亮月だより

●過去だより1276〜1300

2024.2.26(月) 1300 変態コンビ誕生?

【日録】以前、あつこお姉さんファンであることをうっかり(?)職場の朝礼で話してしまったところ、部下が「私も前からあつこお姉さんが気になっていました。」と打ち明けてくれました。2月11日の「あつりさとチョッピーの森」でも会場で居合わせ、同志が居ることを心強く思っていました。
 そんな中、3月20日に多治見市の催し(→PDF)の中であつこお姉さんが「パチパチリズムパーティー」に出演すると聞き、 私も部下も応募して回答を待っていました。
 昨日多治見市文化振興事業団から抽選結果の連絡がありましたが、残念ながら落選でした。1236席に対し5000人くらいの応募があったとのこと! 4倍の倍率では落ちても仕方がありませんが、すぐ近くに来ているのに見られないのはとても残念です。
 そのことを部下に話したところ、部下も落選したとのこと。二人で落胆していると、その様子を見ていた上司が「子供をダシにして君達が行きたかったんでしょ? 変態やな(笑)。」と。いやいやそうじゃないんですよ、家族で楽しみにしているんですよ、などと言い訳(?)するも時既に遅し。それでも冗談の後ろに子を持つ親の醍醐味と共感を感じて、ちょっと嬉しくなりました。


2024.2.11(月祝) 1299 お姉さんパワーよ再び

【日録】岐阜県瑞浪市文化センターで開催された「あつりさとチョッピーの森」(→公式X)を家族で鑑賞してきました。
 NHK「おかあさんといっしょ」の小野あつこさん上原りささんのコンビ。特にあつこお姉さんが好きでコンサートへ行くなどしており(→2023.6.4の記事参照)、また近くで公演してくれないものかとアンテナを張っていました。
 昨年12月、私が住む岐阜県東濃地方で公演があると知り、前売券発売開始の日に休みを取って前売券売場に並びました。朝8時、誰もいないかと思ったら10人ほどの列ができていて、漏れ伝わるところでは最初の人は7時には来ていたとのこと。熱心な人がいるものだと感心しながら、私も無事前から3列目のほぼ中央の席を確保することができました。お姉さん観放題……もとい我が子に間近で観せてやれることをとても嬉しく思いました。


※写真は一部画像処理してあります

 当日は開演時刻の40分ほど前に会場入りしました。辺りは親子連れでごった返しており、人気の高さを改めて実感しました。ライヴやコンサートといえば物販ということで販売所に行くと、Tシャツなど様々なグッズが並んでいました。「これ、いつ使うのだろう?」と生活者の冷静な視点から何も買わずに席へ向かおうとしたところ、家人が我が子の為にチョッピーの光る指環を購入していました。そうだった、ライヴでは皆んなでペンライトを持って演者に分かるように光らせて振るんだった! それが正しいファンの姿である。
 客席では開演が待ちきれず我が子がそわそわする。「あと何分で会えるよ!」と励ましながら士気を高めていると、予鈴が鳴っていよいよ開演。

 二度目のあつこお姉さんと初めてのりさお姉さん。圧倒的なパフォーマンス力に感激しました。優しさ溢れるあつこお姉さんとパワフルなりさお姉さんが視界いっぱいに迫る。客席にも降りてくれて、触れそうなほど近くに来てくれました(いえ、触っていません。)。中でも驚いたのはりさお姉さんの歌唱力。「体操のお姉さん」だと思い込んでいたので歌は歌わないと思っていたのですが、地声から裏声まで物凄いポテンシャルを発揮して、あつこお姉さんと見事なハーモニーを作り上げていました。
 更に驚いたのは、公演の終盤に撮影タイムがあったことです。知っていたら一番いい機材を持って行ったのに(笑)。鞄に入れてあったコンパクトデジタルカメラ「Canon PowerShot N」 で収めさせていただきました。私達の一列前に居た若い女性は一人で来ている様子で、あつこお姉さんと同じ髪型をしていたのですが、彼女は望遠レンズ付きのミラーレス一眼カメラできちんと撮影していました。さすが熱心な人は違う。ともあれ私達にとって今後至近距離から撮影する好機はないと思われ、とても良い記念になりました。

 公演が終わってからも多幸感と名残惜しさで立ち尽くしていました。そんな中で同じ部署の部下家族と遭遇。考えることは同じだったようです。何だか仲間意識が芽生えました。
 最後に等身大パネルの前で記念撮影。我が家にとって忘れられない良き一日になりました。


2024.2.3(土) 1298 寒い冬はもうすぐ終わり

【園芸部】庭の花壇に動きがありました。

 ムスカリが小さな芽を出していたのです。

 クリスマスローズももうすぐ花を咲かせそうです。

 生垣のエリナカスケードも赤い蕾を蓄えています。

 玉竜もいつの間にか群青色の実を結んでいました。奥ゆかしくて美しい。

 今日は節分でもありました。我が子と共に鬼のお面を被って豆をぶつけ合いました。ここまで来れば、寒い冬はもうすぐ終わりです。


2024.1.27(土) 1297 お粘土遊びで暖かく

【日録】先日の写植室の見学では電気ストーブを焚きましたが、なかなか室内の温度が上がりませんでした。冷気が下の方に溜まっている感じです。
 どこかに原因がある筈だと冷気の供給元を探してみると……ありました!

