●過去だより953〜1000
2016.4.10(日) 1000 世代交替
学生時代から使ってきた筆入れが壊れてしまったので、18年振りに新調しました。
ファスナーの取っ手が取れ、その上往復させても閉まらなくなり、縫い目はほつれ、中の布地がぼろぼろになっていました。それでも騙し騙し使ってきました。
最近は鞄の中に筆記用具がばらまかれることが多くなり、もはや寿命だろうということで引退をお願いしました。18年も使えば筆入れも本望の筈です。いや、「もう休ませてくれ」と悲鳴を挙げていたのかもしれません。
新しく迎え入れたのは「UNITED BEES」の K-GPN-03 という革製の丈夫な筆入れです。オーバースペックと思える程大きなファスナーと、野球のグローブのような滑らかで分厚い本革だけで出来ています。
また十数年単位で長く使う筈です。頑丈な造りかつ使い込んでもみっともなくならないような素材のもの、デザインがシンプルで飽きたり年齢に合わなくなったりしないものを選びました。
最近、学生時代にあまりこだわらずに(お金がかけられなかったので止むなく)買った物が世代交替を迎えつつあります。元々物の保ちがとても良い私ですが、新しい世代の物は本当に自分が気に入った、長く付き合っていける物を厳選していきたいです。
2016.4.9(土) 999 下呂の桜が観たい!
先週に続きもう1箇所桜を見に行きたいと思い、こちらよりも少し春が遅い下呂まで日帰りで行ってみました。
片道100km弱の長い道中、山村の桜も車窓から楽しむことができました。
BGMは長年テレビやラジオ、レコードからカセットテープやMD、リニアPCMレコーダーに録り溜めてきた「みんなのうた」の中から約100曲を厳選した私家版コレクションCD。歌の面白さや思い出の話に花が咲きました。
そして辿り着いた下呂。自力では初めて来ました。
Nikon D80・AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED(以下同じ)
下呂も暑いくらいの晴天でした。
下呂も桜は散り始めていましたが、温泉地ならではの情緒ある風景の中に咲く桜を堪能できました。
下呂の温泉街を練り歩いて桜のポイントを探したこともあり、100km弱の復路を終えて帰宅すると疲れ果てていましたが、一番良い時期に観に行くことができたので、今日思い切って出掛けることにした甲斐がありました。慣れない道を交替で運転してくれた同行人さん、ここを見ているかは分かりませんが、一日本当にありがとうございました。
2016.4.2(土) 998 犬山の桜が観たい!
桜の満開が例年よりも早く、急遽家人と犬山まで出掛けてきました。
Nikon D800・AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G(以下同じ)
犬山遊園駅近くの踏切前。頻繁に特急列車が通り掛かる、絶好の撮影スポットでした。
その踏切から犬山城方向は、桜の老木による大きなトンネルが出来ていました。
ちょうど犬山城祭りの会期中で、沢山の山車と観客でとても混雑していました。写真に撮ってみると、壮観な山車の列よりも背景の「あゆ釜めし」が気になって仕方ない……。
犬山城の観覧は1時間待ちということで、外から鑑賞しました。記念撮影を自分のカメラで撮ってくれるボランティアの方にお願いし、犬山城を背景に一枚。ベテランのカメラマンさんだったようで、完璧な構図で撮っていただけました。桜の季節にここへ来たことはなかったので、良い記念になりました。
2016.4.1(金) 997 消え残る思い
出会いと別れの新年度。
「○○さん、『□□クン(私のこと)ともっと仲良くしたかった』って言ってたよ。」
人伝に聞いた思いがけない言葉に、とてもあたたかくて切ない気持ちになった。
伝えてくれた人は、何故このことを教えてくれたのか。裏があるんじゃないか、私から何かを引き出そうとしたんじゃないか……。自分にとって勿体ない程に思いがけなかったので、そんなことを考えてしまった。
私の振る舞いがその人の気持ちに前向きなものを生み出していたのだから、ある面で間違っていなかった。けれども今まで時間は沢山あった筈なのに、どうして気持ちを汲み取ることができなかったのか。もうその時間は、二度とないだろう。
二つの思いがせめぎ合って、いつまでもその言葉が胸の中から消えようとしなかった。
2016.3.27(日) 996 盤面活字を探して
【亮月写植室】所有している和文タイプライター「菅沼タイプライター12号-3000D型」用の盤面活字が売りに出されているのを発見し、購入しました。
この機種用に盤面活字を買うのは2度目です。部品取りならぬ活字取り用に他機種の盤面をもう1セット持っていますが……。
写植とはまた違う、書体が物として存在していることによる風情があります。
状態の良い“岩田特細明朝体”(※正式名称は不明ですが便宜上このように呼称しています)の活字を探していたのです。この書体を使うために和文タイプライターを導入したと言っても過言ではありません。
「書体のはなし・岩田細明朝体」で取り上げた際の印字とはデザインが微妙に異なります。今回入手した活字の方が躍動感があるというか、線の流れが滑らかというか。他所で見た“岩田特細明朝体”の見本と同じデザインです。
2011年1月の和文タイプライター導入以来、この書体の盤面活字をずっと探していました。上記の微妙にデザインが異なる他機種用の錆び錆びの活字は持っていましたが、5年来の悲願をようやく叶えることができました。
この時、菅沼タイプライターのインクリボンを使い切っていたので、デッドストックの新品に交換したのですが、インクリボンの芯が抜けてリボンが巻かれた部分だけになってしまいました。手で持っているうちに巻き乱れたり絡まったりして、1時間半かけて芯に巻き直す羽目に……。試し印字ができた時の喜びはひとしおでした。
写植展のお知らせ(終了しました) |
2015.3.6 掲載
◉moji moji Party No.12 「接点」
マカオ 渡(と)長崎 写真 渡(と)写植
会期 2016年3月28日(月)〜4月2日(土)
会場 表参道画廊+MUSÉE F
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前四丁目17番3号
アーク・アトリウム B-02+B-03
時間 正午~19時(最終日は17時まで)
主催 株式会社文字道(→moji moji Party 公式サイト)
今回も手動写植機「SPICA-AH」を提供させていただきました。
会場ではこの写植機を使って写植の印字体験ができます!
詳しくは moji moji Party 公式サイトをご確認ください。 |
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2016.3.16(水) 995 白い目覚まし時計!
