国立劇場に向かう。到着したのは開場10分前の17時20分。舞台がある小劇場の入り口には未だ数人しか集まっておらず、(大丈夫だろうか?)と心配してしまうほど閑散としている。だが開場時刻を過ぎると堰を切ったように観客が来始めた。パンフレットを買い劇場の高い飲み物(500円)を飲んで士気を高める(やっぱりか)。

 小劇場は長方形の部屋の中央にT字型の舞台がはまっていてそれを挟むように客席がある。300席ぐらいでそれほど大きくないが奥行きはある。筆者の座った「B2列7番」はT字の縦画左側の前から4番目、右から2番目の席で予想よりも舞台がかなり近くて驚く。客層は20代から40代と思われる人が満遍なくいて、お年寄りもちらほら。心配していた座席は開演直前には95%ぐらい埋まっていた。

 舞台装置は、席から見て上手[かみて]に手前へ傾いた2階建ての古いアパート、下手[しもて]に主人公・麻希子(富田さん)達が住む1階が押しつぶされて2階だけ残った家がある。中央は広場のようになっていて、隅に畑のようなものがある。T字の縦画部分は花道のようで石畳の下り坂になっている。席から間を置かずに舞台になっているので、ここを富田さんが通るのだろうか……とひそかに楽しみにしていた。

 18時過ぎ、開演。近未来、震災によって破壊された東京でひっそり暮らす兄妹のもとに知人の作家がやってきて次第に色々な出来事に巻き込まれ……というのが大体の流れ。震災で日常が一度に崩れ、心に傷を負った兄妹や周りの人達を丹念に描く。気持ちが壊れてしまった人を演じることはとても難しいことだと思うが、殺伐としたやり取りにこちらが辛い気持ちになるほど生々しい演技で、自分も同じ場所で暮らしているような錯覚に陥る。とはいっても全編暗い雰囲気というわけではなく、中盤あたりからは笑い声もよく聞こえた(村田役・菅原永二氏のツッコミが特によかった)。序盤では嫌な奴だと思っていた登場人物にいつしか親近感が湧いていた。心を閉ざしていた麻希子が次第に心を開き、彼女の純粋な気持ちがやがて強い信念になり、積極的に生きるようになっていく過程が震災からの復興を象徴しているようだった。ただ、クライマックスでは暗転後に誰もいなくなっていて、カーテンコールもなく開場のアナウンスでやっと終演を知り拍手するという今まで体験したことがないもので、仄かな未来への希望とともに後味を残す舞台だった。

 富田さんは物語の主軸になる大切な役柄で、重いテーマを背負いつつも独特の持ち味を発揮しているようだった。真剣に話す場面はしっとりと抑揚をつけて“女優・富田靖子”を十分に堪能させてくれた。それに、富田さん達が席の真右で演技する場面があったのでとても嬉しかった。手を伸ばせば届いてしまう距離に富田靖子がいる! と感激もひとしお。確か口論の場面だと思うが、富田さんが台詞を言う度に(※あまりきれいな話でなくてすみません→)暗い客席の中ライトに照らされて口から唾が飛んでいることがよく判った。体面を気にせず100パーセント演技に集中していたからだと思うし、人間なら当たり前の生理現象であるが、こんな女優さんが……と不思議な気分だった。裏を返せば“迫真の演技”だったということだが。また、今回の舞台はコメディーではなかったが、明るく話す時は口調のあちらこちらにおちゃめさが出ていた(笑)。口をすぼめて喋るような感じ(?)。……以前書いたかもしれないが、演技が上手いだけだったらファンにならなかった。たとえ真剣勝負の場であってもどこか三枚目っぽい所があって人間くさいところを見せてくれるから富田靖子から目が離せないのだろう。

 20時過ぎに終演、舞台が間近にあるのでセットをじっくり眺めたり少し触ったりしてから劇場を出る。アンケートを書いているうちに人がどんどん少なくなっていき初台駅への道は寂しいものだったが、今回もこの上ない充実感を持って帰ったのであった。【完】
(BGM:富田靖子『OCTAVE』『あさき夢みし』)


2006.10.11(水)0:04  327 3連休は空の色(その1・印刷解体編)

 この前の3連休は出来事が盛り沢山でとても楽しめました。
 まず東京へ行き、「印刷解体Vol.3」と富田靖子さんの舞台『アジアの女』を観に行ってきました。その翌日9日は名古屋の覚王山でやっていた「覚王山参道ミュージアム」にお邪魔し、蚤琴庵ののみぴょんさんらと音楽を楽しみました。
 というわけで、まずは「印刷解体」のことから。

 東京へ行くのも大分慣れましたが、「印刷解体」が催されているパルコのある渋谷は生涯初上陸(大袈裟)で、見聞きしてきた物騒なイメージから厳戒体制で駅を降りました(また大袈裟)。……たしかに落書きが沢山あって、率直な第一印象としてあんまり綺麗とは言えん街やな〜とは思いましたが、異様な人口密度以外はそんなに警戒しなくても大丈夫そうで一安心。でもやっぱり名古屋の方がずっと安心して歩ける気がします。空が広くて緑が多いし。