 写植室は土間コンクリート打ちの上に直接部屋があるので、居室よりも基礎の高さ分低くなっています。その基礎コンクリートの立ち上がりと土台との間に数ミリ程度の隙間があり、そこから冷気が吹き出していることが判りました。

 原因が判ればあとは対策するだけです。ホームセンターで外壁用のパテを買ってきました。

 これを粘土遊びの要領で細長く伸ばし……

 基礎と土台の間に埋め込みました。
 これで冷気の侵入はなくなりました。極端な冷えはなくなったように思います。
 ひとまず直接的な原因は解消できましたが、この露出している基礎コンクリートがかなり冷たく冷気の原因になっているように思いますし、夏は湿っぽいように思います。引き続き対策を続けていきたいです。


2024.1.21(日) 1296 若い人と通じ合えた

【亮月写植室】久し振りに、写植室へお客様がいらっしゃいました。
 東京の高校3年生で、新年度から美術系の大学へ進学されるというとても若い方でした。どうして写植に興味を持たれたか不思議でしたが、同行されたご両親のお仕事がデザイン関係で、幼い頃から書体などに馴染みがあったとのことでした。
 ご自身でも印刷物を制作する中で写研書体に魅せられ、作品にどうしても写研書体を使いたく、写植機を使わせてほしいということでした。
 機械を操作しながら写植機の原理を説明し、早速印字作業に入っていただきました。私のサイトでかなり予習されたようで、写植機の操作や採字(一寸ノ巾配列)をすぐ理解されました。

 6時間のご滞在の中で印画紙を2枚印字。滑らかな手つきはとても初めて写植機を触ったようには見えませんでした。若い人の覚えの早さに目を瞠りました。
 一方で私も写植機で印字することは久し振りでしたが、一寸ノ巾配列の感覚は忘れておらず、文字盤上の文字の位置を聞かれた時、『画引き索引帳』を使わなくてもおよその位置を伝えることができました。

 印字が終わってからは時間の限り語り合いました。写植の魅力、写研書体の素晴らしさなどなど……。中でもとても印象的だったのは、「亮月さんにお会いして、年齢に関係なく、書体について初めて通じ合えたと思いました。」という言葉でした。 写植が衰退して30年。写植のことをもっと知りたくて我武者羅にやってきた私もいつの間にか若者ではなくなり、次の世代へ引き継ぐ立場に入りつつあります。私がやってきたことが若い人にも理解されたと分かったことは、私にとってもこれからの活動の自信になりました。

 今回の出会いを作ってくれた写植機たちに心から感謝。


2024.1.5(金) 1295 今時の音を聴こう!

【日録】ヘッドフォンを追加購入しました。
 SONYの「MDR-MV1」です。
 ヘッドフォンはMDR-Z900(2000年)、MDR-CD900ST2009年6月16日)、AKG K7012012年1月19日)の3台を所有しているので、12年振り4台目ということになります。
 私は全ての音が平等に聞こえる(カクテルパーティー効果が起こらない)ので、音楽を聴くにはできるだけ高性能で分解能が高く原音に忠実な機材が必要です。音質が悪くて籠もったり変な癖があったりすると無理に聴き取ろうとして疲れてしまうからです。なのでヘッドフォンや録音再生機材はリスニング系ではなくモニター系のものばかり買い揃えてきました。
 今回MDR-MV1を選んだのは、モニター系のヘッドフォンでありながらこれまで使ってきたものと異なり「空間表現」を重視した設計ということでした。10年以上新しいヘッドフォンは導入していないので今時の音を知りたいと思っていましたし、持っているものと違う性質の機材なら追加する意義があると思ったのです。

 そうしてやってきた新しいヘッドフォン。思ったより小さく薄型で、今時のシンプルなパッケージでした。

 私達昭和世代が知っている「日本製」の作り込まれた上質なヘッドフォン。工作精度が高く、がたつきはありません。
 肝腎の音質はというと、CD900STの流れを汲むモニターヘッドフォンらしい硬質な音で、更にベースラインなど低域にくっきりとした輪郭を感じます。低音がただ鳴っているだけでなく、どのような楽器がどう音を発しているかが分かります。高域はCD900STのような刺さる音ではありませんが、音を聴き分けるのに十分な分解能があります。
 そしてこのヘッドフォンの売りである「空間表現」ですが……思ったよりも感じられませんでした。確かに広がりは感じますが、このヘッドフォンが対応しているという「360 Reality Audio」のサンプル音源を聴いても音が上下左右から聴こえてくる感じはしませんでした。私の耳がおかしいのか……?
 だからといって悪いヘッドフォンでは決してありません。私の需要を満たす高分解能で原音に忠実な音質ですし、軽い筐体にふかふかのベルベット調イヤーパッドは何時間でも装着していられるほど快適です。執筆現在(2024.4.25)も慣らし運転を兼ねて毎日のようにこのヘッドフォンで聴くほど気に入っています。良き音楽の相棒ができました。


2023.12.29(金) 1294 年賀状合理化作戦!

【日録】亮月家では、年賀状は冬季休暇に入ってから制作することにしています。休みに入らないと時間を取れないということもあります。
 本当はイラストを描いて絵柄にしたいのですが、何日もかけてようやく完成させられるくらい遅筆なので2014年版の年賀状を最後にイラスト年賀状は諦め、写真年賀状に切り替えました。それでもネタ出しやレイアウト、文字入れに悩む訳ですが……。
 もう一つの課題は宛名書きでした。絵柄は印刷なので、せめて宛名とコメントは手書きしたいと思ってきたのですが、宛名を書くだけでかなりの時間がかかり、どうしても投函が遅れてしまうのです。年々年賀状に費やせる時間は少なくなる一方だったので、思い切って合理化することにしました。
 とはいっても、宛名のデータベースを構築しラベルを差し込み印刷する(エクセル・ワードファイルを作成)という、30年前から誰もがやってきたことを導入しただけです。宛名書きから解放されるとこんなに楽だったのかと思いました。それでも私達にとっては大きな変化でした。
 年賀状のやり取りを取り止める人が少しずつ出てきました。それでも(義理ではなく)お互い楽しみにして送り合う人もまだいます。そういった繋がりを維持できるよう、これからも工夫していきたいです。


2023.12.23(土) 1293 やっぱり特別な日

【日録】毎年恒例、クリスマス会の日がやってきました。

 12月に入ったら、手作りリースとその余りで作った時計飾りを出しました。

 今日は私の両親も来てくれて、いつものようにケンタッキーフライドチキンを用意してくれました。
 子供の頃から(大人になっても)シャンメリーで乾杯しています。我が子にもその思い出がずっと残っていくのだろうな。