昨年12月5日に自力修理した目覚まし時計が再び動かなくなったので、分解して原因を探ったところ、導線から緑青が噴いて腐蝕していました。直した際に導線剝き出しだったことと、部屋の湿度が異常に高いことが災いしたようです。半田小手を持っていないので、当分の間そのまま保管しておくことにしました。
しかし代わりの目覚まし時計がないとあまりにも不便なので、自分が一番欲しいと思うような機種を選ぶことにしました。
薄暗くても一目で時刻が分かるアナログ文字盤・電子音ではないツインベル式・白い筐体・できるだけ飾り気がなく飽きのこない意匠・日本のメーカー製……と絞り込むと、そういう目覚まし時計は殆ど選択肢がないことが分かりました。
これだと思ったのはセイコーの「KR875W」。デザインに全く無駄がなくてとても美しいツインベル式の目覚まし時計なのですが、既に生産が終了しており、流通在庫も中古も出回っていませんでした。こういうシンプルな意匠が好きな人はあまりいなくて、世間ではごちゃっとした時計の方が好まれるのでしょうか……? いつも不思議に思います。
入手できないものは仕方がないので、条件に合う次点の製品を探りました。
カシオ計算機「TQ-720J-7JF」です。日本メーカー製の白いツインベル式目覚まし時計は、もうこれしか新品で買うことができません。
KR875Wを基準にしてネット上の写真を見ると、やや飾り気があって今時な印象(≒古臭くなる恐れあり)のデザインに感じるのですが、選択肢はないので購入しました。
今日届いたので早速始動しました。ネットの写真で見るより落ち着いていて、これはこれで完成された作品だと思いました。むしろ、実物はとても良いです。
プラスチック筐体なのは電波時計である以上避けることはできません。今まで私が16年間使ってきた機種もプラスチック製だったので、金属製でなくても耐久性は問題ないでしょう。
気になっていたステップ秒針の駆動音も静かで、私の使い方(起き上がらないと目覚ましを止められない場所に置く)では全く気になりませんでした。
今後かなり長い間お世話になる筈です。大切に使っていきたいです。
2016.2.27(土) 994 朝一番
うんと早起きして、前々から気になっていたパン屋さんのモーニングに出掛けてみました。
多治見市「アルティジャーノ」。銀行だった石造りの建物をそのまま使用した、雰囲気のある場所です。到着が早すぎて、開店時刻の7時に一番乗りでした。
モーニングはバイキング形式の食べ放題でした。欲張ってほぼ全種類頂いてしまいました(笑)。それでも次々と補充されていきます。
内装にはパンをモチーフにした装飾が至る所にありました。壁に貼られたパンの模様、下に行けば行くほど焦げていくのが面白い。パン好きによるパン好きのための場所なのだなあ。
7時半には家族連れの人達が少しずつ入ってきてがやがやし始めます。私は静かな場所でのんびり寛ぐのが好きなので、もう一度来るならまた朝一番にしたいと思いました。夜が明け切っていなくて、爽やかで落ち着いた雰囲気は稀少です。
2016.2.20(土) 993 七分咲きに春を見た
名古屋市農業センターの「しだれ梅まつり」に行ってきました。
Nikon D800・AF-Sニッコール35mm f/1.4G・絞りf/2.8〜5.6・AE(以下同じ)
よく晴れて真冬の寒さからは解放され、この施設特有の枝垂れ梅園も七分咲きでした。
快晴の青空に薄紅色の梅の花がよく映えていました。
枝垂れ梅の園地は200〜300メートル四方。見渡す限り薄紅色と白の世界でした。満開だったらもっと綺麗だっただろうなあ。
園地の芝生には黄色い花が咲いていました。
今年は例年よりも暖かいような気がします。春はすぐそこです。
2016.2.12(金) 992 痛い、痛いの声を聴け
会社のある車で出掛けると、いつもキーキーという金属と木が擦れるような嫌な音がしていました。今日もその車に乗り、いつものように音が鳴っていました。他に誰も気にしないのだろうと思いながら、私はどうしても気になったので、車を止めてタイヤ周りを覗いても、木の枝が挟まっている様子はなし。そのまま走り続けました。
山中の坂を上っていくと、その音がゴンゴンというもっと嫌な音に。これ以上進むのはまずいと思い、引き返すことにしました。
引き返し始めて数分後、アクセルもブレーキも踏まず惰性で坂を下っている筈なのに速度が一定せず、勝手にブレーキがかかっているような状態になりました。そして……タイヤがロックして急ブレーキがかかり、路上で前進できなくなりました。
同乗していた上司が救援を呼んでいる間、しばらく交通整理をしていましたが、タイヤに何かが引っ掛かっているだけなら後退はできるかもしれないと思い、通行車輌がいなくなってから後退を試みました。何とか、近くの駐車場まで動かすことができ、路上から脱出しました。数十分後に救援も来て、車は修理工場に引き取られていきました。
修理工場によると異音やタイヤロックの原因はベアリングの破損とのことでした。
おかしいと思って引き返したこと、タイヤロック時に後続車がいなかったこと、交通量がごく少なかったこと、辛うじて後退はできたこと、すぐ近くに駐車場があったことなど、さまざまな幸運が重なって難を逃れることができました。
人間がそうであるように、機械だってどこかが故障して無理をしていれば「痛い、痛い」と声を挙げるのです。その声に耳を傾け、手当てをしてやらなければ、取り返しがつかないことになる。今日のことを忘れないでおきたいです。
2016.2.11(木祝) 991 自分で確かめなければ
昨日、数年前から存在を知っていたのに、かつて耳にした、ある不確かな事情で敬遠してきたパン屋さんへ初めて行ってみました。
お店の娘さんは丁寧に応対してくれて、閉店時刻の間際だったこともあり3個しか残っていなかったパンを2個だけ買おうとしたら、1個は「持っていってください」とおまけしてくださいました。
今朝そのパンを食べたら、質の良い食材がよく調和していて、とても美味しかった。
先日も書いたような気がするけれども、過去の印象や人に与えられた心証に囚われて、良いものに出会う機会が失われたり後ろ向きになったりするぐらいなら、そんなものは捨てて、自分の目や耳で確かめて判断すればいい。そしてこれからどう関わるかを大切にしていけばいいのです。
これから行きつけのパン屋さんになりそうです。
2016.2.3(水) 990 あの日の音
10年ほど前に中古で購入したカセットデンスケ「TC-D5M」のことが気になり、久し振りに動作の確認をしました。
電池を入れ、再生ボタンを押しても動かない……と思ったら、単1のニッケル水素充電池の寿命が尽きていました。
貴重な単1型エネループを2本購入し、改めて再生を試みると、長い間眠っていたにも拘らずきちんと動作しました。特に、本機で収録した録音は(テープアジマスの関係もあって)非常に瑞々しく、臨場感のある音を聴かせてくれました。この録音機、まだまだすごく長生きしそうな気がする……。
しまってあったテープの中から、亡き祖母が話している様子をこのデンスケで録音したものを見つけました。ヘッドフォンを装着し、目をつぶってこのテープを聴いたら、元気な頃の祖母が目の前に居て話をしているように感じ、その時の自分の心境や祖母宅の匂い、出してくれたお菓子のことなどを思い出しました。
録音には、写真では取っておくことができないような、もっと人間の本能に迫るようなものが残されているように思います。
2016.1.31(日) 989 長く関係したいもの
昨日出先で立ち寄った雑貨店で気に入り、購入したものを早速使うことにしました。
「fog linen work」のマット。
今まで台所で使ってきた頂き物のマットは裏面に滑り止め加工がされていて、クッションフロアに悪さをしているのか、べたつくどころか剝がすことが難しくなり、剝がすと糊のようなものが床に残るので、マットの洗濯を諦めていたのです。それが私にも家人にも不満でした。
今回購入したマットは麻100%の手作り。素朴で飽きのこない意匠で、さらっとして床に影響がなさそうで、毎日踏んづけても何度洗濯しても良さそうなぐらい分厚く丈夫だったので、少し高価でしたが選びました。
今までのマットを何とか剝がし、床に残った糊のような塊をエタノールで鍛えて雑巾に絡め取り、洗剤を撒いてねちゃつきを抑えるだけで1時間弱。新しいマットに敷き替えました。
意匠がシンプルで、造りが単純で、維持や手入れがしやすくて、耐久性が高い。そういったものに強く惹かれるのです。そのような多くの面から見て「長く関われる」ものであれば、多少値が張っても対価は払います。(ただ高級なだけとか、見た目だけとか、稀少なだけのものには全く惹かれない。)
マットの交換はささやかなものではありますが、もう悩まなくていいという開放感と達成感がありました。
2016.1.30(土) 988 ご縁
少し遠くに住む後輩に会いに行った。
会って早々近況報告をしてくれて、とても良い報せを聞くことができた。
前回会った時には、「どうしたら前に進めるのでしょうか、状況が変わるのを待っていたらいつまでもこのままなんじゃないかと思います」と不安を募らせていたが、後輩は自分で考えて自力で状況を動かす道を選んでいた。
どれだけ悩み、緊張し、勇気を振り絞ったことだろう。困難な方の道を敢えて選び、それをやり遂げた彼女に心から拍手を送った。
以前後輩に薦めてもらい、ずっと行ってみたかった場所へ連れて行ってくれた。
西尾市吉良町「たらそ」。
三河湾に面した崖に建てられた、半地下の不思議な喫茶店兼ライヴハウス。
席待ちの行列ができるほど人気があるというこの店。幸い、先客が帰るタイミングで訪問でき、すぐに座ることができた。テラス席からは何も遮るものがなく、遠くを往く船の動きや波に浮かぶ鳥達のやり取りを見ているだけでもずっとここに居られそうだった。
自分で切り拓いて得られたものも、偶然近付くことができたものも、ご縁なのだなあと思った。
2016.1.29(金) 987 BDZ-T55 ブルーレイドライブ交換
2009年7月に購入したブルーレイディスク録画機「BDZ-T55」のブルーレイディスクドライブが、どのようなディスクも全く認識しなくなってしまった(ディスプレイに「NO DISC」と表示)ので、近くの家電量販店に修理を依頼しました。見積もられた修理代は24000円とのこと!