 それで何とか会場に到着すると、店鋪の一角数メートル四方に「印刷解体」の会場がありました。ぎっしりと活版印刷による古い端物や書籍、金属活字やその組版に使われる道具が陳列されていました。そしてお客さんもぎっしりと。店の立地のためか客層は20代が一番多いようでしたが、若い世代でも活版に興味がある人がある程度いることが分かって嬉しかったです。(なお、会場は残念ながら撮影禁止でした)
 今回は主に金属活字が欲しかったので、文選箱(印刷に使う活字を一時的にとっておく弁当箱サイズの箱)とピンセットを借りて欲しい文字を拾っていきました。配列は部首別で使用頻度別2段階。仮名はイロハ配列でした。写植の「一寸ノ巾」だったら楽に拾えるのにと思いつつ、活字流の文字の探し方に苦労しながら少しずつ確保していきました。
 同好の志が数人入れ代わり立ち代わり活字を拾うような格好だったので、15時頃到着して2時間で拾えたのはおよそ30文字。亮月製作所に関するものと自分の住所氏名、漢数字ぐらい。3号(約5.5ミリ四方)明朝体で1本120円でした。同世代らしき女の人が欲しい文字のメモを持ちながらスダレケース(活字が文字種別に収納されている棚のような箱)に張り付いて一生懸命文字を探している姿が印象的でした。

 この日は東京泊だったので翌日も午前に足を運んだのですが、渋谷の街は空いていてとても快適、会場も人はまばらで活字が拾い放題でした(笑)。それで前日確保しきれなかった文字を追加で購入し、仮名の五十音セットも思い切って買ってしまいました。それに仕切り付きの文選箱も買い、自宅で簡易活版印刷でもやるつもりかと言わんばかりの勢いに。まあ、たまにはこんな買い物もよろしいかと。
 でも帰ってきてから気付いたのですが、3号明朝の「植」を買い忘れていた! ど、どうしよう……これじゃ名刺が作れんぞ……写植の植なので。前2回行かなかったことと同じくらい、買い逃したことを後悔しています。冒頭で渋谷の悪口なんか書いたので罰が当たったのか(?)。
(BGM:村上ユカ『散歩前』)

●印刷解体Vol.3のサイト→http://www.parco-art.com/web/logos/insatsukaitai_3/


2006.10.8(日)23:58  326 お祝いの気持ち

 先週1週間は、7日に行われた仕事の同期の結婚式の二次会(「の」が多過ぎ)のために依頼された新聞づくりに全力を注いでいました。
 副業(仕事)から帰って食事・入浴後はすぐ制作に入っていました。週の後半は寝るのが翌1時2時になることも……。頼まれごととはいえ半分趣味みたいなものだったので大変さはそんなに感じませんでした。(但し非常に体力を消耗した・もう若くはないか?)
 結婚の記事なので目一杯おめでたくしようということでスポーツ新聞風にし、タイトルや文章も照れくさくなるぐらい思いっきり遊んでみたのですが、校正の段階では幹事の方に思いのほか喜んでもらえたようでこちらも嬉しいです。納品後の感想は連休明けになるので意見が覆るかもしれませんが。

 相手が居る作業は自分の作品づくりとは違い、先方の希望を汲んで如何にそれを効果的に叶えるか、逆にいえば作り手の我を通し過ぎてはいけないと思うので、自分が好む好まざるに関係なく最善の方法を選ぶ必要がある難しさがあるのですが、書体選びに絞って考えてみても(私の嫌いな)平成角ゴシック体でないとしっくり来ない場面が多分あると思うし、いくら写植が好きだからといっても写植書体では表現できない範囲があると思うのです(ビットマップフォントや2000年代の女性の筆跡など)。
『デザインの現場』2006年10月号(美術出版社)は『書体の選び方』を特集しているので書体好きや仕事で文字に関わる方全てにお薦めですが、その中で装幀家の菊地信義氏が「書体を選ぶ─―というよりは、読まされている、選ばされているという感覚に近いのだけれども、ゲラの中から書体が見えてくるということだけは一貫している」と述べていて、私にとってかくありたいと思う書体観です。

 亮月製作所ではしばらく派手なデザインはやったことがなかったので発散できて(?)楽しかったし、勉強になりました。ただ、ある程度“亮月らしさ”を出しても差し支えない依頼だったので写研の「スーボ」や「ゴカール」を使いましたとさ(笑)。


2006.10.5(水)22:28  325 仮住まい

 先代管理人日記だった“亮月だより”が頻繁に荒らされるので閉鎖を余儀なくされました。サイト設立1年目からお世話になっていた掲示板で軽くて便利だったのですが、セキュリティが甘いようでこれほど荒らされると安心して使えません。
 例えるなら開店当初から長年使わせてもらっていた賃貸の店鋪の鍵が抉じ開けられ、店の中身をめちゃめちゃにされたような気持ちです。本当に腹が立って、残念で、悲しいです。
 今日も荒らされました。なので亮月だよりは閉鎖しました。
 読みに来てくださっていた方に本当に申し訳ないです。ごめんなさい。見苦しいものを見てしまった方にもお詫び申し上げます。たいへん失礼いたしました。

 しばらくは“亮月製作所本館”の片隅に“プレハブ”(仮設の管理人日記)を建て、ここから綴っていこうと思います。仮設ゆえ何かとご不便をおかけしますが、よろしければまたお立ち寄りくださいませ。

 追伸:いわゆる“ブログ”には決して移行しませんのでよろしくお願いします。本館よりも立派になってしまう(うちの環境ではデータが重すぎて表示に1分以上かかるブログが大半)ので……。




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