 私達は大きいホールケーキは食べきれないお年頃(謎)なので、みんなで分けて食べきれる小さい直径のものを用意しました。

 本人の代わりに家人がサンタさん宛のお手紙を書いた甲斐があって、我が子のもとにもやってきてくれました。
 毎年変わらないで訪れるこの日ですが、やっぱり特別な日です。我が子の思い出に残るよう、心を込めて。


2023.12.16(土) 1292 快適な冬のために

【日録】寒くなってきてから、何となく体調が良くない日々が続いていました。我が子は風邪でもないのに咳き込むので、つけ始めたエアコンに溜まった汚れを疑い、エアコン洗浄スプレーを購入して自分で清掃を試みました。しかし事態は悪化し、私はカビたものを食べた時のような症状(鼻の奥が痛くなり、微熱と倦怠感が現れる)が毎日続くようになってしまいました。我が子の咳も止まりません。
 もうどうしようもないので、電器店にエアコン清掃を依頼しました。2週間待ちだったので、エアコンはつけずに電気ファンヒーターで凌ぎました。12月上旬はまだ暖かかったので何とかなりました。

 そしてエアコン清掃の当日……

 カバーを全て撤去し、熱交換器のフィンと奥の送風ファンを露出させました。本体の周辺は汚れが飛び散らないようシートで養生していました。

 更に本体をシートで覆い、漏斗のような形にして排水を受けていました。
 この状態で塩素系洗剤を高圧洗浄機で隅々まで噴射します。10分程待って水を噴射すると……

 奥の送風ファンにカビがこびり付いていたようで、茶色い水と黒い粒々が沢山出てきました。……エアコンはやはりカビに侵されていたのです。恐ろしい。
 電器店の方によると、このエアコンの状態は10段階の3ぐらい(まだましな方)で、もっと真っ黒の液体が沢山出るのが普通(?)とのこと。 それでも症状が出ていたことを考えると、この状態で清掃を依頼してよかったです。

 2時間かけて内部も外部も新品の状態を取り戻しました。 費用は分解工賃も含めて約2万円。健康の為なら決して高くはないと思いました。
 エアコンを運転してみると全く匂いはなく、我が子の咳も私の症状も全く出なくなりました。体調が良いってこういう状態だったのか。倦怠感がいつまでも続くのは過労や精神的なものなのかと思っていました。そういえば夏場も何となく体調が悪い日が続いていたことを思い出しました。
 エアコン清掃スプレーは気休めにしかならないことが分かりました。こんなことなら早くエアコン清掃を依頼すればよかったです。
 おまけの効果として、エアコンの効きがかなり良くなりました。風量を1段階弱くしても設定した温度を維持できるような暖かさです。大袈裟かもしれませんが、服を1枚脱いでも寒くないぐらいです。これがこのエアコン本来の性能だったようです。快適な冬が過ごせそうです。


2023.12.11(月) 1291 マイクロ・バトンタッチ

【日録】マイクロ(マクロ)レンズ「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」(以下「AF-S 60mm」)を中古で購入しました。

 これまでもマイクロレンズはデジタル一眼レフを購入した当初から「Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D」(以下「Ai AF 60mm」)を所有していたのですが、全く同じ画角と開放F値のこのレンズを何故購入したかというと、ミラーレス一眼カメラ「Nikon Zf」導入を視野に入れていることと、逆光耐性を追求したかったからです。


Ai AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D(左)とAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED

「Ai AF 60mm」はカメラボディ内蔵モーターでオートフォーカスを駆動するため、ZマウントであるNikon Zf+FTZではオートフォーカスができません。一方「AF-S 60mm」はレンズ側に超音波モーターが内蔵されているので、Nikon Zf+FTZでもオートフォーカスが可能です。また、「AF-S 60mm」はナノクリスタルコートが施されており逆光に強いことから、写植の文字盤撮影(背景から強い光を当てる)にも有効なのではないかと考えたのです。

 早速文字盤を試写してみました。被写体は石井細ゴシック体LG-KLのかな集合文字盤、カメラは「Nikon D800」、絞りf/11、1/250秒です。

 いずれのレンズも極めて優秀で、どちらかの写りが明らかに優っているという印象はありませんでした。「AF-S 60mm」は高速な超音波モーター内蔵ですが、撮影に使用した「D800」の内蔵モーターがとても強力で、「Ai AF 60mm」でも同等の速さで合焦しました。つまりD800で使う分には、どちらのレンズでもオートフォーカスの速さの面で差はないということです。

 等倍で比較すると、「Ai AF 60mm」の方が僅かに赤く縁取りされたように見えます(色収差)。文字盤のカラー写真を高解像度で撮影する際に差が出てくると思います。もうしばらく試写を続けてみて問題がなければ、文字盤撮影で縁取りが出にくい「AF-S 60mm」に切り替えていこうと思います。

 実は12月9日の時点で入手していて、こっそり撮影に使用していました。結果は当日の写真の通り、きりりと鮮明なのにぼけはとろりとしていて、遠景も接写もこなせる素晴らしいレンズでした。


2023.12.9(土) 1290 家族で再び行けるなんて

【日録】今日は20℃を超えるようなとても暖かい一日だったので、少し足を伸ばして隣県へ行ってきました。

 まずは昼食のため、愛知県小牧市の「ぼだい樹」へ数年振りに行きました。かつて愛知県へ遊びに行く時、“拠点”としてよく通(かよ)ったお店です。


Nikon D800・AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED(以下同じ)

 本日のランチの牡蠣グラタン。牡蠣やチーズ、牛乳の味が濃厚でとても美味しかった。こんなに美味しいものは久し振りに食べたと思いました。子供が生まれる前は頻繁に美味しいカフェ巡りをしていたなぁ。そんなお店に我が子を連れて入れるようになったのは感慨深いです。