数日後に店舗から連絡があり、愕然としました。
「部品の在庫がないため修理できません。修理代金で代替機の BDZ-E520 をご用意できます。T55と引き換えです。」
ハードディスクに録画されていた好きな番組や、S-VHS ビデオから取り込んだ昔の自分や家族の映像を救出するためにドライブの修理を依頼したので、代替機を受け取っては何の解決にもなりません。辞退して故障したままの本機を持ち帰りました。
ブルーレイディスク録画機の場合、他機へのダビングはハイビジョン画質では HDMI でもD端子でも不可能、S映像やコンポジット映像端子からアナログ出力して標準画質で行うしかないとのこと……理不尽さに憤りを感じました。
それでも諦め切れず解決の方法を探すと、SONY 機の場合、ブルーレイディスクドライブを同時期に発売された他機の同じ種類のものと交換することが可能と判りました。
本機のドライブは「BRD-200」。店舗で言われた「部品の在庫がない」とは、このドライブのことだったのです。汎用のドライブではないことは半ば予想できましたが、計画的陳腐化の権化のようでまたしても憤りを感じました。
今日、ネットで購入した中古の BRD-200 が届いたので、早速故障したドライブと交換しました。
中古の BRD-200。これで一つの“部品”ということです。
用意したドライブのヴァージョンは「AE」。どのヴァージョンでも動作するとのこと。
ドライブの裏面。四隅に穴があり、表から本体にねじ止めするようになっています。
ドライブの背面。左がシリアルATA、右が電源で、左から2番目は不使用です。
BDZ-T55の内部。左側に日立の320GBハードディスク、中央に BRD-200 が取り付けられています。赤いきしめん状のケーブルがシリアルATAケーブルです。
本体の裏から見たところ。赤いシリアルATAと、4本が一つにまとめられた電源の2つのケーブルがドライブのソケットに接続されています。これをドライブから引き抜きます。
ねじ止めされている旧ドライブを撤去。用意したドライブを取り付けます。旧ドライブと同じ穴にねじ止めし、ケーブルを繫ぎ直します。
レコーダーをテレビに接続し、ディスクを挿入すると……
認識されました!! 録画も再生もできるようになりました!
SONY でもできなかったことが自力で、本来の金額の半分ぐらいでできてしまいました。代替機を受け取らなくて本当によかった。
今まで、機械的・電気的に単純で、仕組みが見て分かるものは自力で修理してきました。ヘッドフォン、電気ストーブ、扇風機、電気剃刀の充電器、目覚まし時計、そして手動写植機などなど……。
しかし、デジタル家電は理不尽で勝手な動作をするなど、“何を考えているのか分からない”気がして、よそよそしさを感じていました。それだけに、簡単な作業ではありましたが、きちんと修理できたことに喜びもひとしおでした。
2016.1.15(金) 986 噂話は何のため
噂話というものが、どうにも苦手だ。
ほぼ毎日見かけながら、殆ど話をしたことがなかった人と一緒に時間を過ごす機会があった。
その人のことについて、あまりいい話を聞いたことがなかった。確かに個性的な人だ。それでも、噂話の域を出るものではなく、本当によろしくない人なのだろうかという疑問も私の中にあった。自分で確かめた訳ではなく、そう判断できる材料が何もなかったからだ。だから、悪い印象を持たないようにしてきた。
一緒に過ごした時間は……何事もなく話ができ、その人の言動も人柄も気持ちのよいもので、会話が弾んで、楽しかった。
根拠のない先入観を与えられて後ろ向きな考え方や関係になってしまうぐらいなら、誰かの評判なんていらない。自分で見聞きして、自分がどう感じるか、どうしたいかを大切にしていけばいい。同じ人と接するのならば、その方がずっと建設的だし、自分の心も穏やかになる。
2016.1.11(月祝) 985 朱色に包まれる
毎年初詣に行っている中津川市蛭川の天佑稲荷へ。
Nikon NewFM2・コニカ業務用カラーフィルム100・Aiニッコール35mm F1.4(以下3枚)
例年は三が日に参拝するけれども、今年は遅くなってしまった。参拝客は殆どおらず、ゆっくりとお参りすることができた。
数えきれないほどの真っ赤な幟が奉納され、参道を彩っていた。
鐘を突いて帰途に就く。今年もよい年でありますように。
*
今日はフィルムのマニュアル一眼レフ「NewFM2」を久々にお供にした。フィルムを通したのは2年弱振りだった。
富士フイルム X20・絞り開放・AE(以下3枚同じ)
フィルムは会社でもらった「コニカ業務用カラーフィルム100」。
有効期限は2004年8月。11年半経過したフィルムだ。
撮影後すぐにカメラチェーン店に現像と同時プリントを頼んだら、現像所に送るので1週間後と言われた。2年前は1時間も待てば店頭のプリント機で仕上がっていたのに。
1週間後に仕上がってきた写真は冒頭の3枚の通り、赤以外の褪色が多少進んでいたが、写真としては特に問題ないものだった。軟調の丁寧なプリントで、出掛けた時の空気をそのまま持ってきたような印象で嬉しかった。
フィルムは12枚撮りで15枚プリントされてきた。一枚一枚全てが自分にとって良い写真だった。フィルムカメラを使うと、撮りたいものを厳選して丁寧に撮ろうという気持ちになるのだ。
撮影を通して、自分が本当に大切にしたいものを強く意識する瞬間が必要なことを忘れかけていることに気がついた。少ない枚数しか形として残せないからこそ、自分の心に深く刻み込もうとするものなのだ。フィルムで撮った日の事はよく覚えている。
プリントに1週間かかっても全然構わない。フィルムで撮るような日がこれから度々あってもいいな。
2016.1.8(金) 984 新年に、中村さんの新書体!
あけましておめでとうございます。
本年も亮月製作所・亮月写植室をどうぞよろしくお願いいたします。
*
【文字関係】書体デザイナーの中村征宏さんから年賀状を頂きました。
使われていたのは見たことがない書体でした。
というのも、中村さんが年末に発売したばかりの新書体「中村角ゴ超太」だったのです!
この書体は、中村さんが制作した写研の超特太ゴシック体「ゴナU」よりも更に太く、字面の正方形の殆どが文字の黒みによって占められています。
この系統の書体としては、フォントワークスの「ラグラン UB」「ラグランパンチ UB」や視覚デザイン研究所の「ロゴGブラック」が既にあります。(→参考:ゆず屋「『キルラキル』のあの文字」)
一方、中村角ゴ超太は隙間が多く直線的です。前三者から見ればやや細めに感じるかもしれませんが、小さく印字しても潰れずはっきり読めます。撥ねを省略するなどして込み入った箇所を少なくしてあり、さっぱりとした心地良さを感じます。
仮名も中村さんの書体に共通する美点である自然でバランスの良い形です。平仮名は「ゴナUかなW」とゴナU標準の仮名の中間のようなデザインで、片仮名はゴナUがそのまま更に太くなったような印象です。ゴナの派生書体と呼びたくなるような、かなり近い雰囲気です。
一文字ごとに安定感があり、短い見出しでツメツメにして使ってみたくなる書体です。ウェイトUよりも太い、オーソドックスなモダンスタイルのゴシック体が欲しい方はぜひ! 私も欲しいです!
2015.12.27(日) 983 新年を待つ
【日録】2015年最後の日曜日。少し羽を伸ばして妻籠へ行ってみました。
Nikon D800・AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G(以下同じ)
年末ということで、信じられないほど閑散としていました。
町家の格子には正月飾りが。
猫も暇そうにひなたぼっこ。近寄ると甘い声で鳴いてすり寄ってきました。ふかふかでした。
快晴、静かな街道、誰が置いたか椿の花。
今日開いていた数少ないお店で、名物のそばと五平餅の昼食。甘みの強いだし汁と甘辛のくるみだれ。冷えきった体を温めてくれました。
新しい年はもうすぐそこです。
続いて向かったのは、妻籠から車で10分ほどの距離にある大きな木製吊橋「桃介橋」です。
2008年5月4日に初めて行って以来の訪問でした。
鉄筋コンクリート造りの立派な主塔に木と鉄が組み合わされた頑丈なトラス構造。ただただ美しい姿です。
天気こそよく晴れていましたが、木曽川の上は強風が吹き荒び、橋を往復するのもためらうほど冷たかったです。結局橋の魅力に負けて往復しましたが……。気候の穏やかな頃に再訪したいです。
寒い中付き合ってくれた同行人さん。ここを見ているかは分かりませんが、とても楽しい一日でした。どうもありがとうございました。
*
亮月製作所・亮月写植室の今年の活動はこれでおしまいです。
「書体のはなし」の記事7本を全面改訂し、ナールを題材にした歌を作り賞を頂いたというこの二つだけで、特に催しに参加したりレポートを書いたりした訳ではありませんでしたが、いつの間にか弱くなっていた足元を固めるような一年だったと思います。基本ができているからこその活動です。来年も引き続き地道に積み重ねていきたいです。
管理人個人としては、今年も自分自身や身の回りに大きな変化がありました。人との関わりの醍醐味や難しさを通して自分の在り方を問い続け、時にはシビアな局面を迎えることもあり、自分の考え方や言動を常に更新し続けるような日々でした。しかしながら、大きく険しい峠を越えて高原の中にいるような、穏やかな心持ちでいられる毎日でもありました。
今年は本当に色々な事がありました。亮月だよりには書ける限りの事を、客観的にはかなり抑えて書いてありますが、私自身の感覚としては、喜怒哀楽全てを全力で受け止め、そして表出(ひょうしゅつ)し、沢山の出来事が忘れられない思い出として残りました。昨年末の自分の言葉を借りれば、「本当はこれなのです」と言える一年となりました。
実に感慨深い一年でした。関わらせていただいた全ての物事、そして人達に深く感謝。本当にありがとうございました。
来年もきっと真剣勝負です。積み重ねた毎日を、感慨深く振り返ることができるように。
2015.12.26(土) 982 また一年が
【日録】長年の友人達と恒例の忘年会。
お金を出し合って美味しいものを食べようという企画である。
お互いの一年を振り返り、抱負を語らう。棘があっても受け止められるのは、長い付き合いだからこそだ。
こうして、また一年が終わっていく。
来年も無事に過ごして同じ場所にいられますよう。
2015.12.19(土) 981 後輩来る(きたる)
【日録】学生時代に可愛がっていた後輩が初めてこちらへ遊びに来てくれた。
駅へ迎えに行くと、その佇まいと白い折り畳み携帯電話ですぐに判った。
まずは多治見の「ななつき」で昼食。
“女子力”の高い彼女にはとても喜んでもらえたようだ。お互いの近況を語り合う。
折角遠方から来てくれたので、製作所(自宅)にも来てもらった。最近はなぜかお菓子の頂き物が食べきれないほど届くので、お裾分けした。とても美味しかった。
彼女は「男女関係なく、考えていることをお互いにじっくり話せるような人と仲良くなりたい」と言う。とてもよく分かる。私は世間話や建前での付き合いが苦手で、友人と言えば腹を割って深い話ができるような人達ばかりなので……。
話は尽きず、あっという間に夕方になってしまった。こうして思いを話し合って同じ時代を生きていくことの醍醐味。ありがとう。また沢山話しましょう。
2015.12.15(火) 980 夢のコラボレーション!?
【亮月写植室】活字書体設計師の今田欣一さんから封書が届きました。
開けてみると、2014年に催された「moji moji Party No.7 今田欣一の書体設計 活版・写植・DTP」で今田さんが講演された内容をまとめた冊子が入っていました。
私が執筆した写植レポートを基に、今田さんがエピソードを大幅に加筆、貴重な写真や図版も追加した“完全版”とも言えるような充実ぶりでした。
今田さんが書体の道を志すに至った経緯から写研での書体制作、そして現在に至るまでを今田さんご自身が語られた様子が収録されています。写研時代の貴重な写真や書体が生まれた現場のお話も必見です!
奥付には私の名前と亮月写植室のクレジットが……!
学生時代、写植や書体のことが知りたくて知りたくて、なけなしのお金で今田さんの『タイプフェイス・デザイン事始』を購入した頃のことを思うと、とても感慨深いです。微力ではありますが、好きでやってきたことがお役に立てて嬉しいです。今田さん、本当にありがとうございます!