 紅茶に砂時計が付いてくるのもとても久し振りでした。お庭で摘んだというハーブの豊かな香り。テラス付きのログハウスの雰囲気も相俟って、しばし時間を忘れて寛ぎました。

 続いては小牧市営の公園「市民四季の森」です。ここも随分久し振りでした。

 とても広い園内。バラ園に展望台に遊具に動物村。我が子は疲れ果てるまで喜んで駆け回りました。

 落ち着いた雰囲気のカフェで美味しい料理を頂き、広い公園で我が子と目一杯遊ぶ。とても良い一日を過ごせました。


2023.12.8(金) 1289 新車気分を取り戻す

【日録】新車で購入して10年経過した私の愛車。まだ5万km余りしか走っておらず、あと10年は乗るつもりです。
 まずは車本来の性能を取り戻すことにしました。先日車検を通す際に必要な部品交換を行なった上、スラッジナイザーというエンジン内部を丸ごと洗浄する施工をしてもらいました。結果、アクセルの安定感が増し、エンジンの回転音が小さくなり、新車の時のようにギアチェンジのタイミングを図るためオーディオの音量を絞るぐらいになりました。

 続いては外観の復元です。
 いつも維持管理をお願いしている自動車整備工場に相談したところ、劣化した部位の再塗装・凹みの板金塗装・削れの復元など車全体で25万円かかるとのこと! さすがにそれは勿体ないと思ったところ、「研磨するとここまでは光沢が出ますよ」と車体の一部を研磨して効果を示してくださいました。車全体の研磨でワックス掛け込みで数万円とのこと。凹みや削れは目を瞑り、全体がピカピカになるなら安いと思い、依頼しました。

 10年間の青空駐車で光沢を失った愛車のボンネット。

 研磨から帰ってきた愛車は、新車の輝きを取り戻していました!
 飛び石の痕や深い傷は取れなかったものの、じっくり見なければ全身つやつやで、10年経過した車には見えません。工場の方によると、塗装の上に汚れが蓄積していたようで、塗装そのものは充分残っていたとのこと。

 これからの10年を再び新車の気分で乗れるのはとても嬉しいです。きちんと維持管理すれば応えてくれる。これは車に限ったことではありません。これからも私を支えてくれる物に敬意を払い、大切に使っていきたいです。


2023.12.6(水) 1288 掃除を全力で拒否する浴室と戦う!

【日録】浴室のことでずっと気になっていることがありました。

 洗い場に付いているのがこの水栓(ハウステック クリンすっきり水栓。製造元はTOTOか)なのですが、白いカバーが被せてあって、時折中から黒いものがぽろぽろと出てくるのです。カビの発生を疑い、掃除をするためカバーを外そうとしてもどこかに引っ掛かっているようで外せません。どうにもならず家を建てた工務店に問い合わせ、メーカーからPDFを取り寄せました。

ハウステック クリンすっきり水栓カバーの外し方

 裏側からねじで3箇所固定されていることが判りました。
 蛇口を下から覗き込むと3つのプラスねじが見付かったので全て外し、ようやく白いカバーを外せました。カバーの中身は……


※写真は画像処理してあります

 ギャー!! 予想通り配管の裏から表までカビだらけ!! しかも海苔状に厚みがある(泣)!
 すぐにカビキラーを噴射し10分ほど待ちました。水洗いするとカビは殆ど取れたので、洗剤とスポンジで磨き上げました。

 見事に新品の輝きを取り戻しました。
 白いカバーは後ろの配管を見せないようにするためのものなのでしょうが、ねじ止めして簡単に外せないようにしなくてもいいじゃないか……。まるで維持管理を全力で拒否しているかのようです。設計者を心から呪います。こまめに掃除してカビが生えないようにしたいので、カバーは全て撤去しました。お湯側の配管は給湯器の設定温度以上の熱湯は出ないので、安全性も考慮した上での判断です。

 更にもう一つ浴室内で気になるものがありました。

 壁面の透明な棚です。シャンプーの瓶などを置くためのものです。

 背面は複雑な形状をしていて、白いカバー(またか)と透明な本体との間に隙間があり、ここに水分が溜まるので、カビだらけになっていました。子供が水遊びで触ったり水を溜めたりするので、これも分解清掃することにしました。
 白いカバーは手では取れず、マイナスドライバーで抉ってようやく取れました。恐るべき非メンテナンス性……簡単に手で取れるようにしてくれれば、もしくは最初からカバーなんて付けなくていいのに。設計者を心から(以下同文)。

 白いカバーも本体もカビキラーを噴射。やっと綺麗になりました。勿論白いカバーは撤去しました。

 この浴室に関しては以前も清掃のしにくさを指摘しています(→2023.6.19の記事参照)。これらのことから私が感じたのは、ハウステック社は目先の美観のことだけを考え、その後何十年も使われることを全く考えていないのではないかということです。設計者も、決裁権者も、自分でお風呂掃除をしたことがない人達ばかりなのでしょう。自分の家を自分で掃除するのは当たり前なのに、それを敢えて困難にし、拒否するような商品を送り出すなんて、本当に残念です。
 自宅建築の際は、工務店の取引先の都合でこのメーカーを選ぶしかなかったのですが、 選べるのだったら維持管理のしやすさを最優先によく検討したと思います。これから新築やリフォームを検討されている方にハウステック社の製品はお勧めしません。