今田さんの twitter によると、「文字道さんの『moji moji Party No.11』(2016年3月28日〜4月2日、表参道画廊)にて販売予定(1部500円)です。」とのことです。
この冊子は今のところ今田さんが直接頒布中のようです。いち早く入手されたい方は、今田さんに連絡していただけたらと思います。
2015.12.5(土) 979 長いお付き合い
【日録】置き時計を棚から落としてしまい、秒針が外れてしまったので、分解して修理しました。
十数年前、学生時代に家から下宿先に持っていった目覚まし時計。当時は持ち物や備品にあまり頓着していなかったので特にデザインや機能が気に入っている訳ではありませんが、私の部屋で長く生き続けてきました。
それでも壊れてしまうと残念です。安い時計だったので分解はできないと思っていましたが、幸い外装は溶着ではなくねじで留められているだけでした。裏蓋のねじを外し、表の文字盤を覆っているアクリル板を抉じ開け、秒針を嵌め直しました。電池ボックスとムーヴメントを繫ぐ導線も過去の液漏れでぼろぼろになっていたので、よく磨いて再接続しました。
無事秒針が復旧した時計。たったこれだけの作業でしたが、直って嬉しかったです。物持ちが良過ぎて困る程なので、どんなに技術が進んで高機能なものが現れても、電子式よりも機械式、構造が単純で自分で直せるものを贔屓してしまいます。長く付き合うものなら尚更です。
2015.11.23(月祝) 978 おばあちゃんの書体
【写真植字】最近すっかり見掛けなくなってしまったあの書体を久し振りにテレビで見ました。
花王「マジックリン ピカッと輝くシート」CMより
「石井太丸ゴシック体」です!
コマーシャルでは冒頭の一瞬しか現れませんが、癖のないふくよかな雰囲気ですぐ判りました。シリーズは4種類あり、全ての冒頭に使われています。
この書体はその独自性から印刷物や映像で必要とされ続け、使われ続けてきた最後の写研書体だと思っています。しかし、フォントワークスの「筑紫A丸ゴシック」ファミリーが登場して以来、石井太丸ゴシック体の代役として非常によく使われるようになり、“本家”の出番はすっかり奪われてしまいました。
このコマーシャルは日常を切り取ったほんわかとした雰囲気です。若々しくてやや癖のある、少し力が入った「筑紫〜」よりも、枯れて素直で主張がなく、ちょっととぼけた「石井〜」がよく似合います。確かに「おばあちゃんち」という風合いが書体にあります。
とはいえ写研独自の組版システム用の書体です。アウトラインサービスが存在しているにも拘らず殆ど使われていない現状では、使いやすい「筑紫〜」を使ってもよかったでしょうに、敢えてこの書体を選んだのはとても気になります。どうしてこの書体を使ったのか、制作に携わった方に訊いてみたいくらいです。
2015.11.21(土) 977 冬空の灯り
【日録】岐阜県土岐市の紅葉の催し「穴弘法もみじまつり」に行ってきました。
Nikon D800・AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED・絞りF1.8開放・AE(以下同じ)
市街地のすぐ近くにあるにも拘らず忘れ去られていた史跡を地元の方が整備したとのこと。逆さ紅葉が湖面に映える。
湖沿いのライトアップされた紅葉並木を抜けると、岩盤をくり抜いて造られた穴の中に沢山の地蔵が祀られていました。協力金100円で蠟燭を頂き、火を点してお供えします。
お地蔵様の安らかなお顔。蠟燭だけによる灯りは、目にもあたたかなものでした。
お社の脇には地元の方による振る舞いがありました。寒空の中で頂くおでんとぜんざい。体に沁み通る美味しさでした。
岐阜県土岐市の紅葉の名所としては曽木公園の方が規模が大きく名が知られていますが、この穴弘法は人でごった返すようなことはなくゆっくり鑑賞できます。落ち着いた雰囲気で、私好みの場所でした。
今回は20mmの明るい単焦点レンズ一本で撮りました。広角レンズは難しいかと思いましたが、絞り開放で被写体に2歩近付いて押し付けるように撮ると周りの雰囲気をやわらかく取り込んだ写真が撮れ、風景から接写まで楽しく撮ることができました。思っていたより万能で、広角レンズに対する意識が変わりました。
とても寒い中長い時間付き合ってくれた同行人さん。ここを見ているかは分かりませんが、どうもありがとうございました。
2015.11.19(木) 976 タックナイフ!
【亮月写植室】写研謹製「タックナイフ」を譲っていただきました!
タックナイフは、ホルダー(軸)の先に折り取り式の刃を挟み込んだような写植用のデザインナイフです。写植の切り抜きや、文字を修正するために感光した印画紙の乳剤部分(表面)を剥離する時に使用しました。
なんと未使用品でした!
軸、替刃、キャップ、刃折具(替刃折り器)が入っています。
取扱説明書に書かれた写研の電話番号は東京の市内局番が3桁。ゴナLやDBが使われているので、1983年から1990年迄に製造されたと考えられます。機関誌『写研』の古い号にはタックナイフが頻繁に掲載されていたので古い資材だと思っていましたが、割と新しい時代になっても新しく作られていたようです。
軸には金色に輝く写研のロゴが……!
透明な刃折具。分度器のような形の直線部分に刃を挟んで折り取ります。
手動写植機と版下によって印刷原稿の制作が行われていた時代の道具です。役目を果たすことができなかったのは哀れですが、写植文字をどのように切り取り、あるいは修正を行っていたのかを身を以て語ってくれる、貴重な品物です。
お譲りくださった山口様、ありがとうございました!
2015.11.1(日) 975 道具との付き合い方
【日録】10月上旬、MacOS X 10.11を使ってみようと思い MacBookPro(Late 2007)にインストールしたところ、これまで使ってきた MacOS 10.6.8と10.9.5が起動ディスクとして二度と選択できなくなるという致命的な不調が起こり、10.6.8どころか一緒に使ってきたアプリケーションもろとも新規にインストールし直す事態に陥りました。
私の MacBookPro 付属のOSインストーラディスクは10.5。新規インストールし、10.6.3のインストーラディスクで上書きし、ソフトウェア・アップデートで10.6.8にアップデートしようとするも WiMAX の低速回線でアップデータをダウンロードしているうちにカーネルパニックを起こしてどうにもならなくなること3回(10.5インストールからやり直し)、4回目は光回線を借りて10.6.8へのアップデートを成功させるも Adobe のアプリケーションはアクティベートに失敗、アンインストールして10.6.8 v1.1へアップデートしてから再インストールし、ようやくアクティベート成功……という長い道のりを辿りました。平日の作業はなかなか進まないので休日の大部分を費やしてしまいました。
新規インストールをしたお蔭で不要なキャッシュやアプリケーション等を一掃でき、今迄よりも動作が軽快でシンプルになったのは救いですが、こんなに大きな不調と復旧作業は20年Macを使ってきても漢字Talk時代のカスタマイズし過ぎの頃以来のように思います。MacBookPro Late 2007+MacOS X 10.6.8は古いとはいえ非常に安定しているので、不調になった時の対処をすっかり忘れていて、上のように七転八倒する羽目になりました。
(しかも、冒頭に書いた「10.11からだと他のヴァージョンの起動ディスクが選択できなくなる」という現象は、10.5のインストーラディスクからMacを起動することによって解除できることを復旧作業完了後に知った……。)
使い道が決まっていて毎日のように使う道具は安定していて信頼が置けることが一番です。ようやく完全復旧し、書きかけだったナールの記事も、亮月だよりも、順次公開することができました。「書体のはなし」の執筆意欲が湧き、日々の出来事も多かっただけに、今回の不調は大きな痛手でした。計画が大きく遅れてしまいました。
したい事がまずあって、道具はその次。したい事の為に必要だから道具を選ぶ。今、したい事が実現できていれば、新しい道具が出たからといってすぐに飛び付く必要はない。したい事をできないと感じたときに検討すればよい。道具があるからといって今迄できなかった何かが自ずとできるようになる訳ではない。したいと思うからこそできるようになるのだ。考えなしは自分の貴重な時間と財産を無駄にするだけだ……ということを痛すぎるほど痛感した1ヶ月でした。
(2015.11.10 本文の表現が書きたかった事とずれていたため改稿しました。)
moji moji Party のお知らせ(終了しました) |
2015.9.15 掲載
◉moji moji Party No.10 写植のおもてなし
写植と和紙の世界観
会期 2015年10月17日(土)〜25日(日)※19日(月)休み
会場 ギャラリー華音留
〒113-0031 東京都文京区根津二丁目22番4号 1階
時間 11時~20時(15時よりティータイム 18時よりナイトタイム)
主催 株式会社文字道(→moji moji Party 公式サイト) |
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2015.10.25(日) 974 気付かないうちに
【日録】とてもいい天気だったので、手弁当で楽器の練習に出掛けることにした。
音を出しても迷惑にならない・十分に広い・人気(ひとけ)はあるが人口密度は低い・車で1時間未満 という条件で絞り込むと良さそうな公園は数箇所しかない。という訳で今回は春日井市の落合公園に決定。ここは何度か楽器の練習で仲間と訪れている。
日差しはじりじりと熱く、木陰で昼食。自分で作ったものを外で食べると美味しさ5割増。楽器の練習が捗った。とは言っても、ベースを弾くのは半年以上振りだった。運指の感覚はあっても、細かなフレーズは忘れていて弾けなくなっていた。楽器の演奏は、「継続は力なり」の言葉の重みを一番感じる。
2時間ほど練習していたら、北風が冷たいことに気がついた。15時前なのに夕方のような日差しに変わっていた。今まで暑い暑いと言いながら暮らしてきたのに、気付かないうちに秋は深まっていたのだ。
2015.10.24(土) 973 懐かしい声
【日録】県内某市の収穫祭へ。
会場である農協の施設は今年穫れた農産物や食べ物でいっぱいだった。
新米と穫れたての栗を使った栗おこわや地鶏の唐揚げを頬張っていると、近くのステージからブラスバンドの練習する音が聞こえてきた。
ステージの最前列の椅子が空いていたので座ると、ステージから手を振る人が……Fさんだ! かつて遠いこの街でとてもお世話になった方。2012年にベースをお借りして以来、断続的に交流があったが、会ったのはかなり久し振りだった。ここで演奏することになっていたなんて知らなかった。
『笑点』のテーマ曲のようなネタ曲からじんと来る曲まで。原曲に忠実な編曲で、しかも再現度が高くて感動した。再会の嬉しさと音楽の心地良さで涙が出そうになった。
演奏が終わり、ステージから降りてきたFさんと話すことができた。「久し振り! 元気そうでよかった。音楽は続けてる?」……懐かしい声。あの頃には二度と戻れないけれど、当時感じていた事やしていた事は今の自分を作っている。長い時間を積み重ねてくることができた感慨深さで胸がいっぱいになり、これからも頑張ろうという気持ちになった。
2015.10.17(土) 972 あっぱれ!
【日録】家族と「名古屋まつり」へ初めて行ってみた。
Nikon D800・AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・絞りF5.6・AE(下の写真も同じ)
目玉は三大英傑行列。出発点の名古屋駅前はすっかり景色が変わって未来都市の様相だった。形が出来上がった大名古屋ビルヂングの向かいに、奥がJPタワー名古屋、クレーンが立っているのがJRゲートタワー。名古屋の空は広いと言われているけれど、ここだけは別の空間だ。
人でごった返すであろう名駅通りを避けて、より出発点に近い桜通へ。人は少なく静かで穴場。落ち着いて行列を楽しむことができた。長い行列の最後に家康公。並木の緑を背景にして収めることができた。扇子の赤と信号機の赤でダブル日の丸。家人が大声で「家康様ー!」と声を掛けたら満面の笑顔で答えてくださった。あっぱれ!
2015.10.15(木) 971 いねむりアナログ・ナール
【亮月写植室+音楽制作部】2015.7.3付けの記事で、フロップデザインさんの「フォントの歌コンテスト」に応募した作品が賞を頂いた、と書きましたが、受賞した作品がアルバム化され、今日ネットでの発売が開始されました!
→フォントの歌 コンピレーション音楽アルバム
10月25日(日曜日)に開催される「文字フリマ」にCDアルバムの仮パッケージ版が販売されるとのことです。
私の作品は『いねむりアナログ・ナール』といいます。
ナールの一番細いウェイトはDTP用のデジタルフォントはおろか、写研のデジタル組版システム(電算写植)用のフォントにもなっておらず、手動写植機用の文字盤にその姿を遺すのみです。そんなナールを女の子として擬人化し、今どんな気持ちだろうかと想像しながら作った歌です。
アルバムに収録された歌はどの作品にもフォントへの愛情が詰まっています。ぜひ聴いてみてください!
2015.10.10(土) 970 物語の裏側に
【日録】愛知県長久手市の愛・地球博記念公園で開催中の「ジブリの大博覧会」に行ってきた。
スタジオジブリの30年間の活動が、主にポスターなどの印刷物や社内の資料を中心に所狭しと展示されていて、その歴史の長さや制作にかけられた人の手の多さ、物量の多さに圧倒された。スタジオジブリ作品は勿論好きだから行ったのだが、物事の変遷という概念も好きなので、ジブリがどのように変化していったのか、表現や印刷物のデザインがどのような傾向を持っていたのかといった面でもじっくり楽しむことができた。
一番印象に残ったのは、鈴木プロデューサーの部屋を再現したコーナーだった。どうやって新しいジブリ作品を浸透させていこうとしていたのかが手に取るように分かり、とても興味深くてじっくり見入ってしまった。
企画書だったか広告やパブリシティの記録の中に書かれていた、「宣伝にお金をかけるほどヒットする」というような言葉。当たり前のことではあるけれど、実績から導き出されたであろう言葉だけにずしりと重く、恐ろしくもあった。その仕組みの中に私達はどっぷりと浸かっているのだ。このことをもっと自覚しないと、世の中に出ているものが本当に良いものか・本当に必要かが分からなくなってしまう。
併設の「思い出のマーニー展」も良かった。写真のような美術画、場面を忠実に再現した等身大ジオラマ。前日に映画のテレビ放映があったので、記憶が鮮明なうちにその世界を楽しむことができた。
2015.10.4(日) 969 ウクライナからの便り
【亮月写植室】ウクライナでキリル文字について研究している方からメールを頂きました。
旧ソビエト連邦の出版社・プラウダは写研の手動写植機「SK-4E」を使っていましたが、この機種で使えるキリル文字の書体見本を持っていませんか、という内容でした。
1970年発行『文字盤見本帖』に書体コード「USR-A」〜「USR-H」の8書体が掲載されていたので情報提供したところ、これらの書体は20世紀初頭の古いキリル文字の見本帳から採られたのではないか、とのこと……!