2023.11.29(水) 1287 休日にやりたいこと

【園芸部】休暇を取って、ずっとやりたいと思っていたことを順番に実行しました。
 午前。たまった資源ごみをセンターへ持ち込む。ホームセンターで資材等を買い込む。帰宅し、先日自力で塗り直した外壁の気になる部分を削って滑らかにする。反対に凹んでいる部分を再塗装する。自宅脇の紫陽花花壇に土を補充する。自作円形花壇に生えてしまった巨大雑草(1.5m!)の伐採・抜根がしぶとく手こずる。抜根したら土の中の水仙やムスカリの球根が出てきてしまったので全部出し、土を補充して球根を綺麗に植え直す。
 午後。円形花壇周りに雑草防止の固まる土を敷き均す。余っていた土山をサツマイモ畑跡にばら撒いて平らにする。先日収穫したサツマイモの蔓を細かく刻んでごみ袋に入れる(大4袋)。もう一つの円形花壇にクリスマスローズを2株植える。愛車のフロントガラスにできてしまった水垢の鱗を研磨するが、暗くなってきて途中で時間切れ。
 昼食以外はずーっと動いていました。休みだからゆっくり過ごしたいというよりは、 普段やりたくてもできないことが物凄く溜まっていて常に我慢している状態なので、一人の休日に一気にやる(やらざるを得ない)というのが私の過ごし方です。お正月休みも、帰省先でだらだら過ごすのはとても勿体ないと内心思っていて、許されるならずっと一人で作業していたいぐらいです。2年前の年末は年賀状が書けないほど心身の調子が悪くなり、帰省せずに数日間一人で過ごさせてもらいましたが、毎日全力で作業に取り組んですっかり調子を取り戻しました(その成果の一つが『写研』記事目録)。私は絶えず何か作業をすることで結果を残し、生きる実感を得ているのかもしれません。


2023.11.25(土) 1286 フィルム色の思い出・3

【日録】以前修理した「ミノルタハイマチックF」(→2023.9.18の記事参照)の試写も兼ねて9月下旬から11月上旬にかけて撮影したフィルムが現像から上がってきました。
 フィルム代も現像代もここ数年で急激に高額になってきて、フィルムは一本2000円超、現像代1000円、同時プリント2000円、CD-R化は1700円程度かかります。一齣当たりの総費用は200円ぐらいです。そのため勿体なくて闇雲に撮れず、殆どが二度と撮影できない人物の写真になってしまいます。
 その中でも公開できる写真を挙げてみます。11月3日に訪れた「ぎふワールド・ローズガーデン」のものです。


ミノルタハイマチックF・MARIX 400D(以下同じ)

 優秀なレンズで隅々まで鮮明、露出も適正で、50年前のコンパクトカメラと思えないような綺麗な写真が撮れました。確かにフィルムっぽさはありますが、「オリンパスペンS3.5」で撮った写真のような露出の乱れからくるレトロ風味はあまり感じませんでした。現代に十分通じる画質です。このカメラ、ピントを合わせてシャッターボタンを押すだけなんですよ。1970年代初頭にして既にプログラムAEはほぼ完成していた……素晴らしい。
 半世紀前に思い出を残していただろう瀕死のカメラは息を吹き返し、別の思い出を刻み始めました。私はまず写真を撮るのが好きで、次に機械としてのカメラが好きですが、カメラ、特にフィルム時代のものはそれを使っていた人の物語を感じて情緒的なものが宿っているように思います。乗り物や建物、道具など、古い物が手入れされながら現役であり続ける姿も私は大好きです。それを体現させることができ、とても嬉しく思います。
 今度は私がこのカメラで物語を紡ぐ番です。良き思い出を残していきたいです。


2023.11.23(木祝) 1285 晩秋の彩り

【日録】買い物など家事の必要がない、週の中休みは貴重なものです。
 岐阜県土岐市の「陶史の森」へ行ってきました。


Canon PowerShot N・トイカメラ風モード(以下同じ)

 植えられた楓は黄色から朱色へとやわらかく紅葉していました。

 溜池には大きな鯉が何十匹もいて、堤防を歩くとついてきました。でも餌はやらない(笑)。

 見上げると、メタセコイアに午後の陽の光が当たって、橙色に輝いていました。

 いわし雲(巻積雲)とメタセコイアの影絵。

 我が子は始め動物のいる場所へ行きましたが、山羊の大きな声(志村けんさんみたいな「ウワァ〜」という声色)に怯えて反対側へ。小川の飛び石をとても気に入り、私が手伝ってぎりぎり飛び越えられるスリルを何度も味わっていました。日が傾き切って寒くなってくるまで……。
 この公園はかつて私が子供の頃何度も通(かよ)った場所です。こうして我が子の思い出の一つとして引き継がれたことを嬉しく思います。


2023.11.15(水) 1284 精密な地図パズル!

【日録】10月24日に購入したばかりの世界地図パズル熱が冷めやらぬ中、我が子は世界の国とともに県内の自治体名にも興味を持ったようで、その名称や位置を説明するのに苦労していました。
「岐阜県のパズルが欲しい」と我が子。そんなマニアックなものは市販されていないだろうと思っていました。しかしネット上をよく調べてみたら、小栗信太郎さん(古社工芸)という地図パズル作家さんがいることを知りました。
 小栗さんは都道府県のみならず、各市町村や外国、時代別のパズルをオーダーメイドで販売しているとのこと。勿論岐阜県もありましたし、私が住んでいる街のパズルもありました。岐阜県のパズルを早速注文しました。

 1週間ほどで届いたパズルはおよそA4サイズで、厚さ数ミリのMDF材のようなものがレーザーカッターで精密にくり抜かれてピースになっています。とても精巧な造りです。自分の住んでいる所に改めて愛着を感じられるような、良い仕事です。

 一番小さなピースは米粒にも満たない程で、それなのに小さな字で自治体名が書かれていました。素晴らしい仕事です。

 では肝腎の我が子はというと、パズルが届くなり食い入るように熱中し、3回ほど手助けしながら完成させるとすっかり自治体の位置を覚えてしまいました。自治体名は漢字表記なのに読んでしまっているようです。
 以来県内の自治体について質問責めです。私は地理が好きだったので答えられますが、毎日毎日訊かれると辛いものがあります(笑)。子供はこうして沢山質問をして物事を学ぶといいます。母は私もそうだったと話していました。我が子も多くのことを知って大きくなっていってほしいです。