これだけの事でしたが、これまでの活動で海外の方と交流したのは2013年の台湾の柯 志杰さん以来で、国や言語が違っても気持ちが通じているのが分かり、とても嬉しかったです。
2015.10.4(日) 968 よい歳の取り方
【日録】竣工間近となった友人宅の仕上げの手伝いに行ってきた。
枠組壁工法の注文住宅。白い塗り壁に無垢の床、シンプルな作り付け家具。その一つ一つ全てに、そこにあってその形をしている揺るぎない意味がある。友人夫妻は長い時間をかけて仔細に検討したという。機能面に根拠があってその形をしているものは無条件に美しいと思う。
住宅は何十年も向き合いながら生きていく場所だ。「使い込んでも見すぼらしくならず、むしろ味が出るような、“よい歳の取り方をした家”がいいと思った。」と友人。その考え方にとても共感した。人も物も、時間を帯びてこそ一層魅力的でありたいし、あってほしいと思う。その思いを体現した住まいはとても居心地の良いものだった。
2015.9.28(月) 967 写植を使おう!
【亮月写植室】マイナビ刊『+DESIGNING』Vol.40 に、私が撮影した写真を使っていただけました!
株式会社文字道の伊藤義博さんの活動をまとめた『写真植字の魅力』という記事中、「moji moji Party」に関するほぼ全ての写真です。
自分のカメラやコンピュータの画面で何十回も見た写真が雑誌に載っているのは何とも照れくさくもあり、嬉しくもあります。微力ではありますが、伊藤さんのお役に立てて光栄です。
記事の本文中、伊藤さんの精力的な活動の源として「写植を時代の遺物のように扱い、資料として残そうというような姿勢ではなく、いまこそデザインやアートに写植を活用してもらいたいという信念があります。」と書かれています。
何とも胸に突き刺さる一文です。
写植が遺物だと思ったことはありませんが、私の活動は、写植に関して散逸させず後世に正しく「残す」ことを旨としているからです。 これは元々写植について深く知ろうと思っても知る機会がなく、全て自分で調べざるを得なかったところから始まって今に至っているのですが、やはり写植を「使う」ことが写植の存在や魅力を世に知らしめる一番の方法だと思うのです。
活版印刷が表現の手段としてある程度定着した現在でも、写植は忘れ去られ、あるいは知られないままです。その苦しみの中から見えてきたのが、伊藤さんの活動なのです。
2015.9.24(木) 966
【日録】日帰り旅行から帰って眠りに就いた頃、居間に置いてある誰かの携帯電話が鳴っていることに気がついた。しばらくして、断片的に真剣な話し声が聞こえた。
「……はい。……息が……すぐ行きます。」
ただ事ではないと思った。起き出して出掛ける寸前の親戚に尋ねた。その意味が分かった。
意識おぼろげな家族を車に乗せ、昼間では絶対に走れないような速さで病院へ向かった。
事実を受け止めるしかなかった。
いつも健在ぶりを聞いていたのに。3日前、ベッドで話をしていたのに。
現実味のないまま病室の片付けをし、自宅への出発を見届け、自分達も帰宅し、儀式の段取りを聞き、……いつの間にか夜が明けていて、……2日間で無事に通夜と告別式を終えた。
儀式の中、ある人の言葉がとても印象に残った。「財産残して銅メダル、思い出残して銀メダル、生き方残して金メダル。○○さんは、金メダルの人生を残してくださいました。」元気な姿の印象のまま、長い時間の悲しみを残さず、眠るように旅立っていかれた。どうか安らかにお眠りください。
2015.9.22(火休) 965 揺れる湖は
【日録】家族や親戚と滋賀へ日帰り旅行に出掛けた。西へ車で出掛けるのは自分にとって珍しい。
Nikon D80・AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED・プログラムAE(以下同じ)
目指したのは旧琵琶湖ホテル本館。昭和初期の和洋折衷の建築様式。中に入ることもでき、著名人で賑わったであろう当時の雰囲気を味わうことができた。
園庭にはかぼちゃの装飾も。秋らしくて写真映えはしたけれど、まだ9月だぞ(笑)。
旧琵琶湖ホテルの2階テラスから琵琶湖を眺めると、観光船「ミシガン」がやってきた。貴賓になった気分。この西(写真右側)に、私の子供時代に頻繁にコマーシャルが流れていた「ホテル紅葉」(旅亭紅葉)があった筈だが、既に時遅し。解体されてしまっていた……。揺れる湖は私の胸のよう。誰かが小石をまた投げた……。
帰宅してからは労をねぎらいちょっとした飲み会に。私は昨日しこたま飲んだので今日は飲まなかったけれど、楽しい時間、ありがとうございました!
2015.9.21(月祝) 964 この場所へ
【日録】
みたび来ることになろうとは。
2015.9.19(土) 963 始まる予感
【日録】大学時代の後輩と名古屋で会う。
名古屋駅前の大名古屋ビルヂングは外観がほぼ出来上がっていた。鉄骨造りだからか、建築のペースが速いなぁ。
かつての低層階の形状や看板の「ヂ」が健在で嬉しかった。名古屋圏人の魂だ。
駅の近くにある「マハロカフェ」で昼食。乙女なお店で乙女な食事。後輩は殆ど初対面の筈の同行人氏とすぐ馴染み、乙女トークを繰り広げていた。私にはあるまじきシチュエイションだったが、何だか居心地がよかった。何か新しいものが始まる予感がした。今後ともよしなに。
2015.9.13(日) 962 写植の印字は真剣勝負!
【亮月写植室】サイトの記事のため、久し振りに写植室で印字をしました。
8月に「石井細明朝体横組用かな」の記事を書いた際、見本を印字しようとしたのですが、現像液がすっかり弱っていて薄茶色にしか印字できずアウトラインサービスを頼んで無駄な出費をしてしまったので、今回は現像液を新しく作ってから印字に挑みました。
指定を見ながら慎重に写植機を操作し、一文字も間違えないよう確かめながら採字し、祈る思いで現像。……そして印画紙に滑らかで真っ黒な文字が指定通りに誤植もなく浮かび上がる。現像するまで文字が見えないのは写植の短所ではありますが、裏返せば醍醐味です。印字の内容がどのようなものであれ、行程の一つでも手を抜いたら完成させることはできません。真剣勝負なのです。
2015.9.6(日) 961 これからも仲良く
【日録】高校時代からの友人の新居が完成したというので、お祝いにお邪魔した。
友人が結婚して以来殆ど会うことがなくなり、家へ遊びに行くのは10年以上振りだった。
軽量鉄骨造りの広くて立派な家。奥さんとはああだこうだと言い合いながら仲良くやっている様子がよく分かった。そしてヲタク趣味一筋だった友人がすっかり子煩悩なお父さんに変化していて、その過程を見てこなかった自分にはとても不思議な光景だった。そして、今でもヲタク趣味を続けていることが嬉しく、そして安堵した。家族を大切にしつつ、自分の好きなことも大切に生きる姿は、とても素敵だ。
これからも好きなことをしながら、どうぞ末永く仲良く。
ティータイムに出してくれたお菓子とお茶。とても美味しかった!