2023.11.5(日) 1283 大人にも良いもの

【日録】果てしなく続く名曲発掘の旅。
 テレビは子供番組以外殆ど見なくなり、通勤中のラジオから聞こえてくる新しい音楽はどれもぱっとせず、ごく限られた時間でネットを閲覧しても「これだ!」という音楽に巡り合うことはありません。
 そんな中で気が付いたのは、子供番組で流れる音楽の質の高さでした。
 大人よりもずっと耳が良く感受性も高い子供達の為に作られた音楽は、流行や売り上げといった“大人の事情”を考慮する必要がない為、音楽の本質をのびのびと追求できるのではないかと思います。どの作品も人間の感覚に直接届くもので、かといって決して子供騙しではなく丁寧で緻密で、心が前向きになったり温かくなったりする作品が多く、大人の耳や心にも良いものです。

 そんな中で私が最近気に入った作品をいくつかここに書いておきます。

坂田めぐみ『2つのゆびわ』(2016年・→YouTube ※冒頭に広告あり
 NHKみんなのうたの再放送枠(2023年10〜11月の教育テレビ月曜6:35枠)で発掘。21世紀に作られたのが奇跡のような、しみじみとした牧歌的な作品。こういう音楽が今の世の中に流れていてほしいと強く思います。サビの♪「2つの」の「の」の寂しさを感じるA→C#7(I→III7)のコード感が大好きで泣きそうになります。放映される齣撮りアニメーションもほんわかして可愛らしい。再放送枠で観られるうちに是非観てみてください。

・横山だいすけ・三谷たくみ『はじめて はじめまして』(2008年・→YouTube ※音質悪し
「おかあさんといっしょ」のたくみお姉さんのデビュー曲。可愛らしい歌声が大好きです。序盤の軽快で明るい雰囲気が徐々に高まっていき、♪「はなれられないしんゆうだ」で最大に盛り上がる。そして「あえてよかったね」で叙情的な演奏に包まれ、「うたいましょう」の後に来るA→F#m(I→VIm)のふわっとしたストリングスにこの上なく感動し、毎回涙が出そうになります(またか)。作曲した福田和禾子氏の優しさが滲み出るような素晴らしい曲だと思います。

・花田ゆういちろう・ながたまや『きみのえがお』(2023年)
「おかあさんといっしょ」2023年7月の歌。4ビートの明るい曲調で、笑顔をテーマにした歌詞もあって聴いていると爽やかで前向きな気持ちになってきます。ポップスの視点では何のことはない聴き慣れた感じがするのですが、でもこういう明るさだけで構成された日本のポップスって絶滅してしまったのかとここ数年来思っているのです。子供番組に音楽制作者の良心が残っていて良かったと心から思います。オリジナルをネット上で視聴できないのがとても残念です。

・『夢の中でダンス』(2007年・→YouTube
 オールディーズ風味の懐かしい感じがする歌詞と曲は坂田修さん(おさむお兄さん)のお家芸。池毅氏の編曲がその良さを引き出しています。 いつまでもその世界に浸っていたいような、布団の中のようなあたたかさを感じます。きっと幼い頃に聴いたら、大人になって思い出してとても懐かしい気持ちになるんだろうな。

 4曲に共通するものがあるような気がします。「亮月さんってこういう音楽が好きなんだなぁ」ときっと思うと思います。新しいとか古いとか、大人向けとか子供向けとか関係なく、牧歌的で情緒があって、前向きで溌剌とした音楽が大好きなのです。


2023.11.3(金祝) 1282 dynabookはなぜ重い?

【日録】唯一所有しているWindowsノートパソコンである東芝dynabook B35の動作がどうにも遅く、何とかならないかと思っていました。家人が仕事でたまに使用するので貸し出すのですが、ハードディスクがアクセスしっぱなしで何をするにも時間がかかる状態でした。
 どうせならと、購入時にWindows7へダウングレードしてあったOSからWindows8をクリーンインストール。しかし動作は鈍いままで変わりません。
 何もインストールしていないのにこの状態なのはおかしいので、あれこれ調べてみると、東芝がプリインストールした常駐ソフトが常に負荷をかけている状態とのこと。「TOSHIBA」と名の付くものは利用停止やスタートアップから外しました。これでかなり動作が機敏になりました。
 ついでなので、ハードウェアの面からも改善を試みました。

 このコンピュータに搭載できる上限の16GBメモリを調達しました。シリコンパワー社製。これで3000円しないとは……いい時代になったものです。

 早速B35の裏蓋を開けます。プラスねじで二十数箇所止まっているだけです。

 開腹写真。中央にあるのがメモリソケットです。

 4GBのメモリが標準搭載されていました。このメモリを引き抜き……

 先の16GB分のメモリを二つのソケットに差し込み、増設完了。

 今回のメモリ増設の結果、劇的に何か変わった訳ではありませんでしたが、もたつきは少なくなったように感じます。

 当面このコンピュータで重い作業をする予定はありませんが、 今度は内蔵ハードディスクのソリッドステート化をしてみたいです。


2023.11.3(金祝) 1281 夏秋同居

【日録】可児市の「ぎふワールド・ローズガーデン」へ行ってきました。
 11月とは思えないほどの暑さで、半袖で行動しました。


Nikon D80・タムロンSP AF17-50mm F/2.8 XR Di II(以下同じ)

 そんな中でも薔薇達は満開で迎えてくれました。

 薔薇が満開の一方で……

 コスモス畑も一面満開でした。

 我が子はお花には目もくれず、遊具や噴水に夢中でした。
 この公園は有料だからか落ち着いていて、余裕を持って行動できます。勿論美しい植物も素敵です。何度も訪れる、お気に入りの公園です。

 今回は「晴天」と「花」という条件から、Nikon D80(2006年購入)を久し振りに連れ出しました。空の青さや植物の緑、花の透明感はCCD搭載機であるD80でしかうまく撮れません。レンズは長らく父に貸したらカビだらけになって帰ってきて修理に出したタムロンのSP AF17-50mm F/2.8 XR Di II。色の出方が独特で、濃厚に撮れる印象があります。どちらもかなり古い機材ですが、最適な選択だったようで古さを感じさせない綺麗な写真を残してくれました。


2023.10.24(火) 1280 世界を知る

【日録】我が子のためにパズルを購入しました。

くもんの世界地図パズル」です。
 以前日本地図パズルを親戚から譲り受けて以来、我が子はそのパズルばかりやって都道府県名とその位置を覚えてしまいました。どうやら世界の国にも興味を持っているようで、世界地図がパズルになったものを探していました。しかし近隣の店頭には全くなく、大型店舗(ショッピングモール)にも置いておらず、ネットでこの商品を見付けました。
 地方別に色分けされ、国名がピースに書かれただけのシンプルな構成。厚みのある樹脂製の筐体とピース。これなら長く遊べそうだと思いました。

 宅配便で届くと我が子は開梱前から大はしゃぎで、中身を開けると食い入るようにパズルに取り組んでいました。何回かは大人が手伝わないと完成させられませんでしたが、数日でピースの位置を覚えてしまい、国名も殆ど言えるようになってしまいました。「アンティグア・バーブーダ」などマニアックな国も!
 今でも世界地図に嵌まり込んでおり、「○○国は△△国の隣にある」など急速に世界地理の知識を吸収しています。小さい子の覚えの早さには目を瞠るものがあります。得意なものが偏ってしまわないよう色々なものに触れさせたいと思っていますが、今の我が子は地図がブームのようです。


2023.10.21(土) 1279 土と共に生きる

【園芸部】毎年恒例、芋掘り大会の日がやって来ました。

 畝からはみ出して芋の葉っぱだらけになった畑の……

 蔓を全て鎌で刈り取り、掘り出す準備をしました。母も早く来て私と二人で作業しました(父は我が子の遊び相手)。
 午前中にこの準備を済ませた頃、妹家族も来てくれました。
 全員揃ってケンタッキーフライドチキンの昼食後、いよいよ芋掘り大会開催です。

 我が子が手で掘ると、赤紫色のサツマイモが沢山出てきました。今年はその意味がよく分かったのか、宝探しのように自分から進んで掘っていました。

 いとこと一緒に蔓を引っ張って芋を掘り出したり、人工芝で遊んだり。久し振りに会ったのに、相通ずるものがあったようでずっと一緒でした。

 大小合わせて30個ぐらい穫れました。今年の品種は「紅あずま」。例年より早目に収穫したので、大きさが料理に使うのに丁度良いくらいでした。掘った芋は日向で乾燥させます。

 家に入って一休み。母がバナナケーキを作って持って来てくれました。
 皆んなで集まって、お昼御飯を食べて、芋を掘って、おやつを食べて、遊ぶだけの一日。大袈裟なことはしていないのに、特別で豊かな時間を過ごせたと思います。

 現在の家に引っ越してから毎年サツマイモを育てています。私がそういうの(園芸や庭作り)が好きだというものありますが、我が子に土と共に生きる感覚を養ってほしいという思いもあります。居間から一番よく見える場所に畑を作り、苗を植えるところからその成長の一部始終まで毎日見せてきました。野菜は土で育てて時間をかけて収穫する。その仕組みと大変さ、喜びを感じてもらえたと思います。


2023.10.7(土) 1278 親であることの醍醐味

【日録】我が子の運動会の応援に行ってきました。

 これまでは厳しい入場制限がかけられており、家人が一人で応援に行っていたのですが、今年度からは解除されて私や私の両親も参加することができました。私や両親にとっては30年以上振りの運動会です。そして私にとって、応援する立場での参加は初めてでした。
 自宅では甘えてしまうので自分から進んで何かする様子はなかなか見ることができません。走ったり踊ったりという演目を先生の助けを借りずに自分でやっていく姿に驚きました。踊りの演目では振り付けをほぼ完璧に最後までやり通し、成長した我が子の姿に感動しました。記憶力や自分で生きる力が着実に備わっているようで、道半ばではあれどここまで育ててきてよかったと思いました。
 子供の頃は、運動会といえばお祭りのような特別な楽しさと開放感があり、親が来て少し照れ臭くも嬉しかったのですが、年月を経て反対の立場になった今、運動会には人の親であることの醍醐味が凝縮されていることを実感しました。私の両親も、かつてきっと同じ気持ちで私を見ていたことでしょう。繰り返す歴史の感慨深さ。運動会が終わってからもその幸福感に浸っていました。

 さて、運動会と言えばやはり撮影です。本気の装備で臨みました。

 写真撮影用としてNikon D800に明るい望遠ズームレンズのAiAF Zoom-Nikkor ED 80-200mm f/2.8Sを装着、動画撮影用としてNikon Z fcに手振れ補正が効くAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRを装着して2台態勢としました。2.2kg+1.05kg=3.25kg。写真と動画の2台持ちで考えうる最重量装備です。
 運動会の会場には多くの親御さんが詰め掛けていました。撮影機材は、多くの人はスマートフォンやタブレット端末で、動画はデジタルビデオカメラ(肩に担ぐものではなく掌に乗る程度のもの)を使う人も少なくなく、ミラーレス一眼カメラに小型の標準ズームレンズという人もちらほらいました。 ごつい一眼レフに“パズーの大砲”を装着し、更にもう一台ミラーレス一眼カメラに大きなズームレンズを付けてて2台ともぶら下げているような変態は私しかいませんでした(笑)。一生物の記録は二度とないからきちんとした機材で記録しようと思うのは私だけなのかなぁ。いや、だって我が子の二度とない思い出は鮮明に残したいじゃないですか。どんなにしんどい思いをしても、我が子の為なら最高の装備で臨むものだと思っています。
 カメラ2台で撮影者は私一人(家人は一眼(レフ)カメラを使いこなせない)。写真も動画も撮りたい。ということで、左手にZ fc、右手にD800を持って同時に撮影しました。 Z fcはやや広角気味にして被写体が外れるのを予防しつつレンズを下から支えて録画しっぱなしにしつつ、2キロ強のD800と80-200mmを右手だけで握りながらシャッターボタンを押しました。右手がどうかなるかと心配しましたが案外平気でした。勿論そんな大変態は他にはいない訳で、近くにいた小さな子がずっとこちらを気にしていました。
 結果、動画も写真も良く撮れていました。動画はあまり画面を見ずに撮っていたので部分的に揺れて画角から外れていることもありましたが、さすが動画も得意なミラーレス一眼カメラ、映画のようにぼけがなだらかで綺麗な映像でした。これは撮像素子の小さなビデオカメラではそのようには撮れません。写真も片手で撮った割に“当たり”が多く、我が子の生き生きとした姿を鮮明に残すことができました。