2015.9.5(土) 960 夏の終わり
【日録】朝晩は涼しくなったとは言え日中は暑いので、涼しさを求めて恵那市山岡町にあるパン喫茶「ほやら」へ。ほやらとは東濃弁で「そうでしょう」という意味である。
山奥にあったのは、古民家の立派な佇まい。
玄関から奥まで見渡せる座敷に旅館で使われていたような古い座卓。開け放たれた窓からは広い庭が見える。ボサノヴァがかかり、誰もが小さな声で会話している。少しひんやりとした風とミンミンゼミの声が窓から入ってくる。
そして見た目にも美味しいサンドイッチを頂く。
窓には燃え尽きた蚊取り線香。すぐそばにはお腹を真っ赤にした蚊が一匹いた。
夏も終わりなんだなぁ、と思っていたら、腕を刺されていることに気が付いた。
2015.8.30(月) 959 激痛
【日録】土曜の晩の外食(カツ丼)が中ったらしく、経験したことがないような激しい腹痛に襲われました。1分に一度、のけ反って声を挙げないと耐えられないような痛みが起こり、その声で家人が目を覚まし、病院へ連れて行ってもらうような危険な状況に陥りました。
痛み止めの注射を打ってもらい、帰宅して中ったものを出したらある程度和らぎましたが、日曜日から月曜の午前にかけては寝込んでいました。
学校給食の集団食中毒があった翌日に一人だけ登校するほど頑丈な胃腸だと思っていたので、余程疲れが蓄積していたのでしょう。無理せず自愛したいと思います。
2015.8.22(土) 958 変わらない友人達と、変わらない時間。
【日録】友人達と、毎年恒例の高山へ。
昨年までは毎月のように会っていた仲間達だったが、お互いになかなか都合がつかず、半年振りに会うことができた。
宿で頂いた天然鮎。でも岐阜県民だからといって鮎の骨抜きを上手にできる訳ではない。
この宿では夕食後、夜の高山を案内してくれる企画があったので行ってみた。歩いて1時間をかけ、中心市街地にある名所を詳しく解説していただけた。
神社に祀られているさるぼぼ。これが本来の姿で願掛けが成就した時にこうされるのだが、縛られているように見えて、ちょっと怖い。
鍛冶橋のテナヅチ様を見ると、「高山に来た」という気分になる。
宿へ戻ると、部屋にデザートを用意していただけた。澪で一杯。
夜遅くまで来し方行く末を語り合った。
翌朝の出発前に荷物を纏めていたら、鞄に澪ちゃんのチャームが取り付けられていた……。分かっていらっしゃる。
この友人達といる時はあの頃に戻れる。取り巻く状況がどんなに変わろうとも、きっとそれは変わらないだろう。誘ってくれた友人達に感謝。
2015.8.16(日) 957 夏休み?の工作
【日録】部屋に鎮座するカラーレーザープリンタがあまりにも目立ち、しかも上に何も置けず空間が勿体ないので、覆いを作ってみました。
プリンターとその台を採寸し、簡単な図面を起こしてホームセンターで必要な材を買い、設計図通りにカットしてもらうだけの簡単なお仕事。ただ、材が計画よりも厚くて硬いものしか手に入れられず、釘が通らなかったので、家人の電気ドリルを借りたり長い木ねじを改めて買いに行ったりと思ったよりも大変でした。白く塗るつもりでしたが時間切れ。
レーザープリンターを覆って上に物を置くという需要はないのか、この大きさ(約55cm立方)で既製のコの字型の家具や什器は市販されておらず、自作せざるを得ませんでしたが、家具を注文して取り寄せるよりも安くて短い時間で思い通りの物を手に入れることができました。
部屋が少しだけ広く綺麗になりました。まるで“夏休みの工作”のような一日。「なければ自分で作ればいい」。それを達成できた喜びは格別でした。
2015.8.9(日) 956 気になるあの声
【日録】果てしなく続く名曲発掘の旅。
miwa の『Delight』(2013.5.22)と『ONENESS』(2015.4.8)。
ここでその名前を見ることは決してないと思っていたことでしょう(笑)。
なんとなく存在は知っていて、映画やCMに出演するなどして気になる人ではあったんです。そして3月から4月にかけてたまたまテレビで聴いた彼女の楽曲が忘れられず、何度も脳内でリピートしているのに曲名も分からないという状態だったのです。
7月に外出した際、ラジオから流れてきた曲。受信状態が良くなかったこともあり「1980年代のアイドル歌謡曲がかかってる。声が気持ちいいしストリングスの合いの手(♪ててってっててっ!)がいいねぇ。こんな歌作れる人、今はいないよなぁ。」と不鮮明な音声を半分脳内で(歌謡曲的に)補いながら感心していたところ……
「miwa さんの『ミラクル』でした。」
歌謡曲じゃなかったのが意外だったとともに、一層興味が湧いていました。今の人が作る歌なんて単調でメロディーに抑揚がなくてぼんやりしていて聴き応えがないなんて思っていたのに。この歌はすごく(歌謡曲的に)よかった。視界が前に開けていて潑溂としている! こういうのが聴きたいの!
先程の曲名が判らなかったのも探しに探して『360°』と判明しました。
という訳で、それぞれが収録されているアルバムを買ってみました。
確かに『ミラクル』が突出している感はあり、今時の音楽だし歌詞からは若さが前面に出ているけど、造りはすこぶる丁寧で、ポップな感じや下敷きにした音楽が見え隠れするところがよいです。そしてやはり独特な声がいい。まだプレイヤーに載せて何度も聞いた訳ではないけれども、気になってまた聴いてしまう、そんな感じでした。
(BGM:miwa『Delight』/2013年作品)
2015.8.8(土) 955 夜風の余韻
【日録】
瑞浪市の花火大会に出掛けました。
打ち上げ会場の川まで行かなくてもお誂え向きの高台があり、そこから大輪を鑑賞することができました。市役所の庁舎で足下が欠けてしまいましたが、人混みのない場所で大きな花火をじっくり観られるのがいい。19時半からの45分間に連発花火が何度も繰り返される、密度の濃い上演。帰り道には夜風が少し涼しく、「ちょっといい土曜日の夜」のような余韻を感じる夏の晩なのでした。
2015.7.26(日) 954 あなたは
【日録】
あなたは……
はせフリーミン様!?
少し着飾って(加工されて)いらっしゃいますが、すぐに判りましたよ♪
こんな風に写研の書体が使われているのを思いがけず観ると、しばらく会っていない友人の健在を知るようで、すごく嬉しくなります。
この歌の編曲も歌謡曲に敬意を表したような造りで、番組放映中から気になっていましたが、プロモーションムービーも(書体的に)私の心を摑むとは……。
2015.7.20(月祝) 953 桃を追いかけて
【日録】桃を買いに出掛けた筈が……。
Nikon D80・AF-Sニッコール 20mm f/1.8G ED(以下同じ)
岐阜県中津川市の名所・馬籠まで来てしまいました。
岐阜県東濃地方在住の私にとってはお手軽な観光ですが、昔ながらの日本の夏を満喫できました。
桃は国道沿いに出ていた農園の臨時店舗で買うことができました。貴重な地元の桃。少しずつ頂こうと思います。 |