 かつて私が保育園児の時、機械好きの伯父が高価なベータマックスの肩掛け式ビデオデッキとビデオカメラを購入し、それで私達従兄弟の運動会を撮影してくれました。40年近く前のその映像は今でも残っています。思いの外高画質で、観ると当時の記憶が鮮明に蘇ります。まだ小さかった自分、元気だったおばあちゃん、今の私よりも若い両親、憧れだった担任の先生……。
 大切な時間を残すとはそういう意味だということを伯父は口にはしなかったものの、こうして教えてくれました。私が高規格な機材で固めているのは間違いなく伯父の影響です。私も実践する中で過去に撮影した写真や映像を観ると、あの頃の伯父がどんな気持ちでカメラに収めたかがよく分かります。私も何十年後の我が子のために、これからもずっと残し続けていきたいです。


2023.9.30(土) 1277 「石川県が来た!」

【日録】我が子の為にパズルを譲り受けました。

学研のパズル 日本列島」です。
 我が子はまだ都道府県を学ぶ年齢ではありませんが、親戚宅にあったこのパズルを見て興味を示し、前所有者ももう使わないからということで頂戴しました。しかし「石川県」のピースが欠品で、47都道府県を埋めることができず、我が子はそれを気にしているようでした。
 新品は1000円もしないで売られています。しかし「ちょっと壊れたから新品を買えばいい」というのは玩具に限らず家電などにも当て嵌まりますが物を無駄にする前世紀的な(大量生産・大量消費・大量廃棄という)考え方であり、子供の教育にも良くありません。「石川県」だけ買えば機能するのだからそれ(修理・補充)を目指すべきです。限られた資源でまだ使えるものを再び使えるようにするのが現代の価値観です。

 よって、学研(株式会社学研ステイフル)に「石川県のピースだけ購入することはできますか」と問い合わせてみました。
 翌日には返信があり、「ピース代金80円+送料140円を振り込んでください」とのこと。学研が良心ある企業でよかった!  子供の教育に携わる立場として斯くあってほしい姿です。
 我が子に「学研に石川県のピースを頼んだでね」と伝えたところ、「いつ届くの?」と毎日楽しみにしていました。

 注文から1週間ほどして、本当に石川県のピース「だけ」が届きました。
 我が子は「学研から石川県が来た!」ととても喜んでくれました。早速47都道府県をパズルに嵌めてはバラしを繰り返していました(ピースを待つ1週間程で都道府県の位置と名称、名産品を覚えてしまった!)。
 壊れても修理してまた使えるようにできること、何かを頼んだら時間がかかること、勿論お金もかかること。手間も時間もかかりましたが、一部始終を子供に見せたことで、物を大切にすることを幼心に理解してもらえたと思います。


2023.9.20(水) 1276 若返ったカメラ

【日録】修理に出したもう1台のカメラはNikon NewFM2です。
 一眼レフで写真を撮り始めた2007年に友人から譲り受けました(→2007.4.7の記事参照。かなり遡っても「だより」に記事が遺っていることに我ながら驚く)。以来唯一のフィルム一眼レフとして、フィルム撮影の主力として長年使ってきました。小型で精悍なブラックボディがとても恰好良く、純機械式のフルマニュアル式で、五感で感じながら確実に動作する所がとても気に入っています。
 しかし先日久し振りに撮影に使ったところ、突然フィルム巻き上げレバーが捥げてばねが飛び、慌てて元に戻したものの多重露出レバーが戻らなくなり、うまく撮影できなくなってしまいました。友人が所有した時代も含め二十数年は全くメンテナンスしていなかったので、積年の不調がとうとう現れたのでしょう。

 修理に出したカメラは1ヶ月半ほどで返ってきました。

 友人も私も大切に使ってきたとはいえ手垢まみれだったようで、徹底的に磨き込まれてしっとりとした輝きを取り戻していました。ファインダーに堆積していた黒い埃も取り除かれて視界がクリアになり、巻き上げレバーをはじめ各種動作も滑らかかつ機敏になり、カメラがかなり若返った気がしました。その感覚が身体を通じて実感として感じられるのは快感といってよいでしょう。機械式の大きな魅力はここにあります。
 製造から40年経過してもデザインは古臭くならず、メンテナンスさえすればなお現役であり続ける……懐古趣味では決してなく、長く愛されることに勝るものはありません。全ての工業製品は斯くあってほしいと思います。

カメラ修理工房ミノハ」様、本当にありがとうございました!

 ところで2023年9月20日、Nikonから新しいカメラが発表されました。
Nikon Zf」!!
 まさにNewFM2のデジタル版といった外観で、しかもブラックボディ、画像センサーは35mmフルサイズ判を搭載、そして「Df」のように妥協をせず最新の機能と性能を備え、上質な作り込みという私にとって完璧なデジタルカメラです。既にフィルム一眼レフを模した外観の「Z fc」(2021年・→2021.10.16の記事参照)は所有しておりその軽快さやカメラらしい外観が気に入っているのですが、同じく所有しているフルサイズ判デジタル一眼レフカメラの「D800」(2012年・亮月だより未収録)のような“本物感”に乏しく、Z fcは本気撮りには使用していません。その為未だにD800をメインのカメラとして使用し続けています。反対に考えれば、質が高いので長年満足して使用できる訳でもありますが。
 手に入れればきっと末長く大切に使うでしょうから、次の本格的なカメラとして必ず購入します!(宣言)